東京ゲリラ豪雨
東京で豪雨が頻発した。時間70ミリと言うから、それほどの豪雨は小田原では降った事がない。この雨で亡くなられた人や、ケガをされた人が居る。まさか都会で、これほどの雨が降るとは、思いもよらないことで、辛い事だろう。神戸の豪雨でも大勢が流された。今回は下水道だ。いずれコンクリートで固めた街は、意外に自然災害に弱い。今年の足柄地域の雨は実に不思議な降り方をしている。とても、限定的なのだ。1キロほどの範囲で、強い雨が降るが、そのすぐ隣では全く降らずと言う、不思議な雨が繰り返されている。先日、横浜の方面で70ミリの集中豪雨があり、新幹線が不通になった。雨を待っていたので、サーいよいよだと思ったのだが、全く降らなかった。茅ヶ崎では今年の7月は観測史上5位の少雨。雨の少ないのは冬が普通だから、暑い上に雨のない7月。こんなに雨がないなら、川の水がなくなるだろうと思っていたが、それほど減るようでもない。箱根には結構降っているのだ。こういう細かいデーターは小田原土木管内雨量や、気象庁のデーターから、久野舟原のものも、リアルタイムで出されている。
これくらい前例のない、バラケタ天気が続くと言う事は、農業においても天候の先を読むことは、いよいよ重要になる。雨が降るつもりで種を蒔いても、近所には降っても、全く降らずで発芽しなかったと言う事が、現実に起きている。この狭い範囲に集中して雨が降る現象は以前もあったのだろうか。こういうのは記録には残りにくい。何故私がわかるかと言えば、集荷場でそのことが毎回話題になるからだ。えっ降らなかったの。何ダー降ったのか。集まるその日の朝の雨でも、バラバラなのだ。車で移動していると、水溜りが出来るほどの所もあれば、一滴の雨もないという不思議な光景に出会う。大きく見れば、天候が荒振っててきている、熱帯化してきている。兆候のひとつではないだろうか。36,2度の日は熱帯の陽射しを感じた。
灼熱化であれば、温暖化と言う言葉はいかにもまずい。どう考えても良くなる場合に使う言葉だ。春が来たと言うような、のほほんと言う言葉だ。農業は去年とは違うかもしれないと言う事を、いつも頭に入れておく。田んぼで言えば、夜温が下がらない。乳白米の原因といわれるが、この対策はもう始めなければならない。出穂5日から15日の夜の温度が高いのがまずい。と言う事は早稲は良くない。晩生の栽培。流し水で、夜冷たくする。早稲はいよいよ作りにくくなるだろう。虫は種類が変わるだろう。ツトムシが、暑くなれば増えるだろうと言われていたが、もう5年ほど目だってはでていない。これも何故だかわからない。かえるが居なくなった地域がある。かえるが鳴いていないというのだ。これは気候変動と言うより、まさか、ツボカビ病とは思いたくはないが。いずれかえるが減ると言う事は、虫が増えると言う事。有機農業はさらに困難になる。ペットショップの爬虫類が、疑われている。野外に放棄するのは論外だが、絶対の逃がさないで欲しい。
昨晩はやっと雨らしい雨が降った。と言っても3ミリの雨量だ。雨量が残るような雨は7月以来2度目だったので、畑もこれで何とかなるだろう。7月は最初やけに肌寒いような始まりだったのだ。まさかこんな7月があるのだろうか。そう思っていたら、突然の夏になった。平均気温となれば、均されてしまって気象庁の順位記録には残らない。これからの荒い天候を記録するには平気というより、その過激さも残すひつようがある。日格差温度。月格差温度。の記録も必要なはずだ。7月の一番低いに気温と、高い気温の格差の記録が必用。そうして置けば、気候の変化の把握の材料になるだろう。