中国餃子事件
餃子に農薬がかけられていた。それは致死量ほどの高濃度であった。日本で混入したと言う、中国政府の発表には驚いたが、中国と言う国の体質が良く表われ出ていると、感じた。何しろ中華の付く国だ。この事件は当初から不思議な事が続く。サミット前に中国政府から日本政府に連絡があったそうだ。にもかかわらず、何故いままで日本政府は隠していたのだろう。誰が発表を待てと判断したのだろう。福田さんは既に知っていたのだろうか。思い出してみると、サミット時の中国政府の発言態度が、軟化していた。あれほどかたくなであったのに何故だろうと感じた。正確なところは思い出せない。それにしてもこの情報を抑えておく必要は確認のためか。中国側の確実な所を探っていたのだろうか。あるいは、一定の期間公表しない約束があったのだろうか。
それならオリンピック前に、中国食品の不安を煽るようなタイミングの発表が良かったのか。背景に食品テロの一貫で、オリンピックに向けて、不穏な動きがあるのだろうか。そこでもう隠して置けなくなって、今出したのだろうか。この事件では日本政府も、中国を責めるような態度は取っていない。これは正しい態度だ。この事件は製造工程で、誤って混ざったような事でないことは、確かな事だ。そこで日本混入説が登場した。日本で混ぜたと言う論理が出てきた裏には、反中国政府の策謀が日本国内で働いていると言う、筋書きがあるのだろう。それは、中国国内から逃亡した反中国勢力、あるいは台湾勢力など。いずれ、強権的な中国政府には当然、弾圧を受けている反政府勢力が、相当数日本にも居ると見て間違いない。中国政府はすぐその勢力が、反中国政府活動として、日本での混入を推測したと思う。
所が、6月に何らかの食品から、おなじメタミドフォスが検出されたらしい。この辺は情報が錯綜している。回収された餃子が又流出して、と言う書き方もあった。いずれ、中国政府が、握りつぶしておけない事実が起きたことだけは確かだ。犯人は既に捕まっているのかもしれない。現地の警察では、この事実を日本からの報道で知った。と言っているらしい。益々、不思議ではないか。この1ヶ月現地警察が、捜査を再開していないということになる。餃子とは、関係がない可能性が高い。いずれ、中国は反政府活動が、深刻な状況と見なくてはならない。その活動が、食品テロに及んでいるかもしれない。とすると、似たような事件が繰り返される可能性は、大きい。どれだけ、工場を調べても、製造過程ではありえないとすれば、どうなる。しかも流通過程でも混入の可能性はない。こうした所に、中国政府の捜査の力量も見えてくる。
日本の警察は包装の外からは、餃子の具まで入る事はあり得ない。と発表した。中国側は包装の外から入る。こう国の威信をかけて発表した。これだけでも科学的な事実は1つだ。いまだ結論を示さないのが不思議ではないか。事実は、歴史に埋もれるかもしれないが。食糧を輸入に頼る日本という国の不安。これだけは鮮明に成った。しかもその食糧を頼る国が、中国と言う巨大な国で、政府の統制が行き届かない状態だ。遠からず、食糧の輸出余力はなくなるだろうから、日本が買いたくても買えなくなる日は近い。幸い、食糧自給率は僅かだが、40%まで戻した。これは底を付いて、反転に向かう兆しかもしれない。たぶん餃子事件の影響がきっかけだろう。私の生産した食糧だって、それこそ、僅かではあるが、この40%の中にある。自給をしようとすれば、誰にでも出来る。この状態を作り出したい。