ダッチオーブンと自然養鶏
2025/11/23

ダッチオーブンを購入した。10インチと12インチのものだ。焚き火学会のかってな会員だから、ダッチオーブンぐらいないと様にならない。早速、紫芋の焼きいもを作ってみた。ねっとりとした上品なあんこのような焼き芋になった。なかなか良い。

このやり方がおかしいのは分かっている。焚き火をしたらもうすぐにでもダッチオーブンを火に入れたくなって無理矢理やっている。実に火が美しい。燃やしているのは、農協でもらえる、捨てる木のパレットである。壊れていたので、燃やして片付けた。
雨でびっしょり濡れていたのだが、ちょうど良く燃えてくれた。作った竃の試しでもある。強火で石を焼き続けたら、熱で割れてて砕けてしまう石もある。カマド石はのぼたん農園で出た、石で作っている。下のため池を作る時に、黄色っぽい凝灰岩のような石が出てきたのだ。これだと思って溜めておいた。まだあるので、もう一つ作る予定だ。
今の時代焚き火は禁止なのだ。たぶん石垣島には禁止の条例はないと思うが、パレットを燃やしていたら、怒られるのだろう。今度は下に降りる道を作ったときにユンボで倒した木があるから、あれを薪にしようと思う。ギンネムの木があるから、燃料に不足するようなことはない。
SDGsの自給エネルギーである。煮炊きしているのだと言いながら、焚き火を楽しみたい。焚き火は縄文人の頃に、人間を引き戻してくれる。この焚き火に守られる感じがなんとも言えない。熊やら、オオカミやらが焚き火で近づいてこない。まあ、石垣にいるのは小さめのイノシシぐらいだから襲われることはない。過去石垣島での人的被害の記録はない。
ダッチオーブンの直接の目的は、鴨なのだ。今度鴨を捕まえたら、ダッチオーブンで蒸し焼きの、丸焼き鴨を楽しむつもりだ。去年は4羽も捕まえたが、処分に困った。わざわざ、猟友会の人に来て貰って渡した。迷惑をかけたようで嫌だった。
鴨を意識して捕まえて、食べたら法律違反になるのだろう。しかし、鴨が捕まるのは、勝手に田んぼに入り、稲を食べてこまるのだ。慌てて逃げて網に絡むからだ。網を破られることもある。本当に困っている。害獣駆除をお願いしたのだが、来てはくれない。
鴨が引っかかるたびに、猟友会にお願いして処分するのでは迷惑だろう。最初は猟友会の人にお願いしてきて貰った。しかし、捕まるたびにお願いするのもさすがに気が引ける。やはり食べて供養するのが、正解ではないだろうか。こういうことって、行政や警察に聞けば、行けないというに決まっている。
しかし猟友会の人も来るたびに迷惑顔だった。自分で処理したらダメですかと聞いてはみたが、それはねぇ-と言うことだった。これが魚になると許される。そうでなければ釣りは禁止のはずだ。何故魚の殺生は良いけど、鳥の殺生は許されないのだろうか。どうも命には人間を一番偉いにして、虫けら、微生物の底辺へと序列がある。
家の鶏は自分でさばいて食べても問題はないのだろう。しかし、家のヤギや豚は勝手に裁いたら犯罪になる。届けても許されない。鶏も販売するとなると、勝手にさばいて売るわけにはいかない。やはり専門の業者が必要になる。処理業者はあるようだが、持っていって裁いてくれるのだろうか。
鴨で思い出したが、鶏を飼う必要がある。自給農業に鶏は必要なものだ。もう少し落ち着いたら、鶏を飼うことにしたい。鶏は自給農業には必要なものだ。そうはっこう利用に自然養鶏でも冒頭に書いたことだ。それが出来ないのではまずいだろう。
鶏を飼いたい。雌鶏は卵を生ませて、毎日1人一個を食べる。つまり卵を食べたい人は鶏2羽を飼えるようにすればいい。卵を食べたい人が、7人居れば、曜日ごとに当番になれば、何とか飼えるだろう。餌は生ゴミ堆肥を餌にすればいい。
