菅総理大臣は老人8人の忘年会開催していいのか。

   

 

 首相は年末年始の「Go To トラベル」停止を決めた14日夜、経営者ら約15人と会食。その後、自民党の二階俊博幹事長や俳優杉良太郎さんら5人以上が集まったステーキ店にはしごした。ーーー東京新聞

 国民には5人以上の会食は控えるように要請している。会食するとしてもマスク飲食でしゃべらないように、自粛を要請している。その張本人が、15名と8人とはしごで会食をしたそうだ。加藤官房長官によると総理大臣は特別な人でいろいろの方と話さなければならないから、当然なのだそうだ。

 しかし、参加者によると8人の方はステーキ忘年会だそうで、野球の話などしたという。王貞治氏、みのもんた氏、杉良太郎氏、森田実氏、二階幹事長とあと2名となる。総理大臣が国民に自粛を要請し、ゴーツートラベルもやるのやらないのすったんもんだのすえの、年末年始の中止を発表したその夜である。

 菅氏もまともな人間の感覚を失っている。総理大臣自らが自粛破りはダメだ。一緒に耐えるという姿勢を示すことができる人が、人の上に立つ人だ。自分は年寄同士の最悪の忘年会を開催して居るのでは、国民は自粛などしない。ついてくる人はいないだろう。それで嫌らしく、人事で人を操作しているのだ。たたき上げの自称はどこへ行った。

 白鳳と鶴竜は横綱審議委員会から厳重注意が勧告された。初場所で横綱に相応しい成績を残せない場合は引退である。それはそうであろう。どこか悪ければ休場して、引退しないですむのは横綱だけである。横綱には横綱故の身の処し方がある。こうしたことを理解しにくい人もいるようだ。

 横綱は政界で言えば総理大臣。安倍氏では無かろうか。この不安定な世の中で、7年半という過去に例の無い長期政権である。日本の政治史に悪例として記録される総理大臣であろう。ここまで日本をだめにした責任のかなりの部分は安倍氏という木偶人形政権にある。

 安倍氏も本来ならば、どこかから引退勧告が出ても良い頃であった。そしてついに、菅氏が引退勧告を出したのだろう。事情聴取要請の一言で、安倍氏の政治生命が終わった。長年悪事を重ねてきたのだから、総理大臣を降りれば、むち打たれるのは当然なのかもしれない。憎まれていたことだろう。

 神様が司る政治審議会があれば、とうに引退勧告は出ていたはずである。アベ木偶の坊一座の勧進元からの引退勧告が出ているのかもしれない。昨今の芸能界ではやりの引退興行で一儲けはするのだろう。勧進元が安倍を見限り、スカ政権に乗り換えることだって無いとは言えない。

 次の衆議院選挙が頃合いだろうか。間違いなくアベ政権は憲政史上最悪の政権であった。嘘で塗り固められた政権である。その筆頭がアベノミクスは買いだというデマである。買いの原因は日銀の株への肩入れである。日銀が株価を買い支えるから、安心して下さいというのがアベノミクスである。アベノミクスは新産業を何も生み出せなかった。

 原因は既得権に引き釣り回されたからだ。それを引き継いだのがスカ政権である。身内政治の軽症である。忖度する身内で固めたのだ。たとえば、今回の75才以上の医療保険の二割負担における、公明党とのやりとりなど見え見えである。誰が見ても200万円で決着することで筋書きは出来ていて、後は演出だけだ。

 田舎芝居を繰り広げてさあどうだ、さあーどうだ。と綱の引き合いを見せた上で、両者の顔を立てて決着する。こうした芝じみたやりとりがくだらなすぎる。公明党に花を持たせる筋書きである。これでさらに公明党に忖度させることになる。

 日本をだめにした張本人として安倍氏は歴史に残るだろう。あの昭恵夫人もその悪名に相応しい、総理夫人であった。50年後の教科書にはこんなひどい政治家夫妻もいたと書かれることがあるかもしれない。これは冗談では無い予想だ。そうなっていないときはもう日本が国家として体をなしていないだろう。

 安倍政治は既得権政治である。スカ政権もどうも大きくは変わらないようだ。既得権を守るためだけに国の方角を衰退への道へと進めた。学術会議に対する態度もまさに既得権を守れ、忖度しろとの思いが表われたものだ。忖度しない学術会議に対して、脅しを欠けているのだ。文化勲章が欲しいなら、考えろよと言うことだ。

 こうして科学をないがしろにする。客観的である科学的な判断を最も嫌う。既得権を守るためには白を黒と言いくるめる政治である。検事総長の任命に黒川氏にこだわったことは、検事局まで忖度させると言うことである。黒川氏が麻雀賭博で止めさせられたら、いよいよ、安倍訴追が出てきた。

 とするとこれは菅氏の思惑なのだろうか。菅氏としては安倍ワンポイントリリーフではヤッチャラレないという居直りかもしれない。火事場泥棒というか、どさくさに紛れて安倍勢力の一掃が始まっているのかもしれない。菅氏という人はなかなかしたたかな人のようだ。

 菅氏には少し期待をしていた。世襲議員ではないし、私たち庶民と同類の人のようだった。ところが、この国難に際して、忘年会とは何事か、国民は忘れたくとも忘れられないような、悪夢の一年であった。忘年会など自粛した人が多い。

 範となるべき総理大臣が、この時期に忘年会のていたらくでは話にならない。政府に期待してもどうにもならないようだ。勝負の3週間は敗北で終わろうとしている。自分のことは自分で守るしか無い。確かに菅氏は就任の挨拶でそう言っていた。自助である。こういうことだったのだ。

 ダメな人物が総理大臣だとしても、国民はもう少し頑張らねばならない。医療関係者の特に看護師さんの頑張りを思うと頭が下がる。そういう所を学んで自粛をしよう。必ず収まる日が来る。来年こそ良いとしになるように頑張るほか無い。スカ氏などほっとくほか無い。

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