石垣島にもある猫島のこと

   

石垣島にも猫島がある。石垣港にある島だ。ちょっと見た目にも20匹ほどの猫がいた。どの猫も太っているので、どなたか餌をやりに来ているに違いない。こういうところにいる猫は猫の幸せというものに体を預けている。猫島は繁華街から近い場所なのだが、島までは300メートルほどのサザンゲートブリッジという橋がある。この橋があるおかげで猫島ができたのだろう。この橋を渡るのは犬や猫には一苦労だろう。埋め立て地「南ぬ浜町」という人工島である。石垣港の整備の一環のように見える。島の中央部は人が入れないような茂みになっている。茂みがあるので猫は何かあれば茂みの中にいるのだろう。石垣島では空き地は忽ちジャングル化する。この猫島は整備が続いているので、いつまで猫島でいられるかは、もう一つ予測はつかない。この島に猫を捨てに来るという人もいるとい言われている。本当にやめてもらいたいことだ。猫を守るボランティアのグループがあり、避妊施術を行っていると新聞にあった。たぶんその方たちがエサもやっているのかもしれない。

南ぬ浜島にはイリオモテヤマネコもいないし、野良犬もいない。猫もこの島ならしばらくは平和に暮らせるのかもしれない。この島の猫はなんとなく警戒心が少ない。怖い人間が来たら、すぐに茂みに逃げ込める。あの茂みにはハブや怖い虫がいるかもしれない。わからないがともかく人間は入らない方がいい。家から20分ぐらいのところなので時々散歩に猫島まで行く。風の強い場所なので、風のない日でないと行くことができない。サザンゲートブリッジの上が特に風が強く、飛ばされそうにさえなる。家では全く風がないので、今日はいいと思って出かけても、風が吹き抜けている。島の天候は場所によってずいぶん変化がある。雨もそうで、今日は晴れているなと思っても、いつも地面が濡れて水たまりがあるような場所もある。茂みは人間が来ないという良さもあるが、風を防げるということが一番だろう。

案外ネコ好きには知られているのかもしれない。次々に観光客が来る。今に名物になってしまうかもしれない。日本全国に猫で有名になった場所がある。生き物はそれくらい、魅力がある。別段、猫じゃ無くともウサギ島もある。モルモット島とか、そういうかわいいので無くとも、蛇島も、ワニ島も、亀島も、好きな人にはたまらないものだろう。アルパカとか、羊や山羊、馬もいいだろう。生き物は野生で生きていれば、観ていて飽きないものだ。

 

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