タッズ湘南の近況報告

   

福島原発から逃れてきたダイ君は死んでしまった。

ダイ君から沢山の事を学ばせてもらった。ダイ君は原発の危機を身をもって知らせてくれた。すべてを変わりに受け入れて、何の苦労も掛けずに、静かに息を引き取った。犬の健気さはつらい。最後の一週間ぐらいで、やっと気を許してくれた気がした。作った甘酒を我慢して飲んでくれた。甘酒に最後の望みを掛けたのだが、時すでに遅かった。リンパに腫瘍が広がっていたので、相当に苦しかったと思う。食べたものが収まらない。こちらも苦しかった。やっと気持ちが立ち直ってきたので、再度、一時預かりを行うために湘南タッズに行って来た。現在300頭余りを保護したそうだ。これから避難が始まっている飯館村の犬や猫をどうするか、タッズさんは奮闘しているようだ。本当には動こうとしないで、建前きれいごとを主張する。獣医師会や、愛犬の会が障害になるらしい。行動のない団体は、「黙っていろ、きれいごとを並べるな。」そう言いたい。

まるで寄付集めの詐欺まがい行為、あるいは売名行為としか思えない建前活動が、右往左往している。口だけ並べ立てる輩が一番悪い。タッズさんのように具体的に動かれている組織を隠れ蓑に使い、迷惑行為を繰り返す組織もあるようだ。タッズさんはそうした行為が、犬を助け出す障害に成ることを憤慨されていた。一匹の犬の命だけがタッズさんの関心なのだ。保健所の臨時職員と言う形で動くのであっても構わ無いからと言われていた。湘南タッズには大勢の手伝いの方が見えていた。テキパキと作業をされていて、すごいものである。散歩に連れ出そうとした時一匹の犬が、突然暴れ出した。首輪を掴んだ手を離さない。宙を飛びまわるように暴れる犬を若い女性が、離そうとしない。大したものである。ともかく大きい犬が狭いところに居るのは困るだろう。バーニーズの素晴らし雄犬とセントバーナードの雌犬がいた。このどちらかを預かってもらえたらと言うことだった。

セントバーナードを預かることにした。雄犬では、雷田と喧嘩に成っても困る。先日行った時もいた犬だから、結構長く成っている。早く故郷に戻れるように願いながら、しばらくはのんびりと暮らしてもらおうと思う。とてもかわいい犬なので、飼って情が移るに違いないから、別れる日が遠くないことを覚悟しながら飼いたいと思う。いずれ、湘南タッズに避難犬が滞留するのでは、まずい。広く皆さんの協力を頂き、一時預かりを広げなければならない。新たな引き取りが可能になるように協力しなければならない。翌日に成ってタッズさんから飯館村の鶏を7羽預かってもらえないか。おじいさんとおばあさんが、鶏が居て避難できないと言っている。避難が先である。犬と一緒に、土曜日に引き取りに行くことになった。

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