韓国に初めて行く。

      2025/07/05

韓国国立現代美術館 ソウル館 素晴らしい絵があるので行きたかったのだが、地下鉄にうまく乗れないで行けなかった。ソウル乗り換えが難しくて出来なかった。ハングル文字が読めないと言うことが致命的である。英語表記はあるのだと思うのだが、簡単には見つからない。

韓国は行ったことがない。今回、台湾から帰るときに、トランジットという形で、ソウルによる便があった。桃園空港から直接石垣島なら、1時間かからないので、前回はそれを利用した。しかし今回は韓国の空気を短時間でも味わいたいと思った。戒厳令が出る国、それに対してデモが押し返した韓国。

韓国の美術には若い頃にその素晴らしさに驚かされた。李明姫という人の作品が面白かった。平安時代の百済観音を見ると、日本の平安の仏像は韓国からもたらされた仏像だと言うことが分かる。韓国を通して日本は中国文化を学んだ。この間接的な影響が日本人には良かったように思う。

中国の高い分野技術が直接日本に導入されたのでは、日本という物を維持できなかったと思う。韓国がハングル文字に変えたのは、中国の影響からの脱出があるように思う。独自文化を創るためには、韓国は試練があったに違いない。その点日本はひらがなを作り、不思議な漢字の融合的利用が出来たのだろう。

韓国美術に驚かされて40年が経過して、今の韓国の美術はどう言う状況なのだろうか。全く分からない。出来れば韓国の水彩画が見てみたいものだが、そんなことは短時間では可能とも思えない。韓国の近現代水彩画が一堂にと言う展覧会の紹介がネットにある。これを見た分には、日本と同じくらいの停滞。面白くはない。

ソウルに19時間だけなのだが、滞在の時間がある。東大門にある、東横インに宿を取り、国立美術館ソウル館に行ってみるつもりだったが、これは行けなかった。美術館を見るとおおよそその国が分かる。楽しみだったが残念。台湾では嘉義の美術館で驚いたのだ。日本にはない真剣な作品があった。

国立美術館ソウル館はネットで見るだけでは、かなり素晴らしい美術館であることが想像できる。デジタル美術館を併設している。デジタルを見ただけでも良い作品があることは分かった。しかし、どうも観覧には予約が必要と言うことで、調べてみると私が行ける、美術館は閉館ではないのだが30日は予約が出来ない。

行った人のガイドでは、いつでも見られると書いてはある。どういうことなのかよく分からないが。地下鉄3号線アングク駅1番出口をでてすぐとある。行くだけ行ってみるか。これは残念ながら行けなかった。地下鉄が乗りこなせなかったのだ。ソウル乗り換えなのだが、これがハングル文字が理解できない中で、道に迷い無理で諦めた。

そして、攻めても韓国の感触を得たいと、夜に夜市に行き何となく歩いてみた。これは意外に、面白くはなかった。お祭りの楽しい雰囲気があまりなかった。朝には石垣行きの便が仁川空港から9時5分に出る。宿はできるだけ早く出たい。早めに切り上げた。飛行機が出る2時間前には飛行場に着きたい。7時30分に飛行場になんとか着いた。

途中またしてもソウル駅で地下鉄を乗り違えた。地下鉄の切符で躓いた。持っていた高額紙幣が使えない。駅は無人で切符が買えない。ソウル駅は私には無理だった。案内矢印は確かにあり、それに着いて歩いていったのだが、途中で見失い。違う地下鉄に乗ってしまった。ハングル文字が理解できない。その上あまり目が良くない。確かに案内にしたがい進んだはずなのだが、違っていた。

困っていたら、そばにいたおじさんが、この線でインチョン空港行きの、別の行き方があるから、と親切におしえてくれたので、何とか少しの遅れで済んだ。この方が教えてくれなかったならば、飛行機に乗り遅れた可能性が高い。危ないところだった。韓国の方の優しさが身にしみた。

しばらく乗っていたら、大きなスーツケースのお兄さんが乗ってきたので、インチョン空港に行くかと聞いたら、そうだと言うことだ。これに乗っていれば、乗り換えの時教えてあげると、グーグル通訳で教えてくれた。有り難いことだった。ともかくついて行くことで何とか、インチョン空港にたどり着くことが出来た。危ないものだった。あの不安を思うと、2度と韓国に行けないと思う。

搭乗手続きも、出国は問題もなく、時間もかからず。飛行場で食事をする時間はあった。飛行機で寝ていたのですぐに、石垣に戻れた。石垣空港での入国手続きは二回目だが、新しい海外便用の建物が出来てからは初めてのことだ。何故韓国経由便を選んだかと言えば、桃園空港から石垣への直行便は4万円もして高かったのだ。これが意味不明。

直行便ならば一時間で来れるからこれも良いが、安くて、ソウルも見れるなら、これも良いかと考えた。ソウルに行けたことはその意味では良かった。ソウルの空気だけはほんのわずかだが、感じられた。あの激しいデモが起こる国。ほぼ想像通りだった。

地下鉄の車内では2件のけんかにであってしまった。何を騒いでいるのか、分からないが大声で怒鳴り合っていた。東京と同じ都会なのだろう。都会の引きつった感じは田舎者には辛い。人混みがすでに苦手になっている。日本が韓国に後れをとった意味は何となく感じた。

地下鉄で歩いていても、どんどん人がぶつかって追い抜いて行く。何をそんなに慌てているのだろうか。この混乱と喧噪で、年寄りは地下鉄乗り換えで間違えたのだ。間違えてしまい、美術館に行けなかったのは残念だったが、これもまた韓国体験である。たぶんもう韓国に行くことはないだろう。

韓国は新大統領になり、街の空気はどうなのだろう。夜市に行きいくらかでも韓国の空気を感じてみた。明洞夜市場と言う所があるらしい。いっては見たが、どうも台湾の夜市のような祭り気分には慣れない。まだ明るかった為かもしれない。歩くとホテルから20分ぐらいだった。東大門市場と言うところもある。こちらは1キロほど。街の様子もほんの少しは分ったかもしれない。

洋服やスポーツ用品店ばかりが多かった。そういう地域なのだろう。東大門らしき古くて立派な建造物が2つあり、大きい物と小さめのもの、これはなかなか立派だった。近代都市の中に、突如歴史的建造物が建物だけ取り残されている。一瞬だけこれが本来の韓国だと感じた。韓国の古い文化は素晴らしいものだ。回りと不調和だとしても。

そばの喫茶店に入り、美味しいイタリアのようなカフェラテを飲ましていただいた。350円だった。お客さんはいなかったので、しばらく呆然と座っていた。初めてゆっくりと出来た。旅の最後で、疲れていたかもしれないが、韓国のこと、台湾のこと、そして石垣島のことなどが、頭の中を流れていた。

台湾には何度でもまた来ようと思った。今度は台湾の水牛を尋ねたい。花蓮にあるらしい水牛の研究所は、今もあるのだろうか。水牛農業の保存会というのが嘉義の近くにあるらしい。ここも尋ねてみたい。台湾にあるらしい、台湾系コシヒカリのことも気になる。これは誰に聞けば良いのだろうか。

いろいろ台湾に行く楽しみが湧いてくる。台湾の方角と、私の興味の方角が似ているのだろう。台湾に行く方法としては、今度新しい飛行機が就航するらしい。これは運賃もいくらか安いらしい。フェリー便も出来る。7時間の船旅。これも楽しみだ。1時間で行ける近い台湾。是非有機農業先進国台湾に行き、有機農業を教えて貰おう。

 

 

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