米軍基地からの有毒物質ピーホスの流出
米軍普天間飛行場が発がん性も指摘されている残留性有害物質のPFOS(ピーホス)やPFOA(ピーホア)によって高濃度に汚染されていることが、沖縄タイムスが米情報公開法を通じて入手した米海兵隊の内部資料によって分かった。米海兵隊が同飛行場の汚染を確認していたことが明らかになったのは初めて。
県による調査で同飛行場周辺の民間地域ではPFOSなどの汚染水が確認されている。基地の外へ流出の可能性が高いが、海兵隊は因果関係を一切認めていない。
沖縄県は今回の調査から泡消火剤から分解生成される化学物質の測定を始めた。PFOSなどが高濃度で検出された地点の一部で化学物質も高濃度で検出された。
今回、米国の生涯健康勧告値(1リットル当たり70ナノグラム)を超える残留性汚染物質の有機フッ素化合物PFOSやPFOAは6地点で検出された。
県が調査を始めた2016年以降最高値の1リットル当たり2千ナノグラムを宜野湾市喜友名のチュンナガーで検出。他にメンダカリヒーガーで650ナノグラム、ヒヤカーガー170ナノグラム、伊佐ウフガー280ナノグラム、喜友名の他2地点でもそれぞれ300ナノグラム、140ナノグラムと高濃度の値が出た。
本紙が入手した海兵隊文書によると、2016年2月に同飛行場内消防訓練地区の汚水を調査したところ、1リットル当たりPFOSが2万7000ナノグラム、PFOAは1800ナノグラム検出された。
米環境保護庁(EPA)の定めた飲料水の勧告は、両物質を合わせて70ナノグラム以下と定められ、これを25~385倍も上回った。 ーー(沖縄タイムス)
米軍基地から、有毒物質が流出している。にもかかわらず、米軍はすべてを否定していて、対応はしていない。全く人権を無視した暴虐非道だ。県も立ち入り調査などはできないでいる。軍事基地は日米地位協定が立ち塞がる。
軍隊というものはいつも秘密主義だ。飛行機が民間の畑に落ちてもその調査すら、日本ではできない。行政の立ち入り検査も、拒絶できる。警察も立ち入ることができない場所になる。まして米軍基地であるから、日米地位協定に守られた、治外法権の場所である。こんな場所で土壌汚染が起きていたのだ。
何故米軍基地内の土壌が汚染されたかと言えば、私の想像では、軍事的消火訓練の際に、消化剤が撒かれていたと考える。当時は発がん性に気づかなかったのだ。消化剤の中に発がん性が疑われて、アメリカでは使用禁止になっている、PFOS(ピーホス)やPFOA(ピーホア)が含まれていたと言うことだろう。軍事訓練における消火訓練である。長年にわたって繰り返されてきたことだ。何故、アメリカ本土では訓練をしないかよく分かる。
許しがたいことは、アメリカ軍がPFOS(ピーホス)やPFOA(ピーホア)汚染を認めず、対策もとらないでいることだ。そのために基地の外の水に汚染が進行している。
軍事基地というものが持つ、秘密体質という危惧されていたことが、現実に起きていた。石垣島の自衛隊基地は石垣島の水源の上部に予定されている。島というものは水の確保が命である。石垣島の今の繁栄があるのは、於茂登岳と言う高い山があり、その山からの水をふんだんに使うことができたからである。
もし、この石垣島の水源が汚染されたら取り返しの付かないことになる。人の住めない島になるかもしれない。何故、そんな大切な場所に、自衛隊基地を作るのかと言えば、軍事基地としては於茂登岳に中国側の背後が守られていて、防御の都合がいいのだろう。まして土地所有者が石垣市と自衛隊誘致の市会議員である。
当然のごとく土地所有者の市会議員は自衛隊基地推進の急先鋒である。石垣市所有地は、旧石垣空港跡地との等価交換と言うことで進められている。話がすべてまとまっているようだ。これでは住民投票どころでは無いはずだ。
於茂登岳は貴重な動植物の生息地でもある。ここにしか無い植物や、昆虫が居る。カンムリワシの生息地でもある。もし土壌の汚染、水の汚染があれば、人間だけで無くすべての生き物が、自然体系そのものが大きな被害を被ることになる。
軍事基地は軍事攻撃を一番受けやすいのだ。被害が予測される。石垣島自衛隊基地の中で、化学物質の流出が起きたらどういうことになるか。想像しただけでも恐ろしい。そんなものは持ち込まないとは言うだろう。と言って誰も確認ができないのが軍事基地である。基地ができれば、住民はいつも不安と隣り合わせに暮らすことになる。
そういうことを含めて、軍事基地が必要かどうか。住民に問うべきだろう。軍隊という国の専権事項に住民は従うしか無いという考え方は、嘘である。そんなことは全くない。市長のでたらめ発言である。市長はまず、市長としての平和共同事業を行うべきだ。何もしないで、無駄だと決めつけるのは、あまりに愚かなことでは無いか。