左翼と共産党

   

左翼=共産党と言う図式がある。以前から記事にも書いているように、日本共産党ははっきり言って嫌いである。いままで何度か、「共産党員ですか。」こう面と向かって聞かれた事がある。日本共産党に関わった事は全くない。学生の頃から、民生は大嫌いだった。なぜか、非戦思想と共産党を混同している人がいる。思想的にはガンジーの非暴力主義に惹かれるものがある。その点から、無防備都市宣言の方法にも、心からの賛同は出来ない。と言って、日本共産党のように、無防備都市宣言を、憲法違反だとは考えていない。どうすれば、戦争をしないで済ます事が出来るか。どうすれば、日本が不時着できるか。を考えている。今の日本を迷走飛行中と見ている。

昭和の始めまで遡って考えて、どのようにすれば戦争を回避できたのだろうか。これは時々は考える。明治政府の富国強兵政策に間違えの始まりがある。それまでの江戸時代は、日本という規模での自給自足の時代。私は江戸時代の形の中に、次の時代のヒントが詰まっていると思う。こういうと江戸時代の人権の問題とか、階級制度の問題、女性蔑視の思想、さまざま否定的要素から、全てを悪い時代と考えてしまう所がある。「前近代的なものを近代を乗り越える武器に」これは花田清輝氏から学んだものだ。江戸時代を再現するのでなく、富国強兵政策を乗り越える材料に、江戸時代を否定的な媒介にする。自然養鶏もまさにそのひとつだ。そうした生き方が、左翼的であると見たい人には見えるのかもしれない。江戸時代の日々の暮らしは知恵に富んでいた。藩と言う単位で外への拡大など、考えてもいない。

先ず、移民は絶対に行わない。経済的支配も、文化的支配も行わない。植民地政策など、あってはならない方法だ。国際法上正しいなど、私には全く考えられない。日本が植民地にされても、国際法上正しいのだから、仕方がないなど、誰が思えるのだろうか。他民族を支配しない。これは戦争を避ける大切な事だ。ロシアのグルジア侵攻も、アメリカのイラク侵攻も、他民族を、経済や利権や文化や宗教的に支配しようと言うことは、あってはならない。確かに、悪いのは日本だけではなかった。日本以上の悪行を行った国が幾らでもある。だから、日本も仕方が無く悪行に加わったと言う論理。日本は止むえずで、それを誘引したのは列強であるから、許されると言えるのだろうか。日本の行為をアジアの諸民族の解放の観点から、正当化する論理もある。

今も丸で同じことだ。日本企業の海外進出は、その国の雇用を創出するため。こう言う事になる。それは民族解放と同じ言い訳で、日本企業の利益のためが大元にある。企業の海外進出が、植民地支配とは異なり、その国の経済発展を創出している場合も確かにある。しかし、企業利益の為に、その国の一部支配層と連携を組み、独裁を支援する結果になる場合もある。企業が利益を生み出してくれなかったら、日本人の暮らしはどうなる。今の日本人の暮らしは、砂上の楼閣に違いない。どの民族も、先ず食糧の自給を最優先すべきだ。食糧生産量に相応しい人口に形成されるべきだ。食糧がないという事は、生命の危機を感じる。これが戦争の第一原因である。昭和初年の恐慌。米騒動。農村の崩壊。植民地支配。満蒙開拓。天皇制。日本と言う国家の、最も恥ずべき、間違ってしまった時代だと思う。過去の戦争をどう回避すべきだったかもあるが、今、日本が加担している戦争をどうにかしなければ成らない。

昨日の自給作業:草刈1時間 累計時間:10時間

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