つつじの奥和留沢見晴らしコース・明星岳登山道

   

「うつくしい久野・里地里山協議会」では、4回目のつつじの植樹を行った。毎回100本ずつ植えているのだから、400本のつつじが山に戻されたことになる。今年もすでに最初に植えたものはつぼみを持っている。連休の頃にはミツバツツジと山つつじが見ごろになるだろう。下の育成している舟原の畑では、すでに花が咲き始めている。奥和留沢見晴らしコース・明星岳登山道は協議会が事業として作った登山道である。この道を沢山の人に楽しんでほしいと思う。昔は5月になると、山のあちこちが燃え立つように、ミツバツツジが咲いていたそうだ。そのはっとするような美しさを地元のお年寄りは必ず話される。子供の頃の境川の金毘羅さんの山麓もそうだった。突然降ってわいたようにその季節だけ、ここにいましたよと知らせてくれる。植林が始まる前の里山の初夏の景色だ。

4月21日のハイキング植樹は、新しい参加者も加えて、例年通りの充実した楽しい時間であった。雨の予報もあって、準備していただいたつつじの苗が植えなければまずいし、少しやきもきした。それでも当日は、雨は降らずで、植樹には最適な天候だった。秋に又予定しているので、興味のある人は是非参加して下さい。楽しいのは、皆さん山の植物に詳しくて、話を聞いているだけで楽しくなる。里山自然教室をしながらのハイキングとなる。私など何一れ知らないし、又前回聞いたことを忘れてしまうのだが、それでも、植物の性格とか有用性など、何度聞いても新鮮な楽しさがある。枯れているつつじを、3株見た。取られたものは多分10くらいはあるかんじだ。確か植えたと思う当たりが無くなっていた。枯れたものは、スギの日蔭のせいだ。杉檜の植林地であっても、わずかでも光の当たる場所であればつつじは枯れない。枯れている3か所は、全く日のはいらない場所であった。しかし、養成している畑でも枯れるものはあるので、山に戻してやれば枯れないという感じだ。

10年この植樹を続けたら、山には1000本のツツジが戻る。こうなればちょっと注目の登山道になる。人が歩くということは登山道を踏み固めるということにもなるので、つつじの植樹は一挙両得を狙っている。簡単に里山が戻るとは思えない。山と暮らしが切り離れてしまった状態で新しい、里山と暮らしの関係を見つけ出すことは、しばらくは無理だろう。今は箱根駅伝の1区のスタート地点を走る選手である。先は長いがタスキを渡して行けば、次の中継所も見えてくる。昔の人は、ご先祖が見てくれていると思いながら、故郷の山を手入れをしていたのだろう。樹を植える。それは自分一代の時間で考えたら出来ないことである。結果を見れない仕事である。それでも誰かが始め、繋いでゆかなければ何も始まらない。この時大切なのは、方角である。原発を作った人も良いと考えて必死に進めたのだろう。

次に取り組むべきことは久野川の両岸の自然植生の再生である。これは市役所の担当Y氏が、所有者を調べる役目でありながらついにやらなかった事である。やれないならやれないと言えばいいものを、やるやると言いながら、手も付けなかった。ひどいものである。やっと担当が変わったので今度の人には、地主調査からやってもらいたい。これは役所の仕事である。市民の役割は木を育てて、山に戻すことである。久野川の両側10メートルだけでも舟原から上流を自然林にする。そして散策道を付ける。これが実現できれば、関東で一番の景観の久野川になる。ヤマメ釣りも復活する。川が豊かになるということは、海も豊かになるという事だ。ブリの森の再現。切り出した木は、ボイラーの燃料にする。

昨日の自給作業:ヤマイモの植え付け。ゴボウの播種。1時間 累計時間:20時間

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