参議院選挙が終わって
参議院選挙が終わって、やっと気分が落ち着いてきた。この選挙は日本の政治が変わる選挙になると考えて居たが、まさに変わり始めた気がする。長く続いた自民党政治の終わりが来たのだ。何かが終わるときには、次のことなど見えないまま崩壊するものだ。
参政党の出現と、自民党が大敗したと言われているが、右翼勢力の投票先が変わっただけで、社会全体の右傾化と言うような方角は、大きくは変わらない。自民党は裏金キックバック犯罪の十分な出直しが出来なくて終焉を迎えた。未だに時間が経てば忘れてくれるぐらいの対応である。これではさすがにダメだ。自民党を構成している人間の質が悪すぎる。世襲議員と権力亡者ばかりだ。
ところが石破さんはこの裏金事件を利用して、総理大臣になった。石破派を解散し、成れないといわれていた総理大臣に奇跡的に就任した。しかし、就任させて貰った代わりに、裏金キックバックをうやむやにしてしまった。なるほど、総理大臣への就職活動だったのかと思わざる得ない結果だった。
もう忘れてくれただろうというのが、自民党の願いだったわけだが、忘れた人は居なかった。企業や行政と癒着した体質の自民党は変れない。と見限られたのが今回の参議院選挙なのだろう。自民党内の右翼勢力が落選した。その入れ替わりで参政党が多く当選数を増やした。
自民党が権力欲の塊に見えてきたわけだ。そこで、権力の無い新しい政党に期待しようと言うことだろう。確かに自民党は世襲議員の塊である。利権にしがみついた人間ばかりだ。日本を良い国にしようという考えなど無い。何で政治家を目指したかと言えば、権力の構成員になり、甘い汁を吸いたいと言う人たちにしか見えない。
抑えておかなければならないのは、憲法改定勢力は減少していないと言うことだ。自民党の青年局の代表の人が、たぶん中曽根さんの息子さんなのか。勇ましく「自民党が終わると言うことは、日本が終わると言うことだ。」と叫んでいた。全くそんなことはない。そんな妄想をしている人は自民党の人でも少ないだろう。
自民党が終わる時に新しい日本が始まる。自民党がある間は日本人の性根は腐ったままだ。権力と良い関係を持って、自分だけ有利に取り計らって貰おうという社会だ。参政党の出現は、そ言うした利権とは関係が無い新しい政党だからだ。自民党が表立っては言わない、核武装もそういうことである。
核武装論は北朝鮮が主張するとおりだ。自民党は結局トランプにすがりついて、いくらか、メカジメ料を15％に負けて貰ったと喜んでいる。確かに安くなって良かったわけだが、メカジメ料などお断りするのが、暴力団排除条例だ。アメリカという悪の帝国の世界支配が続く。
自民党がなくなれば、少しは日本も良くなる。たぶんそう考えている人は少なくないと思う。それくらい自民党は汚い政党に見えている。権力欲と金権政治の薄汚さがにじみ出ている。日本のことを本気で考えるのであれば、自民党解体である。そう考える人の方が多いと言うことが、今回の参議院選挙結果である。
やはり、今回の選挙は時代の変わり目だったような気がする。もうダメだという日本。自民党に任せて置いたらこんなに成ってしまった。安倍政治の腐敗の闇構造から抜け出せないで居る。政治が機能していない。それが令和の米騒動である。何しろ自給率向上を安全保障の第一の目標に掲げた自民党が、米不足を招いたのだ。
もうダメなのは確かだ。政治力がまるで無い。今農協改革に取り組まないでいつやるのか。米価が元に戻り、たぶんこのまま忘れて終わりになるに違いない。そして、米の暴落やら、高騰を繰り返し、アメリカから米を買わされるのだろう。こんな何も出来ない自公政府に任せて置いて良いはずがない。
ここにつけ込もうとしゃしゃり出てきたのが、維新の会である。予測したとおりである。吸収合併の道に進むのだろうか。これも改憲政党である。経済のためなら何でもやるべきだという、カジノ政党である。何しろあの兵庫県知事を推して居る政党だ。
この維新の党が、国民民主党も同じだろうが、自民と連立を組もうとしている。ある意味自民としてはすがりつく藁になる可能性がある。ただし、石破が辞めてからの話なのだろう。小泉総理大臣と連立を組むのか、怖いのは高石氏と組んだ場合、憲法改定が浮かんでくることだ。きっとこれには参政党も乗ってくる。
こうなると、日本の右傾化が政治に浮かび上がる。これだけは止めなくてはならない。日本の右傾化は陰謀論に基づいている。田母神がさや氏に変わったのだ。党首の動きより、要注意である。論理など超えて、雰囲気と流れで、右傾化が進む可能性がある。
日本の方角は反アメリカの経済連携の模索だ。まず東アジアの中堅国の連携である。アメリカの言いなりになっていれば、米中対決に利用されるだけだ。アメリカに交渉が出来るだけの、東アジアの連携国の体制を整えなければならない。それが出来ないと、結局捨て駒にされる。
石垣島では先日突然米軍の訓練が行われた。防衛局も把握していなかった。真香山市長は、都合良く自主退職している。この狭間を狙って、無許可の米軍の訓練が強行された。これは、日に日に浸食してくる米軍の地ならしである。石垣のミサイル基地化の準備である。
石垣のミサイル基地は、米中戦争の最前線である。日本とは関係の無い戦争に、自ら巻き込まれてゆくのが、今の自民党政権である。そして、中山前石垣市長である。なぜ、石垣市民を市長自ら、危険なところに追い込んでゆくのだろうか。洗脳されているのか、弱みを握られているのか。利権があるのか。
こんな市長を絶対に再選させてはならない。今度の市長選挙はなんとしても全中山市長を落選させなくてはならない。石垣市民の命の選択である。中山元市長はしたたかな人間だ。選挙を有利に進めるために、失職するように進めた。早く辞めることで、野党候補を準備不足にさせようとしたらしい。
結局中山市長は石垣市に公共事業を持ってくると言うことで支持されている。その公共事業は何と、ミサイル基地まで含んでいるのだ。このまま行けば、米軍基地建設まで、誘致しかねない人間だ。次々に石垣市の自然環境の破壊をしている。石垣市の一番大切なものは観光業である。
観光で一番大切なものは、自然の豊かさだ。美しい自然が失われれば、観光客は来なくなる。その自然を壊してしまう観光開発は、本末転倒である。今以上に美しい自然になるように進めるのが、石垣市の市政の方角では無いだろうか。市民の暮らしと観光の調和。これが一番大事なことだろう。
中山元市長は中国や香港からの観光客は誘致しないと差別をしている。とんでもない考え方だ。緊張を高めようというのが、自民党政権のフェークニュースである。中国の台湾侵攻である。絶対に中国は台湾に侵攻をしない。中国を研究すればそのことが判る。
中国からの観光客にたくさん来て貰い。大歓迎することだ。それこそ、民間が行う平和外交である。市民レベルで互いに好感を持つことが、日中友好である。私は中国に行き、中国人の優秀さと暖かさを知っている。だから、習近平独裁の本当の内実を想像することが出来る。
石垣島は国境の島である。尖閣諸島も石垣市の島となっている。中山元市長はこの島を利用して、緊張を高めようとしている。まさに観光には一番マイナスになることをやっている。日中友好こそ石垣島の観光の未来だ。14億の観光対象がすぐそこに居るのだ。中国人を排除する人間が、市長では困る。