ウインザー・ニュートンの水彩絵の具の海外サイト購入方法

   


   飛行機に乗るときはできる限り窓側の席に座る。翼の位置も考慮して、地上がよく見える場所にする。石垣島から羽田に向かうときは左側。羽田から石垣島に向かうときには出来れば右側にする。下に何か見えないか気にしている。上からの景色がすごく面白いのだ。

 ウインザー・ニュートンの水彩絵の具の購入方法は海外サイトから直接購入することが一番良い。日本の画材屋さんで購入する、半額ぐらいになる。アマゾンで買うかEBAYで購入するかの二つである。この方法は水彩画を描く人には必ず役立つ。実際に行った間違えのない方法なので、水彩画を描く人に教えてあげて欲しい。日本の水彩絵の具の純度が高まることを願っている。

 価格が安くなると言うこともあるが、それ以上に日本では販売されていない画材が海外では売られている。例えば水彩絵の具が37mlの大型チューブで買うことが出来る。何しろ日本では5mlだから余りに小さい。値段も格安である。ただ同じ絵の具なのかはまだ使っていないので分からない。使ってみて同じであった。

 画材を海外ネットで購入している事例が余りない。水彩画のブログ等では出ていないようなので、今回、分かりやすく一度書いておきたい。必ず参考になる。ホルベインやクサカベの水彩絵の具よりも、ウインザーニュートンの方が安いのだから。しかも石垣島の場合、日本の通販で購入するより早く到着したので驚いた。

 透明水彩画会の方が、ブログでファブリアーノの紙を海外から購入したと書かれていたので、その方法を教えていただいた。これがなければ、研究してみなかった。教えていただき感謝している。あれこれやってみたのだ。結果的には日本の通販と同じということだった。別段難しいことはない。通販は今やそういう時代になっている。うまく使えば、画材購入は石垣島も東京も変わらないことになる。


 日本の水彩絵の具というものは一般的には5ml(左)である。これでは小さすぎて使いにくい。いつも、14ml(中央)のものを千葉の鎌田画材で取り寄せて貰っていた。親切に石垣まで送ってくれていたのだが、今は直接自分で海外通販を利用している。少々心苦しい気分はしている。恥ずかしいことだが、半値では義理や人情よりも現金に押し切られた形である。鎌田さん申し訳ない。右が37mlチューブ。

 大体に絵の具の購入は1度に4~5万円くらい買っていたのだが、それが2,3年に1度くらいである。平均すると絵の具の購入は1ヶ月1000円少しと言うことになる。少し計算がおかしい気もする。2000円くらいか。かなり描いているつもりでもそんなものだ。紙や筆よりも絵の具は安いものだ。

 絵の具のストックがすごい量ある。それをなし崩しにしていると言うこともある。春日部先生にいただいた絵の具がまだまだある。先生と私とでは使う色が重ならないので、なかなか減らない。絵の具は20年経過しても問題は無い。

 春日部先生は絵の具は山ほど無ければ、安心して絵は描けないといつも言われていた。高価な絵の具ほど使い切れないほど買っておけと言われていた。先生は画家としての心構えのようなものをいつも教えて下さった。画材は死んだときにはすべて、水彩人に寄贈するので、みんなで使って貰えばありがたい。

 海外にはニュートンの37mlと言うチューブもある。大きくなれば、やはり割安でもある。この大型チューブは一部の色だけであるのが残念なところだが、そのうち色数は増えるかもしれない。これは日本の画材屋さんではお願いしても買えなかった。今度、アマゾンEUサイトで購入してみた。アマゾンEUサイトと言っても取り寄せたら、アメリカのお店だったりする。

 今回買ったのはHYATTSという、ニューヨークにあるお店のようだ。石垣島で注文して届く時間は別段、日本の他の画材屋さんと変わらない。10日ぐらい見ておけば届いた。そもそも郵送料が東京からも、ニューヨークからもさして変わらないと言うことがどういうことなのだろうか。

