茅ヶ崎の湯快爽快

   

久し振りに茅ヶ崎の「湯快爽快」まで、日帰り温泉に出かけた。総合得点76点の合格点温泉である。特に強烈な打たせ湯があって、芯まで肩こりになったときには、出かけたくなる。ところが、同じ茅ヶ崎に、何と78点の竜泉寺温泉が出来た。名古屋から初の関東進出である。茅ヶ崎で起きた東西の激突である。関東日帰り温泉の雄「湯快爽快」と、日帰り温泉発祥の地名古屋からの進出に耐えられるか。ああ茅ヶ崎が羨ましい。何と、高濃度炭酸泉を湯快爽快でも取り入れた。さらに、700円への値下げである。回数券なら、同じ600円。竜泉寺温泉には回数券が無いから、値段は並んだ。思い切った反撃である。総合得点は78点に上がった。現在得点としては、並んだと言える。本当にこの勝負どうなるのだろう。

じつは湯快爽快はがらがら状態であった。新規開店当初だからやむえないか。お陰でこの多様な施設を、マイペースで堪能させてもらった。まず、高温サウナに入る。ああ、テレビの乱れが起きている。これは減点か。充分体を温めて、打たせ湯。要所、要所で3回。次は、塩サウナ。塩で全身を充分にじゃりじゃりやる。また打たせ湯。そしてミストサウナでごろ寝。一休みして、高濃度炭酸泉。そして水風呂。サウナ、薬湯、ジェットバス。打たせ湯。高濃度炭酸泉。すっかり愉快爽快になった。これだけ入ってもまだまだ入らないお風呂がいくつもある。竜泉寺に負けていない。従業員も以前に増して、掃除や施設点検に一生懸命であった。充分挽回すると思われる。しかし、回数券600円は無理があるだろう。これがダンピング競争の悪い所か。

それにしても、高濃度炭酸泉は確かに温まる。一体何か。ラムネの湯。と言う話だけは聞いていた。ヨーロッパドイツでは温泉治療らしい。炭酸が温泉に溶けていて、体の中にしみこんでゆく。身体に染み込んだ炭酸は血管に入り込む。血管を広げ血管の循環をよくして、老廃物の代謝を進める。と言うような能書きが書いてあった。良くある健康食品の宣伝のようなもので、半信半疑で入ってみた。老廃物が出たような様子は温泉の湯船にはない。まあ出ないだろう。しかし温まるのは確かである。入ると泡が体にビーとくっついてくる。半身浴で合計15分入ったが。普通の風呂とは確かに違う。従業員の人が、大きな注射器を持って、測定に表れた。お湯を吸い取って、良く攪拌する。何%の炭酸があるか。9の位置までお湯が減った。9に数値をかけて、1200PPMです。これは高濃度と言える数値です。とちょっと自慢げに説明してくれた。

小田原にもこういう日帰り温泉があればと思う。しかし、新しい温泉が出来たらば、コロナの湯は苦戦になる。確かに、競争してサービスが良くなれば利用者はありがたいようなものだが、たぶん湯快爽快酒匂のように古い方が閉店してしまう。コロナの湯より、施設的には湯快爽快酒匂の方が良かったという人が多いい。コロナが新装オープンして閉店してしまった。小田原には観光客向きの万葉の湯がある。こちらは地域利用者には、利用できるのは早朝風呂ぐらいで、価格的にも内容的にも、また別物である。コロナでもサウナの蒸気施設をやっと直した。高濃度炭酸泉も取り入れた方がいいのではないか。竜泉寺でも湯快爽快でも何とコロナで見かける人がいた。車で仕事に通う人は、案外茅ヶ崎まで行くのもその日の仕事の都合で、苦にならないのだろう。

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