イノシシ講習会
昨晩は、久野の農協でイノシシ罠猟の講習会があった。農協の2階の会議室が、いっぱいになった。半分位の方は知っている人で、後の若い人たちは、どういう人か分からなかったが、頼もしいことである。50人ぐらいだろうか。女性の方も数名おられた。久野で農業をされている方がみんな集まったような感じだった。小田原では昨年は100頭のイノシシを罠猟で捕まえたそうだ。久野でその半分ぐらいではないだろうか。まず、小田原市の環境課の担当の、横井さんから罠猟の申請や、法的な問題が説明された。一番変わったことは、農協が窓口になったことである。今までは罠で捕まえたとしても、その後の始末を誰かに頼まなければならない。殺すことや、肉にするなり、焼却処分するなりの準備を自分でしなければならなかった。この点を農協で進めてくれるというから、ありがたいことになった。まあ、捕らぬイノシシの皮算用であるが。
神奈川県の獣医師で、害獣駆除を専門にされている。県西地域鳥獣被害防除対策専門員の安富さんという方が見えた。若い女性の方で、かなり猟もされているようだ。若干野生動物に対する感触が違ったのは、研究者であり、山育ちで山暮らしという方ではない故と思われる。アライグマ、タヌキ、アナグマ、ハクビシン、ニホンジカ、イノシシ、ニホンザル、の輪郭の話をしてくれた。狩猟の実際についてもかなり詳しいと思われたが、今回は一般論だけだった。イノシシは匂いや音に鈍感な動物。動きは機敏で危険、昼行性である。私の認識とはだいぶ違っていたので、意外だった。私には鈍い動物という感じで、人間を見たらまず逃げる。確かに昼間も歩いていることもあるが、農業被害を受けるのは、必ず夜のことだ。山で出会うのもほぼ夜だ。又柵で防ぐには150cmの高さが必要と言われていた。しかし、実用的にはそんなに高いものでなくても、向こうが見えないということが重要な気がする。見えないと不安で避ける。アミよりトタンがいい。参考になった意見は、野生動物は常に食料を探しているという見方だ。
その後、石綿さんからイノシシ猟の実際の講習を受けた。沢山の動画入りの説明で、良くわかった。暗視カメラでの、撮影までしている。息子さんとの共同で、さすがによく観察研究されている。参考になる点が多すぎた為消化不良。年齢を経ることでイノシシは、どんどん賢くなる。年寄りイノシシは賢いから、罠猟で捕まるイノシシは若い。イノシシは注意深い。頭の良さは恐ろしいほどだ。罠猟はイノシシとの知恵比べで、よほど観察力がなければ無理なようだ。又、石綿さんの畑のように、広い果樹園なら良い仕掛け場所があるが、田んぼなどでは、場所が極めて困難になる。人家に近いところでは、住民とのトラブルが起こるから、避けた方がいいとも言われていた。捕まったイノシシは死に物狂いで暴れるから、何が起こるか分からない。やはり田んぼでは、田んぼの方を囲んでしまう方が早いようだ。柵をするのは大変なようだが、罠猟はさらに大変である。可能な方法は箱罠である。箱でも観察するどく考えれば可能ということのようだ。
小泉さん、村田さん、鈴木さん、毎年10頭以上採る名人たちが、皆さん見えていた。石綿さんも言われていたが、子供の頃から、罠猟に関心がある方々で、山を熟知していて、猟のコツを知っているから捕まると言われていた。何百万円かの対策費が県、市、農協から出ているようだが、こういう名人の方にこういう費用を全部使ってもらうのが、一番効果が上がるのではないだろうか。軍事費が不足していては、イノシシとの戦争に負ける。軍備の充実は不可欠とのこと。センサー付きの箱罠が必要と言われていた。箱罠をかなりの数、公的に所有しているとのことだが、有効に使うには、一年中餌を仕掛け、毎日見まわるくらい熱心な人にお願いしなければだめなようだ。片手間でイノシシが捕まるようなことがないことだけは確かだ。手をこまねいていれば、野生動物にやられてしまう。出来ることから取り組みたい。帰りがけにやはり何頭もイノシシを捕まえている穂田さんが、トタンが出るからと言ってくれた。