第三次世界大戦の可能性 自衛隊の中東派兵の即時中止を
石垣のお宅のすごいシーサー、大きさは80センチくらいあるだろうか。
アメリカとイランの戦争が近づいている。第三次世界大戦になりかねない恐ろしいことだ。中東の状況は大きく変化した。アメリカの失敗である。イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官をテロリストだとして殺害した。トランプは戦争の扉を開けてしまった。
この深刻な事態に至り、今更自衛隊を派遣して情報収集活動どころではない。状況は変化したのだ。即時派兵中止を決めて欲しい。日本がこの戦争に巻き込まれかねない事態である。
イランはソレイマニ氏殺害の報復として「軍事施設への軍事的対応」を予告。「戦争を始めたのは米国であり、彼らの行動に対して適切な反応を受けるべきだ」と主張した。イランが支援するレバノンのシーア派組織ヒズボラの指導者ナスララ師も「米軍は代償を支払うことになる」と述べ、攻撃を示唆した。
菅義偉官房長官は6日、BSフジの報道番組で、緊張が高まっている中東地域への自衛隊派遣について「(心配は)していない」と述べ、予定通り実施する考えを示した。米国とイランとの関係が極度に悪化していることについて「両方の国が信頼しているのが日本ではないか。外交努力で緊張緩和の努力を全力でやるべきだ」
何故アベ政権は自衛隊が攻撃を受ける心配をしていないのか。日本が外交努力を発揮するためには、自衛隊の派兵は逆効果である。信じがたい情勢判断である。驚くべき鈍感力である。アベ氏がイランに訪問したときに起きた、日本タンカーへの攻撃をもう忘れたのだろうか。
イランが背後にいるテロ集団はアベ氏のイラン訪問に併せて、日本タンカーを機雷攻撃した。それは仲介等拒否するという意思表示だろう。直接のアメリカへの攻撃では無く、日本の自衛隊を攻撃する可能性はないとは言えないだろう。アメリカの報復攻撃の根拠を与えない攻撃である。
イランの今後の選択に、軍事攻撃を何もしないと言うことはあり得ない。テロ攻撃になる可能性が高い。テロはどういう形で起こるかは分からない。テロを完全に防ぐことが出来ないことは、アメリカ国内の銃撃事件を考えれば分かることだ。
イランと北朝鮮が連携をとる可能性もないとは言えない。イランイラク戦争では北朝鮮製のスカッドミサイルが攻撃に使われた。核濃縮技術も北朝鮮から導入されたと言われている。両国の持つ様々なテロ攻撃がアメリカに向けて行われる可能性は大きいだろう。
中国ロシアはイランと中東のオマーン湾で海軍合同演習を実施している。中ロはイランと関係が深い。これも代理戦争になる可能性を高めている。アメリカの方角を分散させるために、反アメリカ諸国が同時多発的にアメリカ攻撃を始める可能性がある。
イラクは即座にアメリカの軍事基地をイラクから撤去しろと要求している。アメリカは基地を建設した費用を出さなければ、撤去しないと居直っている。日本がアメリカに基地を撤去しろと言えば、同じようにごねることだろう。アメリカの基地はアメリカのためにあると言うことがよく分かる。
アメリカとイランの対立の歴史は深い。ヨーロッパから戻った革命宗教家ホメイニ師が親米パーレビ王政を打倒。関係は一気に悪化する。そもそも親米のパーレビ政権の独裁は国民からは嫌われていた。石油利権を独占していたのだ。
イランテヘランの米国大使館が過激派に占拠され、大使館員ら52人が1年以上にわたって人質となった。この事件をきっかけに米国とイランは対立することになる。日本もパーレビ政権時代には石油で関係が出来ていた。(海賊と呼ばれた男,出光興産である。)しかし、ホメイニが革命を実行してからは特段親しいとまでは言えないのではないか。
日本にはアメリカとイランの仲介をするような能力はない。形だけで済ますようなアマチョロい判断では深刻な中東情勢に関わることは危険すぎる。トランプは「もしイランが米国の人や施設を攻撃すれば、イランの52の重要施設を直ちに徹底的に攻撃する」と叫んでいる。
トランプアメリカの悪い側面が露呈した。イランの英雄的軍事指導者をアメリカ攻撃をするという訳の分からない理由で無人機からの爆撃で殺害した。意味不明の先制攻撃をしてしまった。アメリカは変わらない。証拠もないまま軍事攻撃を開始してしまう。
日本の自衛隊が中東で情報活動の中に、イランを背景とするテロ集団の攻撃を受けた場合どういうことが起こるかを考えるべきだ。日本タンカーの機雷攻撃も結局の所うやむやである。日本は抗議すら出来ないでいる。
日本は即刻自衛隊の中止をしなければならない。理由は情勢の変化である。第三次世界大戦の火中の栗を拾いに行くなど、あまりにも無謀である。そんな経験も能力もない。
ウクライナ疑惑はトランプとしては逃れることが出来ないだろう。このことでトランプは大統領選挙に敗れる可能性が高まった。そのことがイラン司令官殺害につながっているのだろう。話をそらそうとしている。
トランプ氏は大統領の権限を利用し、次の大統領選挙で戦う可能性のあるバイデン前副大統領の捜査をウクライナに始めさせようとした。バイデン関係者の捜査をしないなら米軍の軍事援助をやめるとウクライナ政府を脅した。
これは証拠から言って確定したことと言えるだろう。その弾劾が議会で始まる直前にイラクの司令官の殺害を行った。こんな汚いトランプの盟友を自称するアベ氏は自衛隊の派兵をしようとしている。こんなやり方こそ自衛隊の誇りを傷つけて付けているのではないか。
そもそも中東における自衛隊の諜報活動とは何だ。アメリカの要求に従う、形だけの派兵に無理矢理の意味づけである。トランプのお付き合いに自衛隊がかり出されるだけだろう。第三次世界大戦前夜に、とんでもない話だ。