シンポジュームの集中

   

この所、あしがら農の会へのシンポジュームの参加要請が、続いている。昨日の定例会で、参加が決まったものに、「WTO/FTO市民フォーラム」というものがある。スペース・オルタの佐藤真起さんからのお話なので、いつもお世話になっていて、こうした時には協力したいと思い参加を決めた。

余程のことが無い限り、足柄平野から出ないというのが、活動方針だが、例外はある。生活クラブ生協が、中心になって呼びかけているそうだ。関西圏で何度かすでに開かれているもので、関東では始めて開くという事らしい。細かいことまでは現段階では判らないが、今起きている国際的な食料問題を、話し合おうということのようだ。

あしがら農の会は「地場・旬・自給」の考え方で、動いてきた。これだけは継続されてゆく考え方だと思う。これは種の自給を含めて、食の自給を模索してゆこうとする、活動だと思っている。人間は本来、自分の食料を自分で作る事が基本だ。ここに立ち戻る思想だ。誰に対しても、これを保障してゆこうというのが、活動方針だ。その視点から発言できる事は、多々ある。

新むら研究会のサマースクールといものが、報徳会の主催で開かれる。これは9月2日、尊徳記念館で開かれる。これには出ることにしているが、何しろ水彩人の搬入日なので、どうなることかと心配している。しかし、ここで話されることは、私たちの活動と、色々な意味で、重なった活動であり、参考になる所が多いのではないか。

特にクラインガルテン法の制定に対する運動は、最小限の家の活動に、重なり、これからの自給運動には、大きな動きになるに違いない。以前、掛川まで、見学に行った。学園花の村の活動や、くらまの里のむらづくりなど、考えている事の先行事例として、学ぶところが大きかった。

神奈川県農業問題研究会のシンポジュームも箱根で行われる。これは水彩人の最中に行われるという事もあり、参加できなかった。相原さんが参加してくれるということなので、これは良かった。この研究会は1961年にスタートしているというから、随分継続されている。学者や、研究者、農協関係者、行政の人、それに農家。幅広く、神奈川の農業について、研究してきたようだ。立派な冊子なども出している。

丹沢ドン会が提起している。団塊サミットというシンポジュームからの参加要請も来ている。これも全国的に廻って開催されているようだが、今度は秦野で開かれるという事で、協力の要請だ。こちらで開催のシンポジュームには参加してくれているので、断るわけには行かないが。どうも団塊という名前からして、どうも定年帰農の話ということになるのではないか。これは私としては、余り賛成できない。

農業のような体力仕事を、定年してからやるとなると、無理してやることになる。せいぜい身体を痛めるぐらいが関の山で、余り本気でやるべきではない。本気でない者が、本気でやっている者と、どう関わるかというのは、やはり、ギャップがあり難しくて、農の会でもいまだ見えてこない部分だ。それなりのという事ができないのが、私も含め、年寄りの常だ。

出来れば、どのシンポジュームに若い人に出てもらいたい。それでたくさん発言をしてもらいたい。交流をしてもらいたい。若い農業者は哀しいくらい忙しいだろうが。積極的に外に出て発言してもらう。自分のやっている事を、見直す機会は多いほどいいに決まっている。

 - あしがら農の会