原発の耐震性

   

ラジオで柏崎原発の元運転をしていて、現在柏崎市会議員の方が、発言をされていた。かかわっていた方のお話で、他の方とは少し調子が違い興味深かった。何故火事をすぐ消すことが出来なかったのか。と言う質問に、「人命のかかわることが優先されるので、トランスが燃えていることは、機械が燃えているだけで、延焼の可能性がないから、燃やしておけば良い。そういう判断だったのだろう。」ちょとギョッとした。原発で起きている火事を消しに行かないという判断を、本当に誰かがしたのだろうか。確かに外部で起きている火事で、燃やしておけばいいと、言われれば、なるほど、と思う。しかし、原発の一部で、火災が起こり、2時間もそのままにしておくという判断を、消防の人や原発の人が考えるものだろうか。という疑問が起きる。原発の事をなまじ知っている人の、想像の発言というものは、こんなにうがった物になるのか。あるいは、弁解的に成るのか。あるいは、宣伝的に成るのか。

本当の所は、いち早く消したいが消せなかったに違いない。何故消せなかったのかの原因を考える事が、今出来ることだ。「危険がないから後に回したのだ。」こんな言い訳でごまかしたくなる感覚に置かれている、原発の不幸な歴史。あの原発での火災映像が世界に配信された。中国のやらせダンボール肉まん映像と同じだ。CNNでは、地震が多発する、日本の原発の総点検は、緊急的な要請だと、安倍首相の声明と共にあの映像を報道している。大きな不安を世界は感じている。活断層の上に、柏崎原発は存在していたらしい。今回は震度6強、これがもし、前回の中越地震のように、震度7だったら何が起きていたか。これは、住民が裁判で主張し、退けられたことだ。判決を出した裁判長は恥ずかしいだろう。住民なら想像が付いた事を、公正であるべき裁判長が、調査を命じなかったのだ。ボーリング調査ぐらい命令する必要があったと思うが、これは結果論なのか。

耐震調査は緊急には進まないらしい。甘利明経済産業相は17日、「新指針に基づく安全性再確認をできるだけ急がせたい」と述べたはずだが。各電力会社は予定通り、2010までにやると言う。これで世界に対して、不安を払拭できるのか。経済優先で、安全性を軽視していると取られるだろう。首都圏の夏の電力需要を心配する向きもあるが、事の軽重を考えたい。冷房温度を一度上げる。この程度の我慢が出来ないはずはない。原発に電力を依存する不安定さが露呈している。太陽光発電を、日本の家屋全棟に設置すれば、原発と同じ発電量になる。費用もコストも同じ程度だ。困るのは電力会社だけだ。それを政府は太陽光発電奨励をやめた。補助金を廃止した。日本の温暖化阻止のキャンペーンの本音は、原発推進にあるとみている。

柏崎原発は首都圏の電力の為だ。柏崎の人は一ワットも使っていない。首都圏に暮らす者として柏崎の人に申し訳ない。私は申し訳ないから、直接の電力は自給している。としても、あれこれ恩恵を受けている。原発周辺の人に申し訳なくて、謝りたい。浜岡原発は、もっと危険姓が高いらしい。活断層の上にある可能性が強い。遠からず起こる東海地震では、ほぼ震度7になる可能性が高い。間違いなく今回以上の問題が起こるだろう。水力発電は巨大ダムが効率が悪いと言う事で、作られなくなったが、小さな水車発電の可能性は、大きい。私の暮す。舟原では80戸ぐらいの人が住むのだが、以前は5基の水車があったそうだ、これだけでも25戸分の発電が可能。脱原発はやろうと思えば出来る事なのだ。

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