石垣島で卓球をやってみる。

   



 石垣島には確かに卓球場が2カ所ある。まだ知らないところはあるかもしれない。家から歩いて10分ほどの所にアックンTT卓球場というところがある。一時間300円で卓球をやらせてくれる。ありがたいことにラケットやボールも貸してくれる。そう「やいま」に出ていた。

 石垣島にいるとどうしても運動不足になる。大体歩数計で5000歩止まりである。1万歩は目指しているので、散歩だけでは不足する。そこで何か運動と思っていた。卓球ならちょうど良いかもしれない。

 ぼけ防止には卓球がいいというテレビを見た気がする。んーん、良く思い出せない。ぼけ防止が必要である。いかにも卓球は反射神経の訓練のようなものだ。目で見てここだと思って身体を反応させる。この反応が遅くなるのがぼけの始まりだろう。

 確かに卓球は反射神経を使いそうだから、悪く無さそうである。ともかく一度やってみようとアックンに電話してみた。今いないので、(多分石垣にいないと言うことと想像した。)鍵の番号を教えますので、自由にやってくださいと言うことだった。お金は箱に入れればいいからと言うありがたいお話だ。

 初めての電話の人に、気持ちよく接してくれてそれだけで嬉しくなる。卓球というものをやるのは数えてみると45年ぶりくらいになるだろう。フランスにいた頃、ユースホステルで良くやった。勝ち抜き戦だったので卓球台を独占したものだ。日本人は卓球が上手いと言われた。多分フランスでは卓球を余りやらないのだろう。

 今でもそれなりにやれるだろうと思っていたのだが、全く出来なくなっていた。玉が消えるのだ。緑内障のためだと思う。ある場所で玉が完全に消える。それで慌ててその当たりで打つと手で球を打つか、空を切ることになった。

 反省して、ゆっくりとピンポンにした。一五分ほどやったらば、それでもだんだん感じがつかめてきた。休んで、又一五分。もう一度休んで一五分と3回やった。だんだんに20回ぐらいは続くようになった。ボールは消えるのだが、なんとかなりそうである。確かに年寄り向きのスポーツかもしれない。もちろん、張本選手や石川選手とは違うスポーツなのだが。

 片目で見ていると言うことがよく分かった。遠近感がかなり狂っている。動くボールを捉えることにはかなり無理がある。無理ではあるが、ぼけ対策の卓球ならそれでもかまわないだろう。ボールが消えるのは一瞬だから、慣れればなんとかなる。

 1時間身体を動かしたら、よたよた卓球でも爽快な気分になれた。疲れると言うこともなかった。ただの体操をやるよりも、卓球は飽きなくて良さそうである。スポーツジムに行って運動をするというタイプではない。卓球なら、やりたいと言う気になる。今度はアックンと言う人がいるときにいってみたい。

 卓球場の名前のアックンが人の名前だとしたら、宮良当栄さんで、全日本に出場した選手だと、やいまで読んだ。その人が、指導もしてくれるらしい。私の場合は旨くなりたいわけでもない。身体を動かせればそれでいいわけだから、指導はいらないのだが。



 県体育館でも卓球は出来るらしい。県体育館だと、あるいて30分ぐらいはかかる。アックンなら運動で急いで歩いて5,6分の場所でありがたい。準備運動のつもりで頑張って歩いた。気が向いたときにふらっと行けるというのがいい。週一回行ければ身体にはいいだろう。ぼけ防止になるかもしれない。一人で行っても誰かとやれるというのもあるのだろうか。

 ノートが置いてあり、使った人が書き込んであった。暮れも正月も誰か来てやっているようだ。夕方学校や仕事が終わってから来る人が多いようだ。午後2時からの1時間くらいだと、余り人がいないかもしれない。

 今回はだれもいないところにおじゃまして、勝手にやらせてもらった。それで様子もまだ分からないわけだが、貸して貰ったラケットはあれで良かったのだろうか。

 それにしても石垣島という所は何でもそろっている。ボーリング場もある。スポーツジムもいくつかある。もちろんスイミングクラブもある。山もあるし、海もある。そして何しろ田んぼがある。石垣島にないものはあるのだろうかと思ってしまう。
 確かにデズニーランドはない。原宿もない。スキー場はない。しかし、今のところなくて困ったというものは思いつかない。大抵のものが、手近にあるから気軽に取り組める。ありがたいところに越してきたものだ。

 - 石垣島