石垣島ピースウォーク 市有地を売らない。貸さない。

   


 石垣島では自衛隊基地反対のデモがあった。110人の参加であった。参加者はこの程度の数であったのだが、歩きながら島の人達の応援の気持ちが伝わってきた。車の中や、窓から手を振ってくれる人が沢山いた。

 石垣島ではあまりデモ行進には慣れていないように思われる。まず歩き方が早い。ドンドン先に行ってしまう。やはりデモのこつは歩いているように見えて進まないことだ。

 

 作ったプラカードである。これを首から提げて歩いた。残念なことに、喉がここ2,3日痛くて声を出せなかったことだ。大分直ったところなのだが、声を出せば又いたくなりそうでやめておいた。市長止めろぐらいは叫びたかった。

 もう一つ特徴的なのことは警察が道路整理に出ないと言うことである。デモ側で3名の交通指導員を準備して、信号の通過などを調整した。歩道を歩いたと言うことはもしかしたら、デモ許可を取っていないのかもしれない。そんなことあるかな。小田原では歩道を歩いたことはないが。

 本来デモは車道で行わなければならない。神奈川県警察には数回許可をもらいに行ったが、車道を歩くと言うことが当然のことだった。当日は警察が相当の人を出して警備に当たる。この警備はデモに対する威嚇と言うこともあるが、同時に右翼やヘイトの人達からの攻撃から、衝突が起きないようにしていると言うこともある。

 今回のデモは「自衛隊に市有地を貸さない。売らない。」のデモである。市長は独断でドンドン進めている。反対の要請ぶんんを市長に渡しに言ってもどこかに隠れてしまい会ってもくれない。忙しいなら副市長は会うべきだろう。それもダメ。

 地域での説明会ももう一度の約束もしておきながら、その後音沙汰も、説明もしないまま自衛隊基地着工である。民主主義が完全に無視されている。国の専権事項に市は口を挟む事はできないというのが、唯一の市長の国にしたことだ。

 それならせめてその法的根拠だけでも説明する義務がある。全くそんな根拠はない。自衛隊基地を作るためには、地域住民に説明する義務がある。当たり前のことだ。地域自治会四つがすべて反対なのだから、問答無用で工事を着工するなど、信じがたい暴挙である。

 自衛隊基地の是非の住民投票は3分の1の署名を持って要求されている。にもかかわらず、これも議会で否決された。4分の1以上の請求が有るときには、市長は住民投票をしなければならないと石垣島自治条例で決まっているにもかかわらずである。

 その裁判が現在係争中である。少なくとも裁判結果が出る前に、市有地の販売や,貸し出しはするべきではない。普通のことだろう。ところが市長は裁判に負けそうだから、早く進めてしまおうという態度である。こんなひどいことがあるだろうか。

 建設中の於茂登岳の麓は石垣島の最も神聖な場所である。以前には保守党議員の中にも、この場所だけは止めようという人がいた。その人達は一体何故今は賛成になってしまったのか。

 ここは島の水源地域である。自衛隊が水を汚せば、大変なことになる。これすら水源地ではないと決めつけている。どう考えてもここからの水を石垣島は利用している。水源地ではないとするなら、科学的な根拠を示して貰いたい物だ。

 水源地域である上に、石垣の貴重な動植物の宝庫である。カンムリワシの営巣地である。当然広い範囲の開発をするのだから、環境アセスが必要だろう。ところがこれも無視だ。何から何まで戦時体制のように強引に進められている。

 尖閣諸島の緊張というのが理由である。仮想敵国中国と言うことが理由である。アベ政権は中国の主席たる習近平氏を国賓として招くというではないか。そのときにアベ氏が平和外交を持って、尖閣を話し合えばいいだろう。

 一方的に基地を作るなど会ってはならない。緊張を高めるばかりだ。石垣島に作るのはミサイル基地だそうだ。ミサイルを格納する弾薬庫をいくつも作るらしい。一番狙われやすい場所になる。石垣島の住民の避難はどうなるのだろう。

 石垣島は観光が中心産業である。農業でも漁業でも観光に支えられている。しかも、その観光は中国人が多く来てくれている。中国人にしたら、中国を狙った基地の島は面白くないだろう。

 どうしても基地を作るなら、いくらでも無人島がある。そういう所に作ればいいだろう。それなら攻撃を受けても自衛隊だけの問題である。何故人家と隣接してミサイル基地を作るのか。要するに石垣島の住民は人間の盾になれと言うことか。

 すべてにおかしい自衛隊基地の建設である。住民投票だけはやらせて貰いたい。それもダメだというのであれば、市長のリコール以外にない。民主主義国家であれば、これほど住民を軽視して自衛隊基地を進める市長を止めさせる以外ない。

 極めて論理的な石垣市民である。今の市長のやり方を認めるとはさすがに思えない。余りにやることがひどすぎる。怒りが収まらない。

 

 - Peace Cafe