春の畑仕事
春の気配が身体に沁みとおるのか、いつの間にか身体が動きたくなっている。つい先週までは、寒くて外に出るのさえ億劫だった。歳を取ると、ずくなしになったものだ、と気分がめいっていた。やっぱりというか、良くしたもので、春になれば畑に出たくなるものだ。あれこれまだ早いと思いながらも、雨で畑に行けないままに、トレ―13枚に種を蒔いた。雨が多くて、畑に入れない日が続いた。この後も雨が降り出すとの予報だ。今日を逃すと、まずいことになる。もうぬかるんでも、何とかなるだろうと畑に入ってしまった。じゃがいもの植え付けが出来ないできた。思い切って畑にクワを入れた。少しべとつくが何とか作業が出来る範囲まで、土が乾いてきていた。ひたすらサクを作っていると、少し汗ばんでくるほどだ。一気にジャガイモ10キロを植えつけた。終わるころには雨が降り出し、今も降り続いている。良い判断だった。春ジャガは10キロ。秋ジャガ3キロと決めている。これでジャガイモは一年切れることは無い。
しばらく前に植え付けた、キャベツが根づいて、少しずつ成長を始めている。雪の中に埋もれて、凍りついたかと思ったが、赤く成ってこらえている。冬作は1週間の植え付けづれが、1カ月の収穫の遅れになる。キャベツは遅れた。天候が悪かったせいと、寒さで苗の生育が遅れた。寒さに強いのが、エンドウやそら豆である。全く何でもないという顔をしているからすごい。ニンニクも寒さは何でもない。タマネギは少し寒さにやられたようだ。草取りにも入れないので、徐々に草に覆われてきている。草は寒さに強い。今年は20年ぶりくらいの寒さだ。昔はこの位の寒さが普通だった。気温を考えれば、特に寒いという訳でもない。最近暖かくなって油断していた。蝋梅が2月の開花。梅など3月に入っての開花である。両者一月遅れになった。この調子なら桜は入学式となるだろう。植物も久しぶりの寒さに調子を苦づしたのだろう。
昨日から、川の水の放射能の測定を始めた。放射能が山からどのくらい流れて来るかである。河口付近はどの川でも放射能が堆積していると言う。それは広い山に降り積もった放射能がしぼり出て来ると言う事だ。昨年以上に今年が山になると考えている。杉檜の山では、木の枝葉にこびりついた。これが落ち葉とともに下に落ちて来る。雨に流されて、川に流入する。これは今年が昨年以上になる可能性がある。山の落ち葉の落葉樹の落ち葉は案外に低く50ベクレル程度であった。腐葉土化した所では500ベクレル程度のようだ。毎月月初めの水を測定して、推移を見たいと考えている。ゼオライトに水を通す方法で、放射能をゼオライトに吸着させて、計ってみる。やらないことには分からない。こんなことが春の畑仕事の訳がないが、ともかくやらなければならない。本来なら、放射能の測定は東電が行うべきことだ。安心して農作業を行うためには、必要不可欠なことになっている。東電がやらないなら、行政がやるべきことだ。行政も見て見ぬふりだ。
トマトは、3種類蒔いてみた。苗が出来たら、ハウスで雨よけで作る予定である。茄子も2種。キュウリは3種。ピーマン2種。どれが作りやすいか、比べて見ようと思っている。そんなことを思ってついつい種を買う。取り寄せる。種を選ぶ時が一番楽しいのだから、少しの無駄なら許されるかと思う。ハウスでは、ついに踏み込み温床は作らなかったので、寒さ対策は少し辛い。ラブシートをかぶせて、その上から朝袋を掛けてある。天候を見ながら取り除いたり水をやったりしてみようと思う。とりあえず蒔いたものを記録しておけば、トウモロコシ2種、ニラ、じゃがいも、キュウリ、かぼちゃ、枝豆、トマト3種、ナス2種、ピーマン2種、万願寺シシトウ、来週あたりには、畑に、小松菜や、小カブを蒔いてみようかと思う。
昨日の自給作業:種まき、じゃがいもの植え付け3時間 累計時間;5時間