鶏を飼いたい人を募集して、希望者が7人になったら始めることにしよう。集まらなければ出来ない。14羽飼えば良いだろう。卵は当番の日に産んだ分が分け前。雄鶏を入れて15羽になる。これくらいならば、放し飼いをうまくやればA放牧地を、鶏放牧地に出来るだろう。
A放牧地は現在サトウキビ畑である。周囲のネットを、目の細かな網にする。ネズミが入らないようにしっかりしたものに出来れば、サトウキビも守られることになる。サトウキビ畑の中を鶏がかき回して歩いて、鶏が草取りするような状態にする。
サトウキビと鶏の、最高の草地養鶏が出来ることになる。A放牧地の中で時々放牧することが出来るだろう。小さな移動式の小屋を作る。1人で移動できる重さにする。床が悪くなってきたら、持ち上げて移動する。その床を集めて肥料にする。
餌はみんなが生ゴミを持ってきて、ゴミの減量をする。鶏の餌になる生ゴミ堆肥を工夫して作る。米ぬかを基材にする、これに生ゴミを混ぜて、攪拌する。発酵養鶏である。この生ゴミに水を混ぜて地面に撒いて、布で覆う。そして時々剥いでやる。虫が大量発生しているはずだ。
虫を食べさせれば、最高の昆虫利用の自然養鶏が出来る。最高のタンパク質を手に入れることが出来る。猫や犬に襲われるとすれば、七面鳥も少し入れて置くのも良いかもしれない。そして毎年クリスマスには有り難くいただくことにする。
雄鶏や七面鳥はダッチオーブンで燻製風の丸焼きにする。すぐにでもやりたくなって来た。ニンニク醤油、島唐辛子、そのほかの島のハーブを加えた調味液に入れて、冷蔵庫で一昼夜漬け込む。そして、風乾してから、ダッチオーブンで焼けば良いだろう。
日本一の丸焼き鶏が出来るはずだ。のぼたんレストランの特別料理になるはずだ。のぼたん農園の特別な日に食べることにすれば良い。こういうことを楽しむのが、自給生活の醍醐味だと思う。そう7人居れば出来ることだ。翻って考えてみれば、仲間が居なければ出来ないことだ。
自給農業で一番大切なことは、自給の仲間を作ることだ。むしろそれがのぼたん農園の目標なのかもしれない。またそれが一番難しいことでもある。多くの人間が自分のことだけのことになる。1人はみんなのために、みんなは1人のために。
自分の自給がみんなに支えられている。このことをそれぞれに自覚しなければならない。のぼたん農園の大目標はみんなの自給である。1人の自給ではない。みんなのためなら頑張れるというのが、本来の人間である。1人での自給が出来たら、今度はみんなで出来るようにならなければならない。
のぼたん農園で人が集まらなければ、「やいま」で募集をしよう。参加費を貰い、養鶏場を作り、雛を買うことにしよう。どうせ買うなら面白い鶏にしたいが、赤笹の地鶏が良いが、捜すことが出来るだろうか。赤笹チャボの卵を良く産む鶏なら最高だ。
ダッチオーブンのことだった。いつか使ってみたいと考えて居たのだが、なかなか買うことが出来なかった。高ものだと言うこともある。ヤフーオークションで、ロッジのもので10インチと12インチの2つで、4400円で買えたのだ。先日は土瓶を1円で買った。
よほど安くて、良いものでなければ買わないのだが、失敗もあるし、欺されることもある。先日買おうとしたら、1000円で買えたのだが、何と送料未定だったのだが、22000円の送料というものがあった。さすがにこれには驚いた。最近送料で誤魔化そうという人が居るので要注意だ。
ダッチオーブンで実はごはんを炊くのを楽しみにしている。厚手の鉄釜でごはんを炊くと、ふっくら美味しく炊ける。今度試しに挑戦するつもりだ。うまく行くようになるには、繰り返し練習が必要だろう。何とか挑戦してみたい。せっかくお米を作っているのだから、ごはんの炊き方の工夫も必要だ。