日ロ平和条約北方領土交渉中止

ロシアが日ロ平和条約の締結交渉を拒否した。北方領土の交渉も中止となった。日本がウクライナ攻撃の中止を求め、経済制裁をしたからと言うのだ。とんでもない理屈なので相手にする必要も無い。ロシアの軍の軍事侵攻は、まったく世界平和の為の、第二次世界大戦後求めてきた平和の構築を覆すものだ。
ロシアは国連の安全保障理事会の常任理事国5カ国の1つである。核の保有が認められている第二次世界大戦勝利国の1つである。核保有が認められる代わりに、世界平和に対する重い責任を負っている国である。まったく常軌を逸した侵略行為だ。
いまロシアが行っていることは、北朝鮮以上の残虐行為である。あっては成らないことを、核保有が認められた責任ある常任理事国が行っている。国連はロシアを常任理事国から外さなければならないだろう。プーチンに良い未来は無いだろう。今後世界で一番厭われる人間になった。
この暴挙を認めることは日本はあっては成らない。北方4島の返還などもうこだわる必要も無い。旧旧島民の方々の平均年齢は86歳に成られるという。残念な気持ちは分かるが、日本には島を離れて暮らさざる得なくなった人は、各地におられる。
離島で暮らすと言うこと自体が、よほどのことで無い限り難しくなっている。戦争でふるさとを離れざる得なくなった理不尽さを思うと、辛いものがあるだろう。が、その島に渡ったことも、何世代にわたるという長い歴史があるわけではない。
江戸時代から暮らしていた島でも、離れざる得ない時代になっている。そもそも島暮らしは、遠島島流しといわれたくらいの大変な暮らしだ。島から出られない幕府の決まりがあったので、仕方がなく暮らしていた人も多かったはずだ。懐かしいからとそこで暮らすと言うことは異なる。
ウクライナの戦争も結局の所領土争いが基になっている。ロシアはウクライナの豊かな土地を取り戻したいのだ。ロシアは近年世界一の小麦輸出国になった。石油資源に依存するロシアとしては、唯一農業が新産業になりつつある。
ウクライナはかつてはソ連の穀倉地帯であった。ウクライナを取り戻したい気持ちは高まっていたのかも知れない。またウクライナ領内の親ロシア派は現ウクライナ政府に支配されることが嫌なのだろう。国連監視の下に公正なる住民投票で、3分の2以上の賛成があれば独立は認められるべきだった。
こうした領土欲というものが、戦争の発端になるほど馬鹿馬鹿しいことはない。ロシアは北方4島を返して欲しければ、経済封鎖を解けと言うことだろうが、とんでもない。むしろ、この機会にプーチンとの領土交渉は出来ないと主張すべきだ。
日本は領土などにこだわらない国に成長すべきだ。領土ほしさに正義を忘れては成らない。いま日本人が住んでいる場所での暮らしを大切にすることだろう。日本列島という素晴らしい国土がある。この国土は世界で一番素晴らしい場所だと言える。恵まれた場所が与えられた日本という国に感謝することだろう。
政治家は隣国との領土問題で譲れない。北方4島はいらないなどと言えば、選挙で落選するからである。可能性が無い4島返還でも、声高く叫び続けるのが当選の方法だと思っている。また選挙民も領土問題となると、急に愛国者に変貌する。
選挙制度がプーチンも生み出している。トランプもアベ長期政権もおなじである。ロシアでは多くの人が未だに、西側諸国はロシアを嫌い、押しつぶそうと考えているらしい。国民が正しい情報を判断できず、政府の思想誘導に従う愚民国家になり、愚かな政府が生まれる。
マキャベリでは無いが、次は独裁政治の時代が選挙によって誕生すると言うことか。ロシアほどでは無いが、アメリカもそして日本も、似たような政府による報道の誘導がある。日本の新聞やテレビも鵜呑みに出来るような公正な正義は無い。各自が判断力を持つほか無いのだ。
ロシアに対してウクライナ侵攻を認めては成らない。日本がそれによって、4島交渉で不利益を被るとしても、これほどの理不尽を認めては成らない。北朝鮮が核弾頭で脅しているのとは訳が違う。国連常任理事国がその重要な責任のある国が、原爆で隣国に対して脅しをかけているのだ。
こんなことが許されれば、世界各国が原爆保有に進むことになる。北朝鮮の行為を国連憲章違反などと主張も出来なくなる。人類何度も消滅するほどの原爆の量を保有してしまった人間が、過ちをまた繰り返そうとしているのだ。いまロシアを許すことは間違っても出来ない。
ロシアが行っている暴挙を見て、世界中は学ぶ必要がある。国家はいつロシアのような、不当な国なるかも知れないのだ。そうなればこれほど大きな軍事力を保有した世界は、たちまちに崩壊する。どれほど平和交渉が不当で、頼りないものに見えても、それ以外に解決法はないと覚悟する必要がある。
世界はウクライナ支援に軍を動かすことはまずい。一気に世界大戦に突入するだろう。ロシアプーチンの狂気は、アメリカやNATO軍が軍事的に進出すれば、本当に原爆を投下するだろう。もうまともな判断力を持った人間と考えない方が良い。
ウクライナ停戦のための平和交渉である。世界が仲介して、戦争を終わらせることに進むほか無い。中国は予想通り、漁夫の利を狙って動かない。習近平も似たような気持ちを秘めているのだ。プーチンの気持ちが世界で一番理解できるだろう。
しかも、この戦争で唯一得をするのが中国である。ロシアは中国に依存す他ない。中国に対して軍事援助を依頼しているほどだ。中国が裏で武器を援助することを認めては成らない。もし怪しければ、証拠を明確にして、中国とも断固交渉しなければならないのだろう。
まったく何をしでかすか分からない独裁者が生み出されたものだ。そこまでプーチに洗脳されてしまった、ロシア人の愚かさが情けないが、その理由は西側諸国の経済封鎖にある。プーチンはプーチンに溺れている。自分が全脳になったような幻想を見ている。ロシアの若者を戦闘に駆り立て、何千人を殺している自覚があるのだろうか。
独裁者は常に恐怖と隣り合わせだ。ウクライナがNATOに加盟すれば、ロシアの安全保障が危機に陥ると考えたのだろう。北方4島を返還すれば、そこに自衛隊基地を作り、同盟国アメリカが基地を強要するだろう。そしてミサイルでロシアを恫喝する。プーチンはこのように考えている。