建築確認申請の認可

   

ついに、「最小限の家」の建築確認申請がおりた。12月1日から、建築開始予定だったので、それに間に合わせてもらえた。と言っても11月16日に申請して、一度修正に行った。抜けていた所を書き足した。屋根材は何で固定するか。「釘で打つ。」そのように書けというのだ。ともかく腹を立てたらいけないので、言われるままにどんなバカバカしいことでも、やる。長かったが、できることは分かった。最近私の家のすぐ下で、住宅開発が進んでいる。この上部に水路がある。今まで水路と言われ、現況を保たなければならないといわれてきた部分がある。もし現況を改変するなら、関係者の了解の印を貰って来い。関係者は諏訪の原までの両側の家だ。これが水路に関する行政の今までの言い分だった。当然今度の開発でも、この水路は残されるものと思っていた。

所が、何の問題も無く通過だ。周辺の者への了解も無く。「使っていないから、関係がない」というのが、行政の言い分だ。私がそこをまたぐ私道を作るときには、使っていなくとも、水路は水路だと、私道をくぐる水路を作れと、弱い者いじめだけの指導をした。行政は全くの2枚舌だ。一貫性も無ければ、強いものには負けろだ。業者は知識も経験も、行政職員より上だ。たぶん政治力もあるのだろう。その為に普段から、何とか先生のパーティー券を、買っているのかもしれない。築100年と言う、関東大震災を潜り抜けた。古い大きな農家が一軒あった。敷地が、丁度1反。そこを、全て取り払い、6軒だか7軒の家を作るそうだ。その業者は、周辺への説明もしない。確かに、測量の業者が挨拶に来た。その私道の側面がどうなるのか、教えて欲しいとお願いしたが、それっきり来ない。

そもそも、この開発とは別に、その周辺地の農地だった所に、現在何軒もの家が建てられている。これは正式に許可がされたものだ。何故市街化調整区域の農地に家が建つのか、これが判りにくい。私が最小限の家を申請した経験では、倉庫であれほど苦労したのに、住宅など不可能に感じた。蛇の道は蛇だそうで、私にはとても理解が出来ない。と言ってもそこに家が出来ることがおかしいとは、思っていない。住み安いところだし。いい家が出来ることだろう。南傾斜の条件のいい所だ。暮らしには最高の場所だ。新住民が増えることは大歓迎だ。気に成るのは行政の2枚舌のほうだ。

こうした市街化調整区域に、住宅が増えることにはよほど、しっかりした地区指定を行政がして置かないと、後々大変なことになるだろう。小田原の周辺部は田んぼや農地がそのまま、住宅地と成った、防災上も手に負えないような地域が、広がる。こうした状況を見ると行政に、方向性がなかったことがわかる。更に、優良田園住宅をやるそうだ。農村地帯に、乱開発が散在するだけになるだろう。この小田原を、どんな町にしてゆくのか。その全体像の意味が、理解されていないのだ。農村地帯と、里地里山地域と、意味づけた時、それが市民の合意形成によりできたものでないから、なんら市民の共有認識になっていない。しかも、その地域指定を、行政自身が踏みにじるような、ごみ焼却施設を里山地域に計画する。どんな町にするかを、外注のコンサル会社にお願いするのでなく。市民自身が、それこそ小さな範囲から積み上げるように、決めてゆかなくては成らない。

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