鳥インフルエンザ
今年も、鳥インフルエンザ感染の要注意の季節に入った。中国では香港や、江蘇省で発生している。発生を1ヶ月隠していたと言う情報も流れている。100羽以上の養鶏場は、県に状況報告の義務がある。昨年は韓国での発生があり、日本も危険状態になった。案の定日本に飛来する白鳥には感染があった。見つかったのはだいぶ後の事だが、感染が起こるタイミングとしては、やはり冬の間がリスクが高まる。今年の春の白鳥感染は色々の事を表している。今でも、自然界の野鳥の状態については、ほとんど分かっていない。あの時も慌てて周辺の野鳥を調べたが、何も分からなかった。ウイルス感染鳥は見つからなかったが、何億羽と言う野鳥の内、100羽程度を調べても、何かがわかると期待することがおかしい。自然界で鳥インフルエンザがどのように存在するのか、もっと地道な、深い研究を重ねる以外にない。当面は起きてしまった結果的な事象を、繋ぎ合わせ推理してみる他ない。渡り鳥の移動状態すらまだ解明されていない。その冬韓国で強毒の鳥インフルエンザがかなりの広がりがおきて、春になって白鳥の移動期に青森で起きたことである。私はこのつながりを推理するが、国の調査委員会はそう判断していない。
最近又ぞろ、テレビや映画で、人間に対する鳥インフルエンザの流行が始まることが、不安感を煽るような形で、騒がれ始めた。これは医薬品会社の思惑が反映している。と睨んでいる。養鶏業の家禽や自然界の野鳥での流行と、人間のインフルエンザとは、直接は関係のないことである。この辺の情報が抜け落ちて騒がれるために、そのたびに養鶏業が嫌われる職種になって行く。この点をもう少し科学的な視点で、この病気を見るようにして欲しい。テレビで人間への感染が報道される時は、「シングルマザーの、弟を病気で亡くして医師を目指した、若い女医」のWHOの担当官として、世界をリスク覚悟で飛び回っている、なんとも頭の下がる姿が報道される。ちょっとズルクナイカ。確かに立派な方だとは思うが、人間への感染爆発は、この方の言われたようにはおきていない。もう7年近く経ったがこのことの理由を説明をして欲しい。
この病気は、ウイルスの変異が原因している。鳥に感染が広がるタイプのウイルスは今のところ、人間には感染しない。まったく感染しないという事ではないが、1年に死ぬ人が、全世界で40人である。これは本当に少ない数字だ。珍しい病気ではあるが、原因が解明されている病気と考えた方がいい。日本人のリスクなど、当面まったくない。インドネシアの状況を考えればよくわかる。まったく感染対策が取られていない。それでも感染爆発などおきない。対策を取らない国は幾らでもある。その上そうした国は、動物と暮らしがとても近い。それで何故感染爆発が起きないか。そちらを考えてみる。今のところウイルスが特殊な人にしか、感染しないタイプなのだ。そうでなければ既に、感染爆発が起きている。
では人人感染が起こる、タイプに何時変異するか。これはまったくそのシステムも、原因もわからない。判らないから怖いと言う事はあるのだが、このまま変異しないかもしれない。ともかく、インドネシアで起こる事を注意深く見ておくことだ。インドネシアで起きないことは、日本ではおきない。絶対をつけてもいい。丸で明日にでも日本で発生するかのように、防疫体制の訓練の必要を騒いでいるが、空が落ちてくる、不安で悩む人は悩む。又、何にたいしても体制を整えておくことは大切だが、空が落ちてくる対策はお金がかかる。リスクの程度を冷静に見る目も必要だ。私なら、インドネシアに007諜報員を送って、情報を流してもらう。一方、ウイルス変異の原因を学問的に究明する。そしてその元を断つ。元を断つことができないような原因であるなら、諦める。