定額減税
定額減税が不評である。今まで減税が提案されて、国民多数から不評だったことなど無かった。報道でも疑問視する意見が大半を占めている。日本人も変わって来たのかもしれない。世界は未曾有の経済後退が予測される。それはひたひたと迫っている。日本はサブプライム問題で、被害は少ない方であったとされているが、大半の輸出によって成立している企業は、来年は実際の打撃が現れ始める。こうした不安に対して、政府が打てる手は限られている。内需拡大。人口が下降線に入り、これも期待できない状況。しかし、ある種自転車操業に陥っていっている大多数の企業は、方針の転換など出来ない。銀行の貸し渋りと言うが、新たな事業展開など難しい中、当面の資金繰りに融資するなど渋るのは当然の事だろう。成熟化した社会では、新たな設備投資をする必要が減少してゆくのは普通であろう。
例えば住宅産業である。建設業界は不景気不景気と言われながら、住宅建設から転換できる内に、撤退しようと言う所は聞かない。より競争を激しくしながら、仕事がないから、無理やり仕事を作り、ある意味最後のあがきに入っている。新たに家を作る人の方は、どんどん減少している割には、新規の住宅建設が目立つ。そう思うのは、舟原に住んでいるからかもしれない。現在7棟の住宅地の開発が、私の隣地で行われている。10メートルぐらいの所には、2棟建売住宅があり、1棟はまだ売れない。50メートル行くと、やはり2等の宅地が整備されている。200メートル下ると、8棟の宅地整備が進められている。どこも素晴しい場所だから、住むにはいいと思う。近所の私としてもお勧めの物件だと思う。土地価格や開発費を知っているだけに、おおよそ幾らで売られるかも、それで売れたとしてどのくらい利益が出るかも、推測は出来る。業者の利益など無いと思う。お買い得ではある。しかし、申し訳ないが売れそうに無いと思う。家を探している人より、出来てくる宅地の方が多くなれば、買い手市場である。
そうした自転車操業状況はどの分野にもあると思う。ここに定額減税である。誰が考えても、判断が悪い。経済の総理と言う看板だったが、トンチンカン総理だ。今は公明党を悪者にして済ませている。公明党は定額減税を選挙資金に吸い上げる。こう言う事をテレビで言う人がいた。なるほど、選挙が先延ばしで、資金不足を定額減税で補う。責任者は麻生首相だ。高額所得者問題は地方に判断を任した。ほとんどの自治体が、事務処理が面倒だから一律と言う事らしい。当人が辞退すると言う前代未聞の意見もあった。それで思ったのだが、税に対する不満は気に入らない目的に使われるからだ。例えば六ヶ所の核燃再処理に使う税金の無駄遣いが、腹が立つ。私の税は、これとこれに使う。こう言えるようにしてくれたらいい。
今回もし私にも定額減税をしてくれるなら、この12000円は。伊藤さん基金に寄付したい。
アフガニスタンで8月、武装集団に拉致・殺害されたNGO「ペシャワール会」(福岡市)の職員、伊藤和也さん(当時31歳)の両親が、アフガンの平和復興に役立てようと「伊藤和也菜の花基金」を設立することが分かった。基金の口座は「静岡銀行掛川支店 普通預金0840055 伊藤和也アフガン菜の花基金」。