森友問題 自殺職員の妻が国と元国税庁長官を提訴
男性職員は、近畿財務局の上席国有財産管理官だった赤木俊夫さん(当時54歳)。訴状などによると、赤木さんは国有地売買の交渉・契約を担当する部署に所属。大阪府豊中市の土地が大幅に値引きされて学園に売却された問題が発覚した17年2月以降、何度も指示を受けて改ざん作業をさせられた。手記には指示に抵抗した経緯が記され、「経験したことがないほど異例な事案」「財務省が国会等で虚偽の答弁を貫いている」などと書かれている。赤木さんは体調を崩し、17年7月から休職。改ざんが報道で表面化した直後の18年3月7日、自宅で命を絶った。遺書には「手がふるえる 恐い 命 大切な命 終止符」などと記されている。
森友問題で自殺職員の遺書が公開された。何という痛ましいことがおきたのか。つらかったと思う。国家公務員として、公文書を改ざんさせられると言うことがどれほど異常なことだったかが分かる。やってはいけなかったことをやらさせてしまい。心身ともに追い詰められてしまった。
公開されるまで時間がかかったのは、遺族が財務省に対して、尊重する気持ちがあり、財務省が反省してくれるのではないかという、期待があったためらしい。ところが財務省はまともな対応はしてくれなかったため訴訟に踏み切ったということらしい。
公文書書き換えは安倍総理大臣を忖度して守ろうとした、佐川局長の指示である。その佐川氏はその功績で栄転したのである。これを認めない。総理を守ろうとした佐川局長は立派な官僚なのだ。こういうアベ政権の忖度支配構造は耐えがたいものがある。
公文書に安倍昭恵夫人の名前が記録された原因は、昭恵夫人の保証で公有地の払い下げが行われていることを明確にしておきたかったからだろう。どこかおかしいと感じて、昭恵夫人の名前を書かなければ、不正な値下げを自分がしたと思われる不安があったからではないか。
公文書に記録して置いてやると言う意志が感じられる。総理夫人の名前をわざわざ記録した気がする。たぶん、公文書に書いてあるとは思わなかった、財務省幹部は驚いたのだ。総理夫人秘書の公務員は財務省に問い合わせをしている。このかたも在外公館に配置転換になった。
自衛隊の報告書も戦闘があることを記載していて、問題になった。今は戦闘があっても書かないようになったに違いない。財務省ももちろん名前など書かないことになっただろう。
つまり、事件が起こるたびに公文書が公文書の役割を果たさなくなっているのだ。都合の悪い下手な公文書をかけば、出世ができなくなる。
この遺書を読んだ安倍総理は平然と「真面目に職務に精励していた方が自ら命を絶たれた。大変痛ましい出来事であり、本当に胸が痛みます。改めてご冥福をお祈りしたいと思います」とコメントした。
その上で、「財務省においては麻生大臣の下で、事実を徹底的に明らかにしたところでありますが、改ざんは二度とあってはならず、今後もしっかりと適正に対応していくものと考えております」と述べた。
何という白々しさか。こんな人間が総理大臣で有ることを思うと、全く情けない。そもそもはアベ昭恵夫人が幼稚園生の教育勅語暗唱に、大感激したところから始まった。感動してしまったアベ夫人は安倍晋三記念小学校の設立に協力を申し出たのだ。
今時幼稚園生に教育勅語を暗唱させるとはおかしなことだ。しかもこの異常な状態に感激してしまうと言う安倍昭恵夫人の人間性が特殊だ。たぶん、安倍周辺の人達はこうした感覚なのだろう。
そこにつけ込んだ詐欺師籠池泰典氏の罠にはまったのだ。どこを押せばキューというか、どこ抑えればピーというか。今は反アベで悪く言っているが、要するに自分に得になるようにだけ動く人なのだ。
後にアベ小学校の名前は安部氏当人から取りやめて貰うことになったのだが、回り回って、小学校は認可され敷地は格安に払い下げられた。安倍昭恵夫人案件として、財務省で特別に扱われたことは間違いがない。そのように公文書に記載されていたのだ。
その証拠となる公文章を佐川局長の指示で削除したのである。この公文書書き換え事件に、アベ氏は関係がないとは言えないだろう。法律的に有罪かどうかは分からないが、昭恵夫人の暴走がもとで、一人の公務員が自殺したのである。今でもアベ夫人がテレビで写ると、怒りで正視できない。良くもシャーシャーと気持ち悪くなる。政治家の妻というものはこういう図太い神経の人なのだろう。
そのことに対する、当事者であるアベ氏の言い草は白々しすぎないか。まるで他人事である。「わたしとしては、知らなかったこととは言え、妻の出過ぎた行動から大変なご負担をおかけしてしまいました。公文書書き換えという犯罪行為までさせてしまったことを、心よりお詫びいたします。お許しください。」これがまともなコメントだろう。
そういうことが言えないのであれば、白々しいことをぺらぺらと軽く言わないで貰いたい。自殺という痛ましい事件が起きたのは自分の国会答弁が影響しているのは事実であろう。自分や昭恵夫人が関与していたら、国会議員を辞めると答弁したことからすべては始まっている。
怒りはこの安倍内閣を支持する多数の日本人に向かわざるえない。今でも反論さえできない自民党議員の面々に向かわざるえない。こんな鉄面皮が日本の政治の与党だと思うと、情けない。つらい。どうしてこんなことになってしまったのだろう。いつも日本人はこんなであったのだろうか。
まさかと思う。思想の違いは置くとして、日本の政治家にはもう少しまともな人間が居た。若い頃から反政府的ではあったが、人間の品性という意味では田中角栄氏でも別段気にならなかった。アベ氏ほどの薄汚い人間は前例がないと思う。
アベ氏を守ることで、忖度することで、自分の立身出世を図る高級官僚の姿。こうして昭恵夫人の名前を公文書から削除されたのだろう。その指示は国会で、嘘の答弁ばかりしていた佐川局長がしたものなのだ。しかもその功績で栄転までした。こんな状況を見て、改ざんをさせられた部下は耐えられなかったのだ。
まともな人間であれば、恥ずかしくて議員を続けていることができないはずだ。こんな状況を知りながら、アベ批判ができない議員は同罪である。アベ氏の生き様はすべてがこのような嘘で塗り固められている。恥というような意識はどこにもない。総理大臣が自ら日本という国の品格を落としている。
もういい加減にして貰いたいものだ。こんな総理大臣の国の国民であることがつらい。検察は調査して不起訴妥当を判断している。しかし、遺書という新証拠が出てきたのだ。
新証拠の登場で検察の判断も変わるはずだ。そのときは麻生財務大臣はどう申し開きができるか。アベ総理大臣はもう逃げられない。約束通り、国会議員を辞めて貰おうではないか。