台湾旅行のこと
2025/07/01
台湾に旅行に行く。と言っても、この文章がブログで掲載されるときには台湾にいるはずである。何故先走って文章を書いているかと言えば、台湾でブログがかけるか分からないので、おおよそ預定期間の文章は事前に準備している。毎日ブログを書き続けるためだ。だから台湾で一つもブログを開かないでも、日付通りブログは掲載される
水彩人の集まりで東京に行くので、そのまま台湾に行き、回って韓国に行き、石垣島に戻る。東アジアの周回旅行である。安い飛行機を選んだらそういうことになった。もう少ししたら、石垣台湾の飛行機便のタイガーエアーの直行便が出来る。フェリーも出来る。台湾が気軽に行けて嬉しい。
台湾旅行は観光旅行ではあるのだが、どちらかと言えば、一人で行う稲刈り後の「のぼたん農園」の農業研修旅行である。亜熱帯農業の先進地域、台湾に有機農業を学びに行く。台湾は有機農業は日本より盛んだ。それは中国も同じことで、日本がぼやぼやしている内に、東アジアは大きく進んでいる。
先年は南澳の水田屋の黄さんという方から、台湾の農業を教えていただいた。広い有機農業をされていた。稲作のことを教わりに行った。台湾のお米を食べさせていただいた。広い農地を案内していただき、それで興味深かったのが、林の中で作るコーヒー栽培と深い田んぼでの蓮の実への転換しての栽培をしているところだった。
帰ってから早速、ギンネムの中のコーヒー園(と言っても6本だけだが、自給というのはそういうことだと考えて居る。)と第4溜め池を作り、蓮の実栽培を始めた。こちらの方もと言ってもどうも、購入した蓮は花の蓮で、実も小さいし、レンコンの方も小さい。しかし花の法は、格別に良い。どうも私はそっちに進んでしまう傾向がある。
また、陳さんという淡水にある幸福農荘も素晴らしかった。ご主人は日本生まれの方で、眼科医院を開かれている。それは魅力的なご夫婦で、美味しいご飯をたくさん食べさせてくれた。レイさんご夫婦は、滋賀にある秀明自然農法から学び、台湾に自然農法を伝えている。台湾でも中心的に活動されているようだ。
その農場の美しさは際立っていて、畑の区切りに溝を掘る。土地の中にある流れを断ち切る必要があると言われていた。これもすぐにのぼたん農園に取り入れた。また是非とも伺いたいと考えて居る幸福荘農場だ。陽明山の山麓にある農場なので、陽明山の水牛も見ることができる。9月に石垣基隆間のフェリーが出来たら、必ず行くつもりだ。
石垣島での農業を考えて行くとしたら、台湾から学ばなければならないのは、昔も今も変わらない。つまり、石垣島の農業は日本国から外されていて、国の研究機関は石垣島の農業を忘れている。だから、台湾の農業から学ぶしか方法がない。イネの品種も台湾には台湾系のコシヒカリがあると言うことを伺った。これも課題の一つだ。
石垣島の農業は戦前から台湾から学んだ物である。戦前の石垣島にとって台湾は先進地だった。例えば石垣島で作っていた、パナップル、サトウキビ、お米、大豆、水牛、などすべてが、台湾から教えて貰ったものだった。当時の台湾は日本であった。そして日本政府は台湾の近代化に力を注いでいた。台湾にプランテーション農業を作るのではなく、日本の食糧基地に出来ると考えたようだ。
戦前の石垣島の人たちは、学校を卒業すると台湾に就職したという。台湾で女中奉公をして、花嫁修業になったと言うことを読んだことがある。台湾帰りなので、標準語をしゃべれるという話は実に面白い。戦前の石垣島の言葉では台湾では、日本人にも通じなかったはずだ。台湾にはデパートがあり、遊園地があり、先進地域だった。
日本政府には台湾を日本の食糧基地にするという方針があり、台湾の農業の近代化を行った。当然台湾と日本では気候が違う。日本で作っていた品種を持ち込んでもうまく出来なかった。そこで、台湾で台湾の気候に合う品種の作出を、本気で行った。その中でも磯博士が有名で、台湾大学には記念館があるほどだ。
台中65号というイネの品種である。日本では蓬莱米と呼ばれていた。当然、石垣島でもつい最近まで蓬莱米が栽培されていた。蓬莱米はジャポニカ種とインディカ種が交配された品種である。インディカ種という物は、そもそもはジャポニカ種が南に伝播して行く中で、現地の野生イネと交雑して出来たものだ。
南の気候に適合していたので、東南アジアからインドと広く熱帯地域で作られるようになった。北方に広がったジャポニカ種は今日本で食べているお米だが、最近のお米の品種ではジャポニカ種にも、いくらかインディカ種を交雑させて、多収性や耐暑性を増している品種が多い。気候の熱帯化が影響している。
インディカ種は栽培期間が長く、多収性の強い品種が多いらしい。しかし、日本人の味に対する指向性はジャポニカ種に傾いていて、インディカ種的な味覚では、良味米と言うことにはならない。石垣島でインディカ種を作れば、多収出来るのは分かっているが、当然売れないので滅多に作るひとはいない。熱研作出の泡盛用品種カワチバイは確かに作りやすい。
