富山環境整備
サーマルリサイクルの問題点。東京ではプラステック類の焼却が、サーマルリサイクルと言う名目で解禁された。熱を回収するから、プラスティクを燃やすのもリサイクルに成るという、ごまかしのようなリサイクルの事である。こう言う言葉を使うごまかし精神が、怪しい。元はと言えば、最終処分場の増設が限界に来て、もう埋め立てられないという事がある。そもそもプラスティク類をなぜ処理困難物として、埋め立てなければならないかが問題なのだ。一言で言って、企業が作るべきでないものを、製品化しているからである。本来リサイクルできない物の製造を禁止するのが、筋なのだ。ところが、日本という国は何でもかんでも国際競争力優先だから、企業のコスト削減の為なら何でもしなさいという訳だ。それで企業が扱いやすい材質、形を、無原則に製造している。これが、素材でも形でも統一基準があれば、全てが燃やさないで、リサイクルに回るのである。サーマルリサイクルの危険はこの企業の製造責任を取り除いてあげる、サービス方式なのだ。
ごみ問題は本来暮らしの手許で、考えることが大切であるにもかかわらず、企業責任の点では、まったく地方行政の手から離れてしまう。国の容器リサイクル法が不充分だから、地方の努力の甲斐がない。消費者が、変なものは買わなければいいと言うのが、暮らしの側の倫理となるが、これが結構難しい。発砲トレーは白ならば処理できる。こう説明があった。それなら、白以外禁止すればいい。私のように自給を唱える者ですら、いつの間にかどうしたらいいのか分からない、プラスティクゴミが溜まる。マヨネーズやケチャップがの容器が洗浄しにくくて困る。それなら使わせるな。富山環境整備から「プラスチックリサイクルの取り組み」の説明があった。小田原のプラごみが富山に行くことになった。「プラスチックリサイクルを考えよう」(環境ボランティア協会主催)。
PE,PPと記載のあるものはリサイクルできる。PSはインゴット。ペットボトルはフレーク。それ以外の40~50%は燃やす。燃やすと言う事を、ケミカルリサイクル、あるいはサーマルリサイクルと呼んでいた。東京都は全て燃やしてしまう方が、経済合理性がある。として、分別も止め、混合焼却することになった。これもサーマルリサイクルとよんでいる。リサイクルと言う言葉を使うところが、かえって後ろめたい感じが表現されている。白い発砲トレーは再生できます。柄物色物はダメです。駄目な物を作らせるな。訳のわからない多様な可塑剤を加えるな。ペットボトルのリサイクルより、使い回しリユースシステムの構築。生産者責任を明確にすることを避け通る企業の論理。
富山環境整備の佐伯部長の説明では、小田原のプラごみのレベルは0点と、行政立会いのものと、評価されていると、わかりにくい説明をわざわざ入れた。後でよくわかったのは、ペットボトルやプラ類がレジ袋に入っているから0点だそうだ。これを変えさせたかったらしい。小田原市の露木課長は、そこまでやる経費を考えたら、レジ袋を破る必要はない。こう説明した。入札で、1トン57000円で引き取ることになったそうだ。ペットボトルは買い取ってくれると言っていたし。この質問と説明で時間切れ。私が聞きたかったのは、サーマル部分の経済合理性。こちらの方が、マテリアルより効率が良いとなれば、全部焼却することになる。焼却しても電気はいくらも取れないと成れば、東京都のサーマルはおかしいことになる。処理能力は1日約150トン、発電量は約1500キロワット時で、事業所内の電力をすべてまかなうほか、周辺に設けた防犯灯、100基に電気を供給。この辺りの実態を知りたかった。何しろ、1時間で説明から、質問までと言う所が無理がある。