お米の保存
田んぼの収穫も終わり、ホッと一息はまだである。しっかりとした保存をしなければならない。ハザ掛けで乾燥し収穫したお米は、保存にはもう一つの乾きである。15%以下までハザ掛け出来る年は、半分ぐらいだろう。よく乾かそうと考え過ぎると、台風で倒されたり、大雨で濡れてしまう。保存に良いと言われている水分量が、13%だから籾擦りしてから、玄米を一度広げて乾燥する必要がある。昨年までは、半分は籾のまま保存して置いた。半年過ぎたらば、籾擦りをしながらのお米を食べることになる。これは籾すりの機械の掃除など考えると、結構面倒だった。そこで玄米のまま良い保存が出来ないか、色々やってみている。たどり着いたのが、真空パック器のパックンを使って保存する方法である。お茶の会でお茶の保存の時に使って、とてもよかったので、お米の保存のために購入した。小麦粉の保存にも使える。
今回は付属で付いてきた、ビニール袋全部を使ってでやってみた。今年のお米の分配量は120キロである。一袋平均8キロぐらい入るのようなので、12袋で、90キロくらいを真空パックしてみた。この袋が案外に高いもので、全部で1500円にはなる。使い捨てにしないで、一回りづつ小さくして使えば数年は使えるだろう。付属でないビニール袋でも出来ることはできる。
何度も連続で使っていたら、ビニールのシール部分の熱がだんだん高くなり、焼き切れてしまった。だんだんにシール時間を短くして行く必要があるようだ。よく出来た機械だと思った点は、上手く空気を抜ききれないときには、シールをしないのである。どういう構造か分からないがこれには少し驚いた。
こちらは種もみの保存である。種籾も広げてしばらく干して風を通し、茶箱にしまう。どの袋もパックしたうえで茶箱の中にしまった。こうしておけば、ネズミにも猫にもやられない。湿気る確率も低い。
まだ袋に入れられない分もあるが、寒い間に食べてしまう分だ。米袋に入れて、茶箱に入れれば、玄米保存で問題がない。今年は、天候に不安を感じた。お米が減収することも計算に入れなければならない。1年以上持ち越して保存しておくことも考えたいと思っている。
お米は、ハザ掛けをして天日干しをする。これが1週間から10日である。お天気任せのことだから、大雨、大風にやられることも多い。イノシシに引きづり倒されることもある。だから、少々乾いていない内でも取り込まざる得ない年が多い。この場合、籾で広げて干して置いて、籾擦りをする。1日、2日風を通すことでずいぶんと違ってくる。籾擦り機の調子も良くなる。それで籾擦りを終わったらもう一度1日2日広げる。玄米の表面が湿気ているような、湿気ではないのかもしれないが、さっぱりしない感じがするときがある。これを広げて日陰干しすると、保存のためにとても良い状態になる。保存を考えなかったら、15%くらいの水分量が一番美味しいようだ。美味しいよりもう少し乾かすことで保存が良くなる。温度的には、5度くらいが良いのだろう。冷蔵庫にパックして保存しておければいいが、普通その余地はないから、暖かくなるまでは、茶箱で、暖かくなったなら、冷蔵庫に移すつもりだ。