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笹村 出-自給農業の記録-

舟原ため池工事

      2026/01/29

 

1月27日になって、2回目のため池浚渫工事になった。このところ雨が少なく、ため池の中に入る工事は可能になった。本来12月中に行う予定の工事が、1か月以上伸びたことになる。どうしても、小田原に居ないので、順調には進まないのもやむ得ない。

今回の工事は2月末に行う本工事の準備工事である。しかし、今乾いているので一気に進めた方がいいということで、2台のユンボと4人の業者の方が来てくれることになり、すごい勢いで工事をしてくれた。気持ちの良い若い社長さんの会社である。

お願いしたように順調に進めていただくことができた。ため池の中の水は引いてはいる。かなり乾いてきてはいる。しかし、まだ下の方のため池については、ユンボが自由に動くには、土壌が緩く、ぬかるみがある。ため池の中に水道を作り、排水口まで、水を誘導してさらに乾かす。そのための水路造りが、今回の工事の目的であった。

次回2月末にできれば、もう一度来ていただいて、下のため池の浚渫工事ができればありがたいのだが、どうなるかはまだ分からない。もう一度業者の方が来てくれれば可能だと思うが、お願いできるのかどうか。市と相談してみなければならない。

もし来てもらえないということであれば、自分たちで下のため池は浚渫する必要がある。下まで水が行くのは、よほどの雨でも降らない限り、まだ先になるので、乾いていれば自分たちで何とか泥上げをしなければならない。2日間かければできないことはないかと思う。

カキツバタの植え替えは調べてみると2月末ならば可能なようだ。今のまま、外に置いておくよりも、植え戻した方がいいように見える。2月末に植え替えを進めたいと思う。新芽が出てくる時期に、土壌が乾いていると良くないらしい。今外に置いてあるだけなので、早く植え戻した方がいいということになる。

ユンボ作業は2台の連携で行われた。土の移動など、2台で手際よく行うので、予想以上の速度で工事は進んだ。ユンボのアームが絡み合うように、ぎりぎりで作業するので、恐ろしかったのだが、2台の連携が実に巧みで、心配なく工事は進んだ。

一台のユンボにはアームに2つ関節があり、アームがその分長い。遠くまで泥を運ぶことができる。ため池は小さなユンボしか入らない。小さなユンボでも長いアームで効率よく作業するので、感心した。特に下のため池の泥はぬかっていた。この土がなぜか、バケットにこびりつかない。何か泥の取り方にコツでもあるのか不思議だった。

ユンボ作業は素人とプロでは全く違う。実に巧みに泥の中で泥を練らないように進めていた。乾いた土をとりながら、道づくりをした。側面にはため池から泥上げした土を寄せて、傾斜をつけて道路を安定させた。さすがの技術である。上下のため池を分ける堤防は、低く幅広にしてもらった。

今年の冬の小田原の雨量は例年の15%だそうだ。1月2日に振って以来雨らしい雨がなかった。これで工事ができなければ、もう工事はできないという状態だ。その意味で下のため池がぬかるんでいたのは、残念だったが、もう一度2月末に期待したい。

2月末まで雨が少なければ、さらに乾くはずだ。少なくとも水は上のため池でとどまるはずなので、この後乾いてゆくくとは間違いがない。下のため池はガマの根がはびこっているこれを取り除くことが主たる目的になる。周りに土が寄せられたらいいのだが。

下のため池は蓮池にする予定である。管理の意味でも周りに歩ける道を作りたい。中央部のガマが密生している部分から、池の縁に泥を寄せてゆきたい。特に石垣部分が漏れ出しているから、そこに泥を寄せることができれば、かなり漏れが減るはずだ。

夕方4時に作業を終えた。下のため池は道路の部分の、泥寄せだけやってくれた。一応ため池の東の先までユンボで進めるようになった。あとはガマが一面生えているので、これを縁に寄せて、中には蓮を植えたいと思う。泥上げ作業をもう一日お願いできればと思う。

頼めなければこれは自分たちでやらなければならない。乾いていれば私でもできると思うが、これはお天気次第という事なので、どうなるかはわからない。下のため池の泥上げも、やらなければならない作業だ。本来ため池の泥上げは数年ごとに行われていたことだ。

ため池に沈殿した泥は、畑に客土すればとても良い土壌だ。農家の方が我先に泥を持ち帰っていたと聞いている。今そんなことを考える農家はないだろう。蓮根をここで栽培すれば、よくできるはずだ。レンコン栽培の希望者を募集して、ため池管理に協力してもらうこともできるかもしれない。

4時を過ぎると陽が明星山に落ちる。一気に寒くなる。あたりが凍り付く。厳しい環境ではあるが、だからこそ面白い空間になる。カキツバタと蓮のため池になれば、ホタルやトンボの生息地が復活する。小田原の貴重な場所になることは間違いがない。ここにしかないシダ類が昔はあったという、文章がある。

何としても、ため池の完成を実現したい。それが、田中康介さんや、小田原植木さんに対する責任だと思っている。皆さんが助けてくれたので、舟原ため池は残った。そしてだんだんに整備が進んでいる。あとは維持していける方法が課題になる。そこまではお願いした私の役割だ。

ため池管理が継続されてゆくには、レンコン栽培がいいのではないか。ここでボランティアで管理をしてくれる人が、それなりに管理の見返りがあるものになれば、継続できると考えている。レンコン苗を手に入れるのもいいかもしれない。花蓮がいいか。レンコンがいいか。みんなで相談してみたい。

具体的には2月下旬に、カキツバタの植え付け作業。そして、下のため池の泥上げということになる。この時に蓮の植え付けまでやれればそれが一番いいだろう。水が入ってしまえば作業が厳しくなる。2月下旬に集中して工事を完成させることではないか。

それには、業者にもう一日作業をお願いするひつようがある。そして、カキツバタの苗の植え付けには人手がいる。5人以上の人がいれば、可能になる。そうすると3月1日の日曜日に行うことにして、広く人に呼び掛ける必要がある。里地里山協議会の方にも参加を呼び掛けたい。10人集まれば午前中仕事で、植え付けができるだろう。

さらにやれれば、蓮の植え付けもこの時に行う。すると苗の準備である。レンコン苗を取り寄せること。花蓮の石垣島にある苗も植えるのもいいかもしれない。どうなるかはまだ分からないが、準備を進めることにする。蓮苗を植え付けること自体は簡単なことだから、3月1日に同時に行えるだろう。

すると、27,28日に下のため池の泥上げをやり切らなければならない。ぬかるんでいなければ、業者の方なら一日かからないでできるだろう。どちらかの日に、お願いすることにしたい。自分たちでは不安があるが、二日かけて行えば、何とかなるかもしれない。いずれにしても乾き具合だろう。

今回の工事が大きな最後の工事になる。これをやり遂げなければ、無念なことになる。私が久野に暮らさせてもらったこと。久野の環境を守る会の皆さんの仲間になれたこと。感謝しきれない恩義をいただいた。私がやれることは、舟原ため池の整備である。ため池が未来に残ることに全力を尽くしたい。

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