 固形の水彩絵の具でも5センチくらいの陶器製のものがある。20倍ぐらいの量があるものも売られている。これは以前一度だけ平塚で偶然購入した。そうした固形水彩は案外使いやすい。今はその木の箱にセットされた、陶器製の器に絵の具を出して使っている。なかなかいいものだ。これもヨーロッパのネットでは売られていることがある。

 37mlチューブは、使う色の中ではセルレアンブルーとビリジャンと白がある。よく使う色はあとはカド・レモンとコバルト・バイオレットとぐらいなので、結構助かることになった。そのもう一つのありがたさは送料の関係である。海外からの送料は日本中同一料金なのだ。石垣でも送料で悲しい思いをしないですむ。日本の通販では沖縄は除外などという記載が結構ある。

 それでも普通は海外からだと送料は当然高くなりそうなものだが、石垣島だとそれが大差ないと言うことになる。国内の送料が高いので海外からと変わらない結果になる。それなら海外通販サイトで購入した方がましと言うことになってしまった。愛国者としてはまずい。

 シュミンケの絵の具も海外通販にある。これも購入してみた。価格は別にホルベインとさして変わらない。それならシュミンケの方が良いと思う。15mlチューブで売られていた。このことは絵の具が着いたときに又購入法を書いてみたい。
 さらに探していると、なんと海外サイトでは中古の絵の具というのもある。これはかなり安い。ちょうど良い色があればいいのだが、この辺は海外サイトの検索方がまだ十分ではない。

 言葉はどうなっているのかというと、インターネットサイトでは自動翻訳機能で訳してくれる。「こげたシェンナ」がバーントシェンナとか、「フランスの特別な海」がフレンチウルトラマリンというような不思議な訳があることはあるが、大体はわかる。

 問題はアカウントを作るとか、支払い方法とかになるが、実は日本の通販サイトと変わらない。同じようにわかりにくいが、あれこれやればそのうちなんとかなる。ネットに慣れた人なら、難しいことではないのだろう。騙されるかもしれないという不安さえ乗り越えれば大丈夫だ。きっとこの不安は乗り越えられない人が多いいことだろう。しかし、やってみると海外サイトの方が、懇切丁寧な上に、現在どこまで送られているかか、等事細かく出てくる。

1,アマゾンEUサイトに行く。EBAY EUでもよい。
2,アカウント登録をする 書いてあるとおりに従えば、なんとかなるレベル。
3、weter color と検索場所に書き込んでクリックする
4,左側にメーカーの選択一覧が出てくるので、ウインザー・ニュートンにチェック
5,絵の具だけでなくいろいろ出てくるが、ロールしながら、さがす。
6,一つどの色の絵の具でも14mlを見つけると、色の所をクリックすると他の色が出てくる会社のサイトがある。
7,クリックしながら、色や大きさを選んで行く。かごに入れておき、最後に全部を買えばいい。それでも送料は変わらなかったりする。
8,購入方法は日本のものと同じである。もう一度電話番号を入れろとなったときには、日本のナンバーの81を入れなければならない。これが分からず四苦八苦した。
9,日本のカードで購入できる。日本円払いである。正しダメだった場合もある。理由が分からないが、銀行に断られたと出てきた事がある。

 送られてくるまでには10日はかかる。だから急に必要なものを購入するわけにはいかない。絵の具は余裕を見て買っておく方が安心。と言っても、そもそも画材屋さんが石垣にはないから、買う場合は一ヶ月の余裕はいつも考えている。

 一番お金が掛かるのは紙である。ファブリアーノの640グラムの紙はゆめ画材で買えば一枚3000円になってしまう。これを月に10枚は使うだろう。いままでは750円でその昔まとめ買いしたものを使ってきた。死ぬまであると考えていたのだが、後100枚になってしまった。これは上質なものである。もう少し絵が良くなってから使いたいと使わないで温存している。

 紙は絵の具や筆とは桁が違う。そこで、石垣島にいながら、イタリアで安く買える方法を探した。海外通販でもファブリアーノ640グラムの全紙は見つけられたが、これは別の買い方があるので、改めて書きたい。現在輸送途上である。


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