中国からの入国は禁止すべきではないか。

   


 カンムリワシがすぐ頭の上で旋回していたのだが、写真を撮ろうとしている間に、飛んで言ってしまった。残念ながら写っていない空。残念ながら予測通りになってきた新型ウイルスのことはもう書かないつもりでいたのだが、中国からの入国禁止のことを書く。

 安倍晋三首相は、2月26日に開かれた政府の新型コロナウイルス対策本部で、この1?2週間が感染拡大防止に極めて重要として、大規模なスポーツや文化イベントなどの今後2週間程度の中止か延期、もしくは規模の縮小を要請した。3月10日までが重要な時期になる。素人ながらウイルスのことはそれなりに勉強してきた者として同じ考えである。武漢で言えば、日本の今は昨年の12月初めの状態である。

 3月1日厚労省は、これまでの感染場所の具体例として、スポーツジムや屋形船、ビュッフェスタイルの会食、雀荘(じゃんそう)、スキーのゲストハウス、密閉された仮設テントなどで感染が報告されていることを明らかにした。その上で、集団感染を防ぐために「国民の皆様へのお願い」として、「換気が悪く、人が密に集まって過ごす場所に集団で集まることを避けてください」とした。何故クルーズ船が事例に入っていないのかは疑問。失敗を思い出したくないからだろう。

 そして学校が休校が要請された。賛否はいろいろあるだろうが、それもひとつの方法である。やらないよりはいい。しかしそれだけでは肝心のことが足りない。今緊急に行うべきは中国からの入国禁止である。どうしても禁止にできない。経済優先のアベ政権のやることは、人の命よりお金だからやれないのである。

 私は親中国の人間である。中国は好きな国だ。中国には三回行った。特に中国文化からは多くのことを学んでいる。毎朝太極拳もやる。絵も中国の筆で描いている。それでも今は中国からの入国は禁止すべきと考えている。

 多くの国が2月1日から中国からの入国を禁止した。日本も武漢からは禁止したが、中国からの入国には何の制限も加えていない。一ヶ月も前に禁止しすべきだった。終わったことは仕方がないが。今からでも禁止すべきだ。今も中国から旅行者がに来ている中、大規模なイベントの中止ぐらいではどうにもならない。

 中国からの入国は今日からでも禁止しなければならない。確かに時すでに遅しではあるが、今からでもやれることはすべてやるべきだ。無駄になったとしてもやるべきだ。

 ダイヤモンドプリンセス号で陰性だった人から、いまになって多数の感染が出ている。政府は普通にお帰りくださいということで、バスで、電車で帰宅して貰った。その結果はどうだろうか。感染を広げなかったと言えるだろうか。一人の感染者が出れば、その人と濃厚接触をした人を調べるのに多いに苦労をしている。にもかかわらず自由に帰宅させてしまった。大げさであろうともやれることはやるべきだ。

 このウイルスは一度陰性になったひとも再度陽性になるという、極めて特殊な性格があると言われている。陰性と思われた人が陽性になることも多々ある。よほど注意しなければ、感染は防げないだろう。これはワクチンを作ることは難しいと言うことを意味している。

 学校の休校もいいが、人の集まるところはすべからく休業した方がいい。特に飲食店は10日までは休んだ方がいい。食事中に感染する可能性は高い。私もレストランへ行くのは控えている。政府は事例としてあげていないが、一番危険な場所は満員電車である。満員電車にはせめて10日までは乗らないですむようにすべきだ。

 3月10日までは国内の大規模なイベントは中止すべきは当然である。やれることは全部やった方がいい。それが無駄になればありがたいことだ。しかし、日本では経済優先で武漢封鎖のようなことはできないだろう。それを思うと悲観的にならざる得ない。

 中国など日本からの入国を禁止とまで言い出している。こんな状態でも中国からの入国を禁止できない政府はどこかおかしいだろう。そこまで経済優先かと思うと情けなくなる。学校を休校にするほどの緊急事態で、感染源である中国からの入国が止められないとはどういうことか。

 中国は感染のピークは過ぎたようではあるが、まだまだ他の地域よりも感染者数の増加は目立つ。韓国もかなりの数の感染者が出てきている。毎日100人を超えるような状態の国であれば、入国は禁止だ。その地域からの移動も禁止すべきだ。

 WHOは今になって緊急事態宣言である。今頃宣言するのでは遅すぎる。WHOは事態を予測して、未然に防ぐために宣言しなければ意味をなさない。誰しも1月半ばにはもうこれは緊急事態と理解していた。今頃宣言していて専門家として恥ずかしくないのだろうか。

 感染者の2割が重症化する一方で、8割は軽症であり、無症状のケースもかなりある。自覚症状のないままウイルスを撒き散らす結果になっている。咳すらしない人から感染をする可能性がある。だから、誰からどう感染するのか、わからない。しかも一度感染し回復した人も、完全な抗体ができない人が14%いるという。

 かつてない性格のウイルスである。もしかしたら、ワクチンはできない可能性がある。そもそもインフルエンザでも薬の効果という物は、完全ではない。かなりやっかいなウイルスの登場である。

 人間の暮らしのほうを変えるほかないと言うことだろう。石垣島にいる以上安全と言えそうだ。石垣島ではマスクをしている人は少数である。その上に私は人に会うことが朝ファミマでコーヒーを買うときぐらいだ。その後は全く人との接触なく、自然の中で絵を描いているだけだ。この状態なら、感染はないだろう。

 ファミマではマスクや消毒薬は品切れである。品切れと書いてある。たぶん探しても他の店にもないのだろう。4月24日には小田原に向かう。そのときはさすがにマスクは必要だろう。このまま買えなければ不安で小田原には行けないだろう。 

  果たしてこの調子では4月になっても、マスクが手に入らないのではないか。台湾のように、週二枚は国民の権利にしてもらえないものか。マスクがなければ、行きたくても小田原に行けない。マスクをしないで、電車には乗れないだろう。飛行機は比較的安全と言われている。台北ではマスクをしていない人は地下鉄には乗れないそうだ。

  今回の新型コロナウイルス以前書いたとおり、1千万人に流行しない限り終わらない。たぶん、10年間ぐらいの間に世界中の人が感染することになるだろう。そうした新しい病気を人間は生み出しているのだ。恐ろしいことだが、それ以外にこのウイルスについて想像ができない。

 感染が広がり、免疫を持った人が増えると感染が止まる。日本で言えば1000万人ぐらいの人が感染をすると、免疫を持った人が増加をして感染の拡大は止まる。1割くらいの人が感染をすると、徐々に感染者は減少する。たぶん武漢はその状態に三ヶ月間で近づいている。

 感染が先になればなるだけ、対応できる方法も見えてくるだろう。今、ピークを遅らせると言うことには重要な意味がある。人間が暮らし方を変えない限り、こうした病気は繰り返し起こるだろう。これは人間の文明の問題なのだ。

 何度も繰り返すが、自給的な暮らしを再構築することだ。私は身をもって、自給生活の実証実験をした。人間は100坪の土地と1日2時間の労働で食の自給は可能だ。この原点に戻ることだ。社会全体はもうできないのかもしれないが、仲間と自給生活を目指せば、可能なことだ。

 

 - Peace Cafe