新型コロナウイルスの個人的対処方法

   



 これから書くことは自然養鶏を通して学んだことである。鶏で考えたウイルスに対する対応方法である。人間の医療には素人である。その前提で参考にしてもらえればと思う。

 新型コロナウイルスの流行は文明の行き着く先を暗示している。その意味で、原子力発電ともおなじ道である。楽な暮らし、自由な暮らし、欲望を無限にを求め続ける現代文明の限界なのだと思う。

 新型コロナウイルスは日本での感染のリスクがかなり高くなった。幸いなことに健康な人であれば、深刻な病気ではない。インフルエンザに感染しても、薬を使わないで克服してきた人間としては、同じような対応で乗り切れる病気と見ている。

 そもそも免疫が強ければ、感染しない確率の方が遙かに高い。同じ条件でウイルスに接触しても感染する人の方が少ない。何故感染する人と感染しない人がいるのかと言えば、自然免疫力が弱くなっているか、強いものであるかだ。

 新型のウイルスだから、誰でも始めて遭遇する。そのために自然免疫力はほとんどの人に備わっていない。しかし、感染しにくい人は様々なウイルスに感染しながら、幅広く免疫を広げている。始めて遭遇するウイルスにも感染しにくい、または感染しても重症化しにくいと考えている。

 それは鶏に対する飼育法の中でワクチンを使わないで、どうやって健康な鶏を飼育できるかを試行錯誤しながら、研究した結果の考え方である。鶏と人間は違うだろうと言えばその通りであるが、生き物であるのでにたところもある。

 鶏の中には高病原性の鳥インフルエンザの蔓延した大規模養鶏場の中でも全く感染しない鶏もいたという。同時に自然養鶏の養鶏場は大規模養鶏場に比べて発病がほとんどなかった。そうした観察の中で、新しいウイルスに対しても,ある程度免疫力が発揮できる可能性がある。交差免疫と名付けている。

 日ごろ、無菌状態の中で、徹底した消毒の中で生きている大規模養鶏場の鶏であれば、未知のウイルスの侵入でたちまちに感染が広がってしまう。ところが、自然養鶏場で、様々なウイルスと感染し、克服する、を繰り返して生き残った鶏であれば、未知のウイルスにもかなり抵抗力がある。それが自然界の仕組みで、生き物が現在まで生き残ってきた姿である。そうした力を持てなかった生き物は消えたのであろう。

 人間もインフルエンザワクチンで免疫をえた人間より、インフルエンザウイルスに感染して、克服した人間の方が強い免疫力をえると言うことは充分考えられる。その強い免疫力があれば、未知のウイルスにもある程度免疫が存在する可能性がある。と推測している。

 自然養鶏では全くワクチンも薬剤も使わないで行っていたが、家畜保健所の血液検査ではニューカッスルやマレック等、様々な自然免疫を獲得していることが判明した。自然の病原菌の侵入が繰り返され、病気にならない鶏が確立していたのだ。

 人間も同じだとは言えない。現代の人間には自然淘汰というものがない。自然養鶏では自家繁殖を繰り返しながら、弱い系統の鶏は淘汰が繰り返される。その結果、生き残っている鶏は強健種になって行く。人間は弱いものが生き残っている。

 人間というものの暮らし方が、新しい病気を生み出しているということがある。ひとつには自然淘汰のない人間。幼児期で死ぬことが少なくなった人間。それは良いことであるのだが、その結果新しい病気の蔓延と言うことが起きやすくなる。

 新型ウイルスの登場は文明の問題なのだ。人間の暮らしが自然界に踏み込んで行く。大規模畜産が薬漬けで行われる。人間は体質が弱くなって行く。大幅に寿命が延長され、本来なら死んでしまう年齢の老人も生きることができる。物資や人間の交流が爆発的に増えている。

 こうした状況では新しい病気が世界的に蔓延する可能性はいつでもある。今まで以上に広がっている。人間の暮らし方が限界を超えているとも言える。人間は暮らし方を慎ましくすべきと言うことだ。自然を恐れぬ、人間の人口爆発がこういう状況を生んでいるのだろう。

 日本の人口減少は全く自然の摂理に従ったことなのだ。日本は6000万人ぐらいが暮らす面積だ。自然に順応しての暮らしを取り戻すべきことだ。幸い地方の中山間地は消滅し始めている。人が来ることを望んでくれている。

 そうした中山間地で暮らしていれば、簡単に新型ウイルスに接触することも起きないだろう。日本人は暮らしを変える時期に来ていると言うことだ。日本人だけでなく、人類が進むべき文明というものを考え直さなければ、悲惨なことになる。

 長期的に見れば、暮らし方を変えることも重要ではある。が、当面はどうするかである。まずは人混みにはできる限り近づかないことだ。特に密室状態にいることは感染リスクを高める。普通のマスクをして街ですれ違うぐらいではさしたるリスクはない。

 人混みに近づかざるえない人は手で何かに触ることが一番危険である。できる限り触らない。触った場合はその手で自分に触れない。手を消毒できる場所では消毒する。洗えるならば石けんで良く洗う。接触感染の可能性が高い。
 健康的な生活を送る。免疫力を高めるよう努力をする。身体を冷やさない。よく眠る。発酵食品を食べる。水分を良くとる。不安で暗くならないように、明るい気持ちになるよう努力をする。適度な運動をする。特に太極拳八段錦は良い。心拍数が90ぐらいになる運動を毎日30分おこなう。
 マスクをする。怪しいと思えば寝ているときもマスクをする。マスクはのどを守る。マスクは無駄ではない。マスクを通り抜けたウイルスがあったとしても、のどが潤い、健全であれば感染しない可能性が高まる。

 今後世界中でウイルスは広がるだろう。それはインフルエンザと同じことである。残念ながら沢山の人が亡くなられるだろう。そして、夏になれば収束すると期待している。その頃には対処法もはっきりとしてくる。しばらくの辛抱である。

 日本でまず起きているのは中国と関係のある人からの感染である。そして、今起き始めたのは、感染した日本人からの二次感染である。この後の広がりは2月末には様子がはっきりしてくる。

 たとえば、二月末に感染が起きてない地域はかなり安全とみていいだろう。感染が広がるものであれば、二月末には感染者が目立っているはずだ。ワクチンがあったとしてもインフルエンザだって流行して、数千人は亡くなっている。同じことである。しばらく辛抱の時期が続く。
 
 
 

 - Peace Cafe