韓国経済のこと
韓国の経済の動向は、日本経済の将来展望を考える上で、参考になる上に、影響も大きい。おかれた条件の違いはあるが、類似点も多々ある。TPP参加の前に、時間稼ぎをして、韓国経済の動向を見極めた方がいい。と言っても民主党政権ではとてもTPPまでは考えられないとは思うが。韓国経済は、「現代自動車」と「サムスン電子」の2社だけが特出して世界で急成長している。これは韓国政府としては予定通りの展開であり、日本の企業各社もこういう展開を期待しているのだと思う。しかし、本当に韓国は理想の展開をしているのかと言えば、国内の状況はそうとも言えない兆候が表れ始めているようだ。日本が東アジア共同体構想を打ち出した時の韓国の反応はとても冷たいものだった。もう日本がそれほど韓国にとっては、重要なパートナーではなくなっているということだろう。それは中国も同様で、日米軍事同盟を背景にした日本の存在は、力をつけてきた、近隣諸国にはまるで違うものに見え始めているとしなければならない。
「現代自動車」と「サムスン電子」2社はすでに世界企業であり、韓国企業とは言えない。「内需攻略→競争力確保→世界進出」世界での競争に勝つというためには、韓国人は米中の間で上手に立ちまわって生き残ろう、と考えている。政権末期になって竹島に上陸した姿は、今までの大統領に比べても少々異常な姿勢である。「日本こそが平和の敵だ」と世界で喧伝、中国と連携を強めたい。米国には、極東のアメリカの世界戦力における日本の役割に対する不信感を強めて、韓国防衛へのアメリカの利用を計ろうとする。いずれも反日意識を高め、漁夫の利を得ようとする可能性が高い。 米中対立こそが日本を孤立させる絶好のチャンス。それには歴史認識問題や領土問題を出しておけば、国内世論はすぐ火が付く。現状は日韓関係は確実に悪化する。日本はもう少し韓国の実態を把握しなければならない。
韓国経済は、いよいよ後退期に入っている。日本の将来を占う、大きな変化が起こり始めている。それは、韓国型の輸出が経済の半分を占める経済は、いったん不調に向かうと、国内の空洞が矛盾を膨らませて、諸問題が一気に顕著化する。例えば、各企業が先端技術が一番になる開発だけに力を注げば、一般的な技術や普通の仕事は、衰退して行く。一流企業に就職できないそうは、不要な労働者となり中途半端な立場に立つ。競争が極端に激化し、能力主義はすべての分野に蔓延する。それは一部の企業の世界での競争には役立つが、普通の人たちの暮らしは、追い詰められてゆく。高学歴に失業者の増大。日本と同じ少子高齢化。日本以上に社会資本の蓄積の遅れている韓国では、急成長と同時に、社会の不安定化が目の前に迫ってきている。ウオンの安値誘導による輸出奨励も、国内産業の消費の減退を起こしている。
日本では韓国の経済好調さが強調れるが、遠からず大きな激動が起こると考えた方がいい。韓国は日本の経済界が躍起となって進めようとしている、経済優先の思想を先に進めた国である。この国のこれから状態をよく見たうえで、日本は方針を立てればいい。竹島の問題をこうして騒ぎたてようという態度からしても、国内にいかに問題があるかである。日本も領土問題で感情的な反応をするなど、何の意味がないことを学ぶべきだ。まず、国内の豊かな暮らしを確立することである。大切なことは日本の文化であり、日本人の安定した暮らしである。特別に裕福で贅沢を出来なくとも、普通に安定して、日本人らしく暮らして行けるという意味では、日本は世界に誇れる国だと思う。その意味でも、稲作をして、日本人として生きる。この文化を大切にすることだと思う。稲作を自ら捨てようとしていることは、領土を捨てる以上に愚かなことである。
昨日の自給作業:田んぼの草刈り2時間 累計時間:10時間