アベ氏の辞任は早いほうが良い。
アベ氏は自分の体調に関して偽りを語っている。慶応病院でまず1ヶ月前に定期検診をして貰った。その際再検査が必要となり1週間前に行った。そしておとといになり、さらにその説明を受け、さらなる検査を受けた。こうして、慶応病院に3回行ったことに関して、体調の万全を期し全力で国政に当たる為としている。
今晩、記者会見があると言うことだ。私の推測では健康には問題が無いというのだと思う。本当のことはいつも言えない。しかし、アベ時代は終わったのだ。何の成果も上げられず終わろうとしている。
確かに病状のことだから、あれこれ穿鑿することは趣味の良いことではない。しかし、アベ氏は総理大臣である。どんな体調で執務を取るかは国民には重要な問題である。真実を知らないままで良いようなことではない。明日の暮らしに影響してくることなのだ。特にコロナが蔓延する状況では、ゴーツートラベルの結果で分かるように待ったなしの正確な判断を必要としている。
分かる範囲で状況を推測すると、検査を繰り返しているのではなく治療を受けていると考えるのが自然である。もし検査だけであれば、これは相当に深刻な難しい検査を繰り返していると言うことになるだろう。医療的に判断できないような状況と言うことになる。普通ならあり得ない。
前回の退任の理由であった、潰瘍性大腸炎の再発と言うことになるのだろう。前回の時も見た目はそれほど変わることはなかった。顔色が悪いという人も居たが、私には仮病のずる休みのような感じさえした。その後の復活は新しい薬が出現したためとされている。薬というのは長く使い続けると問題が無いとは言えないだろう。効果が薄れると言うこともある。
潰瘍性大腸炎、難病と言われている。その難病からの回復が効果的な新薬のためと言うことだった。その薬ですべてが改善されるのであれば、難病などとは言われない。その薬も長く使っていると問題が出てくる可能性はある。
どんなに良い薬であっても、その当たりの調整を慶応病院でしているのでは無いだろうか。全くの憶測であるが。総理大臣の体調は憶測せざるえないほど重要なことだ。報道は遠慮気味であるが、踏み込んで調査報道すべきことだ。
最長の政権となった今、潔く総理の座から離れることが最善の選択である。総理大臣としてこれだけ長く国政を預かりながら、これと行ったことが出来なかったアベ氏である。アベのミックスは買いだ。ぐらいだろうか。成功とは言えない。新しい産業はついに現われない。その人が政権末期の今となって、病気が心配される状況で何かを成し遂げられるはずがない。
こうして一度出た体調不安説は消えることはない。とくにアベ後の政権闘争が活発になれば収まることはないだろう。政治という物は終わる物に容赦は無い。もう何も出来ない政権になると考えることが普通ではないだろうか。
コロナのことを考えてみてもここで政府の人心を一新することは最善の選択となるだろう。幸い第2波も落ち着いてきた。何とか収まる方向で頑張ればなんとかなりそうである。これから、新しいコロナ対策、経済政策と気持ちを入れ替えて進めなくてはならないときだ。絶好の機会とも言える。これ以上やれば、晩節を汚すと言うことになるに違いない。
総理大臣の辞任、内閣改造は日本のためには悪い選択ではない。ここは最長政権の名に恥じない引き際が必要である。すべては日本のためである。個人の執着心で日本の方角を間違ってはならない。引き際くらいは潔くして貰いたい。
日本は大きな曲がり角にある。地方の時代を作り出すためにも新しい総理大臣の下、気持ちをそろえて出発するべき時だ。在宅勤務や企業のIT化もこの機会に世界レベルに追いつかなければならない。アベ時代に完全に世界から取り残された。
アベ政権は戦後最悪の政権だったと思う。私がそう考えるとすれば、最良の政権だったと考える人も必ず居るのだと思う。政治という物は見る角度や、立場が異なればそういう物だろう。だから権力は長期化することで腐敗する。アベ政権を良しとする人はアベ政権の恩恵を受けている人達を中心にしている。
忖度政治はそういう物だ。忖度政治は辞任が見えてくれば、手のひらを返したように人が離れて行く。官僚の忖度もなくなる。次を考えれば当然である。アベ政権はどうせなにも出来ないのだ。
アベ支持者は既得権を持つ人達が中心だ。例えば原子力関連の人達。原発がなくなれば、自分たちの居場所がなくなる。日本のためと言うよりも、屁理屈を付けても原子力にしがみつく。これがアベ岩盤支持層である。今の日本の枠組みをもう変えなければ日本は終わりになる。
これは安易な気持ちで書いているのでは無い。病気らしいアベ氏には申し訳ないことではあるが、日本の未来のためだ。日本というすばらしい文化と国土の国をなんとしても立ち直らせる必要がある。それが出来なければ、戦後世代はご先祖にも顔向けが出来ない。病気という理由が出来たいまこそ、退任する良い機会である。
この日本の苦境をアベ自民党は明治帝国に戻すことに乗り切ろうとした。しかし、この無理な方向転換はさらに日本に未来を見る眼を失わせた。過去の栄光に戻ろうという意識ばかりが目立ち、自分だけの利益に終始する集団が目に余る行動を取るようになった。
これがアベ長期政権の姿である。日本が心機一転して再出発するためには、まずアベ氏が辞任することだ。そこからやり直す以外にない。アベ氏は既得権益集団だから、止めさせない圧力はすごい物があるだろう。しかし、アベ氏がいくらかでも日本のことを思うのであれば、それを振り切り辞任することである。
今晩、記者会見がある。全く体調に問題は無いと言い出すのではないかと心配している。総理大臣であれば、気が休まることなど一時もないはずだ。持病があり、病院通いを続けている大腸炎の人が神経的に耐えきれる物ではない。アベ氏としてはやれることは限界までやったと言うことだろう。もう十分ではないか。
もうこれ以上続けたところで、求心力が弱まった以上憲法改定も間違っても出来ない。次の総裁選びの道筋を着けて、辞任するのが選びうる唯一の道だ。それがアベ氏を支持しないとする、多数派の国民の願いである。