NHKの受信料問題
久しぶりにNHKを毎日見ている。朝の連続ドラマのカーネーションが気に入っているからだ。余りスムースでない成り行きがいい。うまく行かないのが普通で、かなり本当のところがいい。ダメ親父の小林薫さんはさすがにいい。宝田明さんは大間のなずなで開眼して以来今回も、実に良い味わいがある。9月28日の参院予算委員会で、NHK職員の平均給与が1041万円と民放以上であることが明らかにされた。国家公務員の平均給与は658万円で、野田首相も「随分と開きがある。不公平感がある」と語っている。それでいて、NHKは受信料不払いの家庭を提訴したそうだ。見ない権利もある。裁判で十分戦ってほしい。わたしも、NHKの職員の汚職分は不払いにしている。現状では払っている。再三にわたる職員の不正が繰り返された。この分は受信料に反映すべきだ。ましてその不正職員が、1千万円を超える高級とりでは、ひどい不正行為だ。
NHKはせめて国家公務員まで給与を減額すべき。受信料で運営しておりながら、1千万を越える給与をもらう節度のない態度がそもそもおかしい。公営放送と言う精神を持っており、あらゆる家庭から、受信料を強制的の徴収しようと言うのなら、まず、職員の給与の半減である。何故この程度の感覚が持てないのかが不思議だ。高給取りのNHKが不払いをおかしいと言って裁判に持ち込む精神が分からない。まず自分達の給与の減額である。そして不払い問題に取り組むことだ。高給取りが作る公共放送では、公共にならない。金持ちの目線になる。上から目線になる。格差がいよいよ強くなる社会で、上に属する人の観点はもう沢山である。庶民と同じ暮らしをしながら番組は作るべきだ。公共放送とはそういうもののはずだ。こういう質問をNHKにした。返事はここに書いてあるから見て下さいと言うことだ。しらじらしくNHKを支援して下さいと言うことだ。読んでみたが支援どころでなく腹がさらに立った。
公共放送が守らなければならない事、「正しい批判精神と健全な社会の展望」を持っているということだ。それは気まじめすぎる位に追及しなければならない。民放でも不正行為や犯罪行為は結構起こる。しかし、NHKでは一つもあってはならなくい。それが公共放送と言うものの姿勢だ。それにほころびがある時は、国民は厳しくNHKを指弾しなければならない。公共を適正に監視する国民の義務である。公共放送が駄目であるということは、その国民が駄目ということだ。NHkは10%の視聴料の値下げを勧告された。にもかかわらず、7%の値下げにとどめるようだ。何故だろう。1000万以上の給与が払えるのだ。国民一般の生活から見れば、公共を名乗る以上余りの高額給与は不自然なことだ。せめて国家公務員並みは最低限のやるべき改革だ。これをやらずに10%の値下げが出来ない等聞きたくない。
NHK的きれいごとを建前で述べている。公共放送の意義も強く主張する。その点確かに必要だし、NHKの報道姿勢も、駄目だとは言いきらない。しかし、給与はおかしい。こうしたインチキが今の日本の姿である。外部に対してはきれいごとは言うが、自らは腐っている。黙って自らを正すことが、公共の価値を高めることになる。これは大企業の精神と同じである。金権主義である。日本の組織はいつの間にか、自分の資産を残す事が主眼に成っている。オリンパスも大王製紙も大した変りはない。良い人材を集めるためには、良い給与という考えに流される。公共のお金を湯水のごとく使う。あの財務省の宿舎と同じ精神である。最低暮らせればいいというような、公共の精神を忘れている。きれいごとを言うなと言われそうだが、それなら、公共は成立していないのだから、見ない権利を与えてほしい。