宇宙へ若狭さんが行く
北朝鮮が長距離ミサイルを、人工衛星と強弁して譲らない。各国の痛い所を上手く突いている。日本だって衛星を打ち上げ、偵察衛星を利用している。同じ技術であるのだから、そう言われてお前だけ止めろとは言えない。しかし、世界中でお前だけは止めろといっていることになる。世界の正義と言うのはそうしたものだろう。原子爆弾を作るという権利は、何故大国にだけあるのか。止めるなら全員で止めよう。これもしごく当然の話である。しかし、中国ですら自分は保持しながら、お前は持つべきでない。当たり前の顔で主張する。日本だって、アメリカの原爆を背景にしての発言なのだから、大きい顔は出来ない。それにしてもミサイルから切り離された部分が、日本に落ちてくるのでは北朝鮮の正義の理屈も、怪しくなる。北朝鮮の正義が国際的正義になるためには、全てを世界標準に合わせる必要がある。
若狭さんが宇宙に行くと言うのは、本当に意義あることなのだろうか。今まで7000億円かかっているそうだ。アメリカから費用分担が要請されている。1兆円ぐらいは必要。これからの日本を考えると、洗い直す必要がある。費用対効果と成ると、相当に怪しい。効果の中には当然、北朝鮮と同じ理屈の軍事的効果が入るのだろう。アメリカとソビエトは宇宙開発競争と言う事に躍起になってきた。その結果が気象衛星や、通信衛星が出来て、効果があったと言う事になっているのだろうか。一体その効果は、良い効果であったのだろうか。地球の方向は間違っていやしないか。成長神話のような、科学的探究心の危険は、どこにおけば良いのか。
その昔、アポロ計画で、人類が偉大な一歩を残した事になっている。あれから世界は良くなってきたのだろうか。あの時のテレビ中継を釘付けになって見た一人である。みんなが大絶賛で、地球の未来を語っていた。その中で、立川談誌氏がこんなこと無駄じゃねぇーか。こう言い放って、席を蹴った。今でもそのときのテレビの画面は忘れられない。あまりの絶賛は怪しい。ひねくれ者の方が時代を正しく見ていることもある。世界のリスクはドンドン高まった。北朝鮮が居ながらにして、原爆を日本に撃てる状況になっている。軍事競争と、宇宙開発は同じこと。若狭さんが明るく、健康な雰囲気で宇宙に出かけ作業をされている。そのことは素晴しいとは思うのだが、その作業が、世界に爆弾を落す作業と同じと言う事は、見落とせない。
次の時代が、どんな時代になるのか混沌としてきている。こうしたときはやはり地に足をつけて、考えた方が良い。地球自体が人間のお陰でコントロールを失い始めている。どの問題も解決どころか、悪い方向にさらに進んでいる。温暖化の事、水の事、食糧の事。戦争の事。経済の事。考えればどの問題も深刻なことである。解決の糸口もない。宇宙に行くことが、こうしたことから目をそらすことになるも怖い。自動車が生み出した便利さと言う事が、良かったばかりではない。ここまででそう言う事は良い。そうした歯止めが人間には出来ない。宇宙飛行士になられる人は、好印象を振りまく。いかにも健全そうである。頭脳も明晰そうだ。しかし、ちょっと待ってよ。そんな気分がずーとしている。私が、高い所は苦手だし。ジェットコースターなど乗れないタイプの人間のせいもあるだろう。
昨日の自給作業:トウモロコシの植える畝つくり1時間。累計時間:11時間。