国会議員の白紙領収書は違法でない。

   

国会議員は白紙領収書をもらい、自ら金額を書いても違法性がないというのが、高市総務大臣の国会答弁である。国会議員は超法規的存在という認識らしい。国会議員というものが社会の常識をいかに知らないかというバカさ加減を表明した答弁である。国会議員がこんな脱法行為に反省がないというのであれば、社会は成立しない。こんなバカなことが当然のごとく答弁されるのが、今の自民党政権の傲慢である。いまさらながら国会での常識はひど過ぎないか。こんなことが当たり前と考えているようでは運営を任される資格がない。違法でなければ構わないというのが、議員というものの体質なのかもしれない。政府の大臣が社会の為などとは考えていないということだ。日本の社会全体で、白紙領収書が蔓延したらどういう事になるのか。白紙領収書を使った脱税が横行することになる。もし国会議員だけ特別だと考えているなら、大間違いだ。高市総務大臣はこの法律を司る人間である。自ら犯罪行為をして置きながら、盗人猛々しいとはこの人のことだ。

菅官房長官、稲田防衛相、高市総務相の3人だけでなく、安倍内閣の大臣と副大臣30人が白紙領収書を発行していたという。領収書というものはお金のやり取りがあったことの証明書である。もし白紙領収書に自分で書きこめば明らかな犯罪行為である。それが実情を反映したものであろうとなかろうと、関係がない。法律はそういうものである。その理由は、水彩人のような小さな組織でも、会の為に使ったお金は領収書で動いている。代表だから間違いはないという事で、白紙領収書をもらい、自ら金額を書き込んでいたのでは、組織は成立しない。私はだらしないから、領収書の管理ができない。だから水彩人の事務所の金銭管理ができない。そこで、ドンブリ勘定で賄うしかないので偉そうなことは言えないが、領収書のないものは、自分が負担するつもりでやっている。白紙でもらうくらいなら、自腹を切ればいいのだ。

間違いなくこの領収書問題もうやむやになり終わるだろう。そういう国に日本が成ってしまった。権力者が犯罪を犯して反省しない国になってしまった。そしてそれを大半の国民が、「まあ、仕方がない。細かなことを言うのは共産党だ。」こんな程度の愚かさである。そして、オリンピック予算の何千億円のでたらめになる。原発事故の何兆円の無駄金ですら、原発は安い電力と言い続けることになる。これがヒットラーの登場とは気づかない。確かに静かな独裁への移行は起きてしまったのである。権力者に対しては法律に従えという事すら、世論の形成ができない、愚かな国民には独裁しかないのだろう。報道の体たらく、又報道を骨抜きにした権力者巧みさ。全ては競争の原理である。すべてはお金で動いている資本主義社会の膿である。自民党が批判する報道に対して、経団連は広告を入れるなと叫んでいたことを思い出すべきだ。叫んだ奴はアホ議員だが、叫ばないですでに静かに実行されているのだ。

解決法は簡単である。おかしいと思えば政権党の関係議員には投票しないだけのことだ。まだ、選挙制度は生きているのだから、今のうちに法律を犯して当たり前だというような議員には間違っても投票しないことだ。難しいことは何もない。過去の石原人気をみると、選挙民が独善を許すかがわかる。豊洲市場に関して、聞いてない。覚えていない。記憶にない。何も知らない。要するに尖閣の都有地化と新銀行東京に奔走していたのだ。それを批判する小池知事はどうだろう。もうしばらくすれば、着せ替え人形のような化けの皮が剥がれるとみている。アベ政権と同じだ。アメリカの大統領選挙も、ロシアのプーチンも、フィリピンのドゥテルテ大統領も同じことの結果だ。国民が選挙で圧倒的に選択するのである。その結果は、政治が演出家によって作られる社会になる。目を覚まして次の選挙では法律違反をしているアベ政権に投票しないだけのことだ。

 

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