自民党の不信任案提出見送り
みんなの党、国民の生活が第一など、消費増税を含む一体改革関連法案に反対する野党7党は7日、衆議院議長に内閣不信任決議案を提出した。 参議院での同法案採決前に解散の確約を求める自民党も、独自の不信任決議案提出も視野に入れている。民主党も3党合意をしながら、何をやっているのか目にあまる。野田総理の命をかけて実行するという言葉は、言葉だけなのか。自民党の不信任案と言う考えはさらにひどい話である。自民党は麻生内閣時代を越えた、ひどい状態である。自民党は3党合意を取り消し、谷垣総裁がまず辞任する。その上で、野田内閣の不信任案を出す。これが筋道であろう。今の態度は言葉をもて遊んでいるに過ぎない。法案と言うものを、自分達の党利党略の為には、犠牲にしてもかまわないという態度である。国民にとって意味があることは法案がいかなるものかである。
消費税の値上げと社会福祉改革をどうしてもやると。これが自民党の主張であったはずだ。その為に、3党合意という本来あり得ない手法まで行った。この事自体は自民党が自分達の主張を通すために、自分達の主張に野田政権を引きずり降ろした成功のはずだ。党利党略とは別に消費増税を含む一体改革関連法案を優先しようという事ではなかったのか。民主党が選挙もせずに、ほぼすべてと言っても良いマニュフェストをないがしろにしたのは事実だ。民主党を選んだ選挙民に対する裏切り行為が続いている。ほんらい、総選挙が先である。それを延命し、手を貸したのが、3党合意という信じがたい手法である。ここにきて、自民党が功労者面しようと言うのは、党利党略だけが見えて来る。信念や、正義や、国民の為の政治をしようと言うのが、本来の政党の姿のはずだ。又そうした姿を支持するというのが、選挙のバランスのとれたあり方だ。
民主党はどうあがいても、いくら先延ばしにした所で、やればやるほど傷が深まり、政党の命は切れている。唯一生き残る可能性は、「国民的議論に基づき、原子力発電がら、再生可能エネルギーへの転換の道筋を掲げることだ。」この間自民党は原発推進の方針を目立たないようにしてきている。民主党は解党をするくらいの決意でやらない限り、消滅する。国民に対し、政治は変えられる可能性があると、一度は期待させた責任がある。やっては見たが、結局は自民党の言うとおりだったというのが、何も挑戦せず、財務省の主導の、自民党の政策に引きづり込まれて、諦めた民主党の姿だ。マニュフェスト段階では、正しい方向も沢山あった。だから選挙で勝利したのだ。このまま消えて行くのでは、政治への無力感を広げただけで終わるということになる。
昨夜行われた、自民、公明、民主の党首会談は何を意味するのか。法案の成立後、「近い内の解散する。」と言う話になったらしい。当然のことだが、政治家は日本国の為に政治を行う。自分の名誉や生活の為ではない。バカバカしい手打ち式であった。社会福祉改革は、根本から変えなければ人口減少時代を乗り越えることはできない。消費税を上げただけでは、到底今の制度設計では破たんする。お金が足りないのだ。労働人口が減少する中、どうやって若い人達がどんな暮らしをする社会を作るかである。将来の変わって行く社会をを提示し、底への道筋を示すのが、各政党の義務だ。3党の体制翼賛政党に日本の未来を任せられるとは到底思えない。以前も書いたが、優秀な人たちが議員に存在する。何故か機能しなくなっている。このままでは民主党は消滅するのだから、思い切って民主党を見限るべきではないだろうか。