ペット税の導入検討
我が家には犬が2匹、猫が5匹、鶏が150羽いる。ペットという言葉にはどの動物もなじまないが、対象ということと考えてもいい。税を創設するなら、それなりの根拠を示す必要がある。税金が足りないのでこじつけるというのなら、払いたくない。ペット税の根拠はどんなものになるのだろうか。たばこ税は有難い理念で、国民の健康増進らしい。確かにたばこから肺がんになって、健康保険ではたばこを吸わない人との公平がない。ペット税は無責任な飼い主を減らすため。報道ではこう書かれていた。何故、税金を付けると無責任飼い主が減るのかの論理的意味づけが弱い。たとえば、購入時1万円税を付けたとする。犬の価格が高くなる。それは確かに衝動買いに対して、いくらかの歯止めにはなる。しかし、どうだろう。ペットは買ってくるとは限らない。となると自己申告で登録させて、毎年住民税を払うことになるのか。それも悪くないが、犬や猫も税を払う住民である以上、一定の権利が保障されなければならない。行政はその対価で何をしてくれるのかだけは、明確に示す必要がある。
願いとしては、その費用で保護された犬を殺処分せず、きちっと保護して里親を探すような事業をする。こういう趣旨の税金なら、大賛成である。犬の殺処分数が84,265になっているのに対して、猫はほぼ横ばい202,228。これほどの数、殺処分を続けるなど、近代国家として言語道断である。我が家の雷田は京都から来た。グローリータッズ犬舎である。ここはピットブルのブリーダーである。命がけでピットブルが賢い穏やかな家庭犬であることを、認知してもらう活動をしている犬舎である。それはタッズという名犬によって、人生を変えた人がやっているだからだ。詳しくは「タッズよ、ありがとう」という素晴らしい本を読んでもらいたい。その犬舎では何と保護活動も同時に行っている。ブリーダーが保護活動をするということがどれほど大変なことか。だから、もし犬を飼いたい人がいたら、タッズ犬舎の里親になってほしい。と言ってもタッズさんは、簡単に里親にしてくれるような人ではないが。
税金が足りないから、取れる所ならどこからでも取ろうというような、税の成り立ちをすべきではない。税というものの根拠を弱めて行くようなことは止めた方がいい。子供税を12000円から2万円にするのに、扶養家族廃止を財源にできると公労省で主張しているという。これなどは分かりやすい。子供の方が、扶養家族という訳のわからないものより、社会が大切にすべきものとして明確である。高額所得者家庭がもらっている理由が分からない。小さな子供がいる世代で、高額所得者になるなど特殊な人である。子供手当は全く不要である。何故除外しないのかわからない。高校の授業料無料化これも素晴らしいことだ。行きたいという人が、無償で高校に行けるすばらしい社会だ。気になるのはそういう高校になっているのかというというところだ。
犬や猫や鶏が教えてくれたことが山ほどある。生き方である。彼らの純粋に信じる心である。辛抱強さである。どこかで彼らが支えてくれている。連帯しているという実感がある。私がぺットとしてかわいがっている訳ではない。一緒に生きている気でいる。だから税を払うことが決まれば、是非とも払いたいが、生き物に相応しい尊厳ある扱いをしてほしい。日本国が生き物に対して、まともな考えを持ってほしい。いままの状態は動物虐待の国である。殺処分などもってのほかである。殺処分廃止とペット税の創設を併せて提案してもらいたい。先に死んだらどうなるのだろうという不安がいつもある。つい自分の寿命とはかってしまう。殺処分を受けるのだろうか。こんな状態で税を払わされるのではたまらない。