露木順一という人
小田原では次の衆議院選挙を目指して、4人の人が活動をしている。もちろん現職の神山洋介氏も当然再選を目指している。しかし、現状では、民主党が勢いを失っているので、相当に危うい状況だろう。自民党から立候補する予定が、牧島かれん氏。河野洋平氏の後継という事だから、有力な候補者に違いない。そして、みんなの党の公認候補として、井上よしゆき氏が出ている。前開成町町長の露木順一氏も立候補予定。実のところ、ホームページを見ても、何をやりたくて立候補しようとしているのかが見えない人が居る。明るい日本を作りますでは、困るのである。例えば、原発事故に対して、これからの日本のエネルギーをどうするのか。ただ自然エネルギーに転換した方がいいくらいでは、判断ができない。政策は分かりにくくした方が、選挙では有利だという政治屋もいる。選挙は民主主義の成長の機会だ。政策選挙にしてゆく為には、有権者の態度の示しかたもある。
ホームページでは分からない所は、直接聞いてみるしかない。先日、牧島さんが軽トラ朝市で段ボールコンポストを配っていたら、選挙運動にあるいて来た。是非段ボールコンポストをやって下さい。とお願いしたら、その時間がない生活だ。という返事だった。こういう時に、牧島さんがどういう人かが分かる。牧島さんが暮らしを放り出して、忙しいのは選挙運動だろう。それは政治活動とは違う。わたしなどは、段ボールコンポストこそ政治活動だと妄想が湧く時がある位だ。神山氏は以前訪ねて見えたことがあったので、憲法9条をどう考えているかを聞いてみた。まともな回答は頂けなかった。わたしの家の前には、「平野よ届け」という横断幕が張り出してある。口ごもる理由は想像できるが、意見の違いは当然で、その先が聞きたかったのだが。井上氏は元総理大臣の安倍氏の秘書をしていた人らしい。それが何故、みんなの党なのだろう。安倍氏の考える、保守政治を継承しないのか。このあたりが良く分からない。
露木順一氏は、開成町の町長になったころから、あちこちで話を聞く機会があった。開成町に方向性を作り出していた。地域を活性化するという実績で、とても関心のある人物であった。ブログを熱心に書いていたから、大体の考えは見えていたが。前回の衆議院選挙に何故出ないのか、不思議だった。露木氏の地方からという発想を実現するには、国政に出るしかないだろう。是非とも出て欲しいと意見を申し上げたこともあった。多分このブログにもそのことは書いた。あのとき出ていれば、当選したと思う。その後、県知事選に出て、県西地域ではすごい票を取ったが、やはり、横浜、川崎、の壁ということで、跳ね返された。ともかく衆議院に出るなら、一度話を聞いてもらう、と考えた。露木さんの話を聞くのではない、話を聞いてもらう集まりである。土曜の夜、小宮さんのところで集まりをもった。話を聞いてもらうのだから、10名位がいいということで、話のある人に来てもらった。
露木さんの反応も書いてみたいが、むしろそこに集まった10数名の人たちの話が、面白かった。医療のこと。山の問題。農業のこと。原発の先のこと。個人商店の丁稚制度。地域と自治会。活動をしている人たちが、ぶつけ合ってみたら、日本社会の行き詰まりの姿が、浮かび上がらせていた。こういう場が必要だ。日本の行き詰まりを突破するには、話し合う事が、まず必要だ。意見の違いは当然だし、問題を語り合えることで、気付くことも多い。露木氏にそれぞれの意見をぶつけた訳だが、露木氏の反応もなかなかのものであった。わたしは、国のごみ処理政策が、まとめて処理すると言う間違った方向に進んでいること。むしろごみ処理を家庭の単位に、戻す政策が必要である。露木氏は「開かれた江戸時代」という事を言われていた。この人の感覚には期待できる。花田清輝なら江戸時代を否定的媒介にして、と言うところだろう。と言っても私が支持するようでは、足を引っ張ることにもなりかねなので、気おつけよう。
3月の自給作業:キュウリ、ナス、トマト、トウモロコシ種蒔き2時間 累計時間:2時間