警官、家宅捜索で暴力
大阪府警の警察官が20名で、山口組の暴力団事務所にスカウトグループに対する捜査で家宅捜索をした。大阪府西区の暴力団事務所である。その際、居合わせたメンバーとみられる20代男性4人に対して顔面を平手打ちしたり、腹部を殴打したりするなどの暴行を加えた。200発もやられたと暴力団員が申し立てた。
逮捕された4人の犯罪者が、警察官に殴られたと、たぶん暴力団の顧問弁護士をとおして申し立てがあり、警官が逮捕されると異常事態になった。何という逆転現象か。厳しくやらないとなめられると、先輩から叩き込まれていた。と関係者の発言がある。スカウトグループ『ナチュラル』のトップはトクリュウ独特の組織なので素人ばかり。ゆえに、警官の暴行が表に出たんじゃないか。と言うことだ。
つまり暴力団事務所へ踏み込む際、このくらいのことは当たり前に行われている。それを暴力団側は、問題にすることは無い。ところが、このスカウトグループにいたのが反グレのような、暴力団員とはタイプの異なる人間だったために、表沙汰になったのでは無いだろうか。
その一部始終が防犯カメラに撮影されていた。カメラ撮影が無ければ、警官の逮捕は無かっただろう。防犯カメラが撮影しているとは知らずに、いい気になってスカウトの犯罪者を懲らしめるつもりだったのか、殴る蹴るの暴行を行った。20名もの警察官がいて、暴力的な行為をする必要など全くなかった。つまり見せしめ的な警察官の犯行である。
こう言う警官の暴力は頻繁にあると考えて置いた方が良い。今回はたまたま防犯カメラがあり、防犯カメラに警察官が気づかなかったために、バレた事件である。防犯カメラが無ければ、いくら犯罪者が暴力を受けたと主張しても、握りつぶされるだけと考えた方が良い。
たぶん一般人に対してこういうことは起きないであろう。警察官も紳士が多いのだ。警官と話してみればそれは判る。その態度物腰は普通の時は、むしろ丁寧すぎるような人が多い。家に帰れば普通の人だと思うのだが、警官として勤務しているときは、普通の人では無くなる時がある。
取り締まる警官になる。警官になった途端に、しゃべり方まで変わる。そうでないと勤めていられない職業なのだ。例えば、取締中の警察官におはようございます。と挨拶してみる。怪訝な顔をするのが普通の警察官だ。警察官は住民から挨拶をされたときには、きちっと挨拶をするように指導されている。
ところが取締中の警察官は普通の調子では返答が無い。何度か挨拶をした結果そうだった。それは小田原でのことである。住んでいたそばに良くパトカーがねずみ取りをしていた。そこを通るので、つい警察官におはようございます。と挨拶をした。すると怒ったような顔をして居て、返事が無かった。
たぶん、ねずみ取りをしている警察官を、揶揄するために挨拶をしたと考えるのだろう。馬鹿にするんじゃ無いというような態度だった。そこで前から、疑問に思っていた、その箇所の道路標識について質問をした。ねずみ取りをする前に、安全のためにカーブミラーが必要では無いかと。
そうしたら怒った怒った。顔を真っ赤にして何故お前がそんな余計なことを自分に言うのだと。逆鱗に擦れた感じだった。そこで、私はここの地区の自治会長で、今カーブミラーを申請しているのだ、ところが一向に設置してもらえない。だから、ここで取り締まっているあなたに話した。
しかし、怒ってしまった警察官は、今取り締まりをしているのだから、そんなことを自分に言われても困ると、怒鳴り散らした。それなら言わして貰うが、ここに車を止めているパトカーが一番の交通障害だ。こんなところで止めて、取り締まりは止してくれ。とけんか腰になった。そして、そこにはパトカーは止らなくなり、カーブミラーが取り付けられた。
たぶん石垣の警察官はそういうことはないだろう。5万人の狭い社会なので、小田原とは違う気がする。沖縄県の警察官数は三千人とある。そうだとすれば、多くても50人は居ないだろう。全員が顔見知りになれる可能性のある人数のはずだ。こう言う範囲であれば、人間的な対応になる。崎枝では見かけて挨拶をする機会も無い。農場には二度ほどカピラ駐在だという警察官が尋ねて見えた。畑の隅々まで、すべて見て回った。たぶん、マリファナでも栽培していないかという見回りである。
大阪の違法スカウトその後、メンバーとみられる他の3人とともに同容疑で逮捕された。だが、7月17日に担当の弁護士に「警察官から暴行を受けた」と相談し、弁護士が府警に申し入れた。両容疑者が関与した疑いが強まったことなどから、4人は8月1日に釈放された。防犯カメラ映像があり、ごまかせなかったのだろう。
やはり警察官にはカメラの装着が必要である。警察官にカメラを装着しておけば、こうした犯罪は起きない。たとえ暴力団員の逮捕現場でも同じである。最近、警察官や役所や鉄道職員の業務をビデオカメラ撮影するところが増えている。建前としては、警察官や職員を守るためと言うことだが、行政としては、むしろ公務員の犯罪防止だろう。
公務員が犯罪を犯せば、行政には賠償責任が生ずる。それがたとえ暴力団員に対する暴行行為であっても、税金が使われることになる。公務員が犯罪行為を受けないように、公務員を守らなければならないと言うこともあるが、公務員の犯罪行為の抑止のためにも、カメラ装着は必要なことだ。
私はかつて、市役所の職員から、「馬鹿野郎」と言われたことがある。その一部始終をブログに正確に書いた。すると、その場に居合わせた、建設課長が謝罪に来た。課長は見ていたので、事実を判っているのだ。東京では警察官に不法侵入されたことがある。父は署長が変われば挨拶に来るような人だった。その署長の謝罪文で済ませた。
ビデオカメラ装着は、公務員を守るために必要である。そして、市民を守るためにも必要なことだ。行政の窓口に防犯カメラがあれば、お互いに誤解が生じず、安心では無いか。一日も早く、ビデオカメラの撮影を義務づける必要がある。警察官に関しては、全員が身につける防犯カメラが必要だろう。
一台五千円から2万円まであるようだ。何か事件が起きたときのことを思えば、安い物である。警察の取調室のカメラ映像も、重要である。当然のことながら、監視カメラなど不要な社会の方が良いのは判る。しかし、自動車のビデオカメラが、煽り運転を抑止している。おかしなひとがふえている社会である以上、都会ではビデオカメラ撮影は必需品だ。
しかし、現実には警察官のビデオカメラ装着は進まないと思う。ビデオカメラの装着が義務化されれば、警察官の志望者がますます減少してしまうだろう。公務員すべてに言えることになる。監視されていて仕事をさせられると言うことが、精神的に耐えがたいことになる。
昔の村の仕事は、必要なことを地域の人で行う、自らの意思による仕事だった。ところがそうした仕事が、業者任せになったときには、カメラ撮影が必要になる。たとえば、舟原の溜め池で草刈りをするのにも、写真撮影は必要である。前後の報告は必ずしなければならない。
人間は自由に働きたい。監視されて働くと言うことは耐えがたい。本来警察官に監視カメラ装着は人権蹂躙である。しかも、監視カメラを装着しているだけで、すれ違う人の盗撮容疑が生じかねない。無断で人を撮影したと抗議される。身体に装着してと言うことは、かなり限定的なるはずだ。