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笹村 出-自給農業の記録-

石垣市,民間企業の5億5千万円の保証人になる。

   

 

石垣市議会では、一民間企業が、保証人がいないために銀行から借金が出来ないので、石垣市がその債務保証人になるという議案が提案されている。そんなことが許されるとは思えない。私の法律の知識は狭いものであるが、まさかそんな離れ業が許されるはずがない。

借金大嫌い人間として許せない行為だ。所が、市議会では法律的に問題ないと答弁がされている。完全な間違いだ。何故こんな馬鹿げたことが行われようとしているのか。つまり生じた債務が返せないために、銀行に借金を申し入れて、断られた為だろう。

確かに特例はある。水道事業などで、民間の市の水道事業を委託している場合、この水道事業団への銀行からの融資を、行政が債務保証人を肩代わりする場合、特例で行われることがある。それは市民にとって水道は生活の基本要件であり、本来は市行政が行うべき事業だからだ。市民の了解も得られるだろう。

前回の市長選挙に出られた砥板芳行氏が、この件で詳しく投稿をされている。重要な情報があるので、転記させていただく。

私が議員辞職する前の6月定例会で市は商船やいまに出資する1,000万円の予算を提案し賛成多数で可決、㈱商船やいまの資本金は4,000万円程となっていて市の株式比率は1/4程で、第三セクターとなっても筆頭株主ではない。
同社の代表取締役は市商工会長で、その他の取締役は市を代表する企業役員や公益法人役員が名を連ねている。
損失補償(債務保証)は、同社役員が責任を持つべきだ。
昨年、市長や市議会議員、同社代表らが台湾視察に行った際、運航を委託される台湾企業から豪華接待疑惑が報じられた時、民間企業同士の問題だとスルーしていたが、もうそのような言い訳は通用しない。
市は同社が債務不履行となった際、借入金を肩代わりし、求償条項で同社に返済を求めるとしているが、保証の市財政ありきは納得出来ない。
同社の銀行借入の信用補完として銀行が市の損失補償を求めたからと説明しているが、市はこれまで同社の赤字補填や債務保証等は行わないと議会答弁してきた。
この約5億円の銀行借入は、韓国企業から購入した船齢30年近い30億円の中古船の台湾への回航費やドッグ費、修繕費を運航を委託される台湾企業が立て替えた分と説明しているが、市が議会に説明していた当初費用には含まれていなかった。
これだけの初期費用、必要経費を事業収支計画に想定していなかったとすれば、あまりにも杜撰過ぎる。
記事では、その分を台湾企業が立て替えてあるとあるが、当然立て替え金の債権債務の申し合わせ、契約が商船やいまとの間で交わされているはずだが、その内容も議会に資料提出し説明したのだろうか。
また、11月から市担当職員を同社に派遣しているとあるが、職員出向による職員人件費も事実上の金銭支援では。
同社の事務所が自宅近くなので通り際に見ても殆ど不在で業務を行っている様子がない。
派遣された市職員が庁舎で業務を行っているのだろうか。
明日からの議会一般質問で徹底的に追及してもらいたい。
㈱商船やいまの設立から市の公費を使っての委託業務について市民団体が市を相手取り訴訟を提起しているが、訴訟を通して同社の実態の解明にも期待したい。
 
台湾に行く新しいフェリーのことである。中山市長が公約していた案件である。確かに、早く台湾フェリーが出来ないか、市役所に電話で二度も問い合わせているほど、楽しみにしてきた。9月に始まる予定が、すでに12月である。内装が遅れているので、就航が遅れているという話だった。
 
「内装が遅れている。」おい、おい、話がおかしいぞ。これを聞いたときから不安が生じた。就航予定日が9月の船の内装が、遅れたら普通賠償しなければならない。内装の遅れではなく、払うべき金が払えないので船の引き渡しが遅れていて、今になって石垣市に泣きついたと言うことではないか。
 
あの9月の就航自体が、希望的観測に過ぎなかったと言うことか。ああ、あれも選挙戦略か。中山市長がしたたかなのか、誰か策士が着いているのか。いずれにしても、市長は市民を欺していたと言うことだろう。今になって保証人の話が出てくるなど、怪しすぎる。まともな会社なら、銀行が役員の補償で融資をする。
 
一年前の市議会で、台湾フェリー問題が質疑されているハッピーハッピーハッピーママという方のブログである。
 

石垣ー台湾基隆 就航船採算性について(一般質問)

(株)やいま が、船パンスタードリームを30億で購入。石垣市が9.3億円を購入補助金として出す。6回の分割で支払う。

 

 

Q (株)やいま の資金は? 出資会社や出資金額 これまでに決まっているのは?

A 役員や資金準備中 ⇒ 現段階で社長ただ1人だけ (社長は市長の後援会長)

1人だけの会社に 石垣市が船の購入資金の補助金に10億も出すんですか? 意味分かりませんチーン

本当にこんなに大きなビジネス業務を行える会社なんですか???

Q 会社が銀行から融資をうける際に、石垣市が保証とか担保とか、返済について何らかの関わりを持つことはないですよね?

A それはない 無担保で融資を受ける予定 (何の保証も無しに、銀行が融資をするのかしら?)

Q 採算性は?

A 収入21,3億円(旅客14,7億円 貨物6,5億円)  支出 20,8億円(運航費10,3億円 船費6,5億円 船舶購入費 4億円)

21,3億円ー20,8億円=5千万円の利益

市の採算の説明

 

私は台湾が大好きだ。何度でも気軽に行きたい。夕方出かけて、翌朝台湾。最高に楽しそうだ。私にはこの船の航路がが採算性があるのかないのか分からないが、年に3,4回は利用したい。問題は船賃である。安いならば回数券を購入したいぐらいだ。往復2万円台ならば何とか受け入れる。

問題は直行便の飛行機があるので、どうかなと言うところである。往復航空券で、石垣=桃園が3万円以下というものもあるのだ。果たして船賃が似たようなものであれば、揺れるフェリーに何度も乗るだろうか。一度船酔いすればもう乗らないに違いない。台湾と石垣の間はかなり波は高い。石垣市議会も波立っているはずだ。

以前あったフェリー会社も結局倒産して、航路はなくなったのだ。私は倒産はしないだろうとは考えて居る。どちらかといえば物産の交易が期待できる。産業活性化としては、豊かな台湾にかなり期待できると考えて居る。台湾から学ぶことは沢山ある。

小、中、高校生など大いに交流を行うことになると良い。スポーツ交流や語学研修、そして八重山の伝統芸能の台湾での発表など、良い関係が生まれることになる。若い内から国際的な視野を広げるという意味で、台湾に行くことは大いに役立つはずだ。

成長期に外国というものと、交流を持つことは人格形成に役立つだろう。それが石垣の若者の視野を広げ、未来につながると思う。それは戦前の石垣にあった特別な肌合いなのではないか。離島ではあるが、特別の国際感覚がある地域であった理由なのだと思う。

それにしても市が保証人になる話はダメだ。絶対にダメだ。許しがたい。民間の船会社の保証人になるという話では、筋が通らない。法律的にもダメだ。こんなごり押しだけはあってはならない。市長が保証人にになったらどうだろうか。そういえば何かで大損したことがある。それでは貸さないか。

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