日本では沖縄に適合する農作物の品種の作出はほとんど無い。そこで、台湾の現代の農業に着目せざる得ない。台湾では台湾の気候に合う様々な品種が作られている。台湾系コシヒカリという物があるらしいと聞いた。今回確認したいと思っている。サトウキビや熱帯果樹の品種は石垣島のジルカスで行われてはいる。また、カワチバイのような長粒米の泡盛品種が一部作られてはいる。
しかし、台湾で台湾産の大豆を食べてみると、なかなか美味しいのだ。今や日本の枝豆の産地に台湾が成っている。台湾の暑い気候で出来る大豆の作出に成功したのだ。この大豆ならば、石垣島でも栽培できるはずだ。ではどうすれば日本に持ち込めるかである。
桃園飛行場にある動植物出境檢疫辦公室(動植物出国検疫事務所)」または「動植物檢疫櫃台」へ持って行き検査をしてもらうことになる。時間があれば今回これをやってみるつもりだ。どう言うものならば可能なのか、一度試してみてやり方を覚えれば、次回からかなりやりやすいことになる。
今の台湾の有機農業は日本の先進地域である。特に有機農業では東アジアで一番である。台湾の方はいやいや、台湾が進んだのは大都市だけだと言われるが、そんなことはない。有機農業が広がっていることもそうだし、ビーガンの食堂があることにも驚く。台湾の地方の農村が実に魅力的なのだ。
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10:14 (1 時間前) | |||
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笹村イデさん、こんにちは。
1、使用的是什麼品種?黑豆(台南3號)、黃豆(高雄選10號)(台南10號)
2、如何为大豆田整地?機械整地
3、產量有多高?270-350公斤/分地
4、栽培期和栽培流程是怎样的?第1次整地 鋤草,第2次整地 播種 小型除草工具+配合人工拔草
5、您面臨哪些困难?氣候
6、您在有機農業方面有哪些困難?氣候、工人難請(除草)
7、大豆輪作為那些作物?硬質玉米、甜玉米
8、您如何除草?人工拔草
9、您會讓田地休息吗?休耕(田菁),輪作(禾本科)
10、您种植行間作物吗?無
11、您使用哪种肥料?自堆肥(廢棄菇包、雞糞、米糠)
ありがとうございます
行く前に、知りたいことを遅らせて貰ったらすぐに返事をいただくことが出来た。
花蓮地域に台湾政府の有機農業研究センターがあり、大豆の有機農業向き品種として、花蓮一号を作出普及をしている。水牛の研究も花蓮で行っている。以下花蓮の水牛研究について、参考にコピーさせて貰った。花蓮に一度行ってみたいものだ。
水牛の伝統農業の保存組織が、台湾にはある。これも一度尋ねて見たいものだ。戦後すぐの頃は、台湾には33万頭の水牛がいたという。「農耕牛保護規則」を公布し、13歳未満の農耕牛は食肉用に屠殺してはならないと明確に規定しました。第二次世界大戦後、国際的にも関連する保護措置が実施され、7歳未満の雌牛の屠殺は禁止されました。
そのため、復古初期には台湾の水牛の数が急増しました。国内に残るタイワンスイギュウは約4,000頭し花蓮動物研究所繁殖農場(以下、当農場)は「タイワンスイギュウ保全計画」を策定し、タイワンスイギュウの保全個体群を確立し、社会環境の変化によるタイワンスイギュウの絶滅を防ぐための長期的な保全活動に取り組んできました
水牛はルーメン微生物を通して、低品質の粗飼料や高繊維飼料を体内で利用可能なエネルギーとタンパク質に変換することができ、その変換効率は他の牛種よりも高い。同時に、乾物摂取量や牧草の種類が豊富で、狭い環境への適応力も強い。質の悪い草地環境では、少量の穀物や作物の副産物を補給するだけでよく、成長速度は肉牛に劣らない。
台湾水牛は一年中、平たい椰子草や砂利の星草を食べて育ち、1日の体重増加は0.42kgに達し、20ヶ月齢で約314kgに達する。牧草地のローテーション放牧は、牧草地の利用率、つまり収容力(4.3頭×520kg/ヘクタール)を高めることができます。
畜産研究所 花蓮繁殖農場 黄志(知来)・魏良源。彰化繁殖農場 賈玉祥
花蓮地域では、牛は一年中放牧され、繁殖期を迎えています。繁殖期は6月から7月、または10月から11月です。子牛は翌年の4月から5月、または8月から9月に生まれます。水牛肉生産の実現可能性を研究し、水牛に現代的な飼料を与え、適切な栄養飼料を与え、若い(2歳未満)時期に市場体重(450~500kg)まで成長させれば、水牛が生産する牛肉はきめが細かく、ジューシーで、美味しく、口当たりが良いことがわかりました。水牛の放牧経営は東部地域でより実現可能であり、推進されていますが、適切な指導措置が必要です。段階的な専門繁殖モデルを採用し、繁殖牛を放牧します。子牛は離乳前に母牛と一緒に放牧され、乳を飲みます。子牛が離乳した後、肉用雄牛は再び囲いに戻され、農業副産物、酒粕、少量の濃厚飼料(体重に応じて1日1.5~3.0kg)を与えられます。20ヶ月齢前後で500kgまで肥育され、市場に出荷されます。これにより、水牛肉は肉牛より劣るという人々の固定観念を変えることができます。