石垣市,民間企業の5億5千万円の保証人になる。

石垣市議会では、一民間企業が、保証人がいないために銀行から借金が出来ないので、石垣市がその債務保証人になるという議案が提案されている。そんなことが許されるとは思えない。私の法律の知識は狭いものであるが、まさかそんな離れ業が許されるはずがない。
借金大嫌い人間として許せない行為だ。所が、市議会では法律的に問題ないと答弁がされている。完全な間違いだ。何故こんな馬鹿げたことが行われようとしているのか。つまり生じた債務が返せないために、銀行に借金を申し入れて、断られた為だろう。
確かに特例はある。水道事業などで、民間の市の水道事業を委託している場合、この水道事業団への銀行からの融資を、行政が債務保証人を肩代わりする場合、特例で行われることがある。それは市民にとって水道は生活の基本要件であり、本来は市行政が行うべき事業だからだ。市民の了解も得られるだろう。
前回の市長選挙に出られた砥板芳行氏が、この件で詳しく投稿をされている。重要な情報があるので、転記させていただく。
石垣ー台湾基隆 就航船採算性について(一般質問)
(株)やいま が、船パンスタードリームを30億で購入。石垣市が9.3億円を購入補助金として出す。6回の分割で支払う。
Q (株)やいま の資金は? 出資会社や出資金額 これまでに決まっているのは?
A 役員や資金準備中 ⇒ 現段階で社長ただ1人だけ (社長は市長の後援会長)
1人だけの会社に 石垣市が船の購入資金の補助金に10億も出すんですか? 意味分かりません![]()
本当にこんなに大きなビジネス業務を行える会社なんですか???
Q 会社が銀行から融資をうける際に、石垣市が保証とか担保とか、返済について何らかの関わりを持つことはないですよね?
A それはない 無担保で融資を受ける予定 (何の保証も無しに、銀行が融資をするのかしら?)
Q 採算性は?
A 収入21,3億円(旅客14,7億円 貨物6,5億円) 支出 20,8億円(運航費10,3億円 船費6,5億円 船舶購入費 4億円)
21,3億円ー20,8億円=5千万円の利益
市の採算の説明
私は台湾が大好きだ。何度でも気軽に行きたい。夕方出かけて、翌朝台湾。最高に楽しそうだ。私にはこの船の航路がが採算性があるのかないのか分からないが、年に3,4回は利用したい。問題は船賃である。安いならば回数券を購入したいぐらいだ。往復2万円台ならば何とか受け入れる。
問題は直行便の飛行機があるので、どうかなと言うところである。往復航空券で、石垣=桃園が3万円以下というものもあるのだ。果たして船賃が似たようなものであれば、揺れるフェリーに何度も乗るだろうか。一度船酔いすればもう乗らないに違いない。台湾と石垣の間はかなり波は高い。石垣市議会も波立っているはずだ。
以前あったフェリー会社も結局倒産して、航路はなくなったのだ。私は倒産はしないだろうとは考えて居る。どちらかといえば物産の交易が期待できる。産業活性化としては、豊かな台湾にかなり期待できると考えて居る。台湾から学ぶことは沢山ある。
小、中、高校生など大いに交流を行うことになると良い。スポーツ交流や語学研修、そして八重山の伝統芸能の台湾での発表など、良い関係が生まれることになる。若い内から国際的な視野を広げるという意味で、台湾に行くことは大いに役立つはずだ。
成長期に外国というものと、交流を持つことは人格形成に役立つだろう。それが石垣の若者の視野を広げ、未来につながると思う。それは戦前の石垣にあった特別な肌合いなのではないか。離島ではあるが、特別の国際感覚がある地域であった理由なのだと思う。
それにしても市が保証人になる話はダメだ。絶対にダメだ。許しがたい。民間の船会社の保証人になるという話では、筋が通らない。法律的にもダメだ。こんなごり押しだけはあってはならない。市長が保証人にになったらどうだろうか。そういえば何かで大損したことがある。それでは貸さないか。

