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笹村 出-自給農業の記録-

デジタル社会についていけない

   

デジタル社会から脱落する人はたくさんいるだろう。私は落ちこぼれながら、かろうじてしがみついている一人という意識がある。30年前山北に住んでいたころ、駅前の薬局のご主人と友人になった。その方は薬局でパソコン教室を開いていた。

新東名高速の反対運動で、一緒に活動した。その時に笹村さんがやっているような「あしがら農の会」の活動には、インターネットが不可欠なものになる。これからの社会の市民活動には、インターネットが不可欠なものになるから、勉強してください。わからないことがあれば教えるのでと言ってもらった。

それでパソコンを購入して、わからないながら初めて訳だ。ところがその教えてくれるはずの方は、私よりはるかに若い方だったにもかかわらず、亡くなられてしまった。最初に買ったパソコンは壊れてもいいと思いでたらめに操作して覚えた。

一番最初に覚えたものが、ブラインドタッチというものだった。早くキーボードを打てなければ、パソコンは始まらないと考えた。そこで、1週間でブラインドタッチというCDを購入して、その通り1週間で覚えることができた。

これで自信がついた。あれこれ自己流でやりながら覚えていった。失敗を重ねながら、何とかこなせるようになった。あしがら農の会の連絡はメールに限定した。これには反対が多かった。ネット弱者の差別だという話だった。

意味は理解できないわけではなかったが、農の会が活動してゆくためには、郵便や電話では不可能だと思った。どうしても農の会にかかわりたいのであれば、メールを教えるのでやってもらうということだった。

その為に事務局などないあしがら農の会の活動が、広がっていったと思う。30年前は完全に個人でやっていたわけだが、当時の常識から言えば、いくらか先駆的だったと思う。

 

 

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