外国人労働者問題

   

外国人労働者が日本には今もいる。耐えられないで不法就労になる人も多い。世界から日本の今のやり方は人権上問題があると批判をされている。香港や韓国は批判をされていない。アベ内閣はこの異常な就労状態を拡大しようとしている。そしてあくまで移民ではないとしている。その理由は日本に必要な人以外は入れないという事のようだ。私は外国人労働者を入れるのであれば、移民として受け入れる覚悟がいると考えている。国というものはそういうものだと思う。安倍氏は国家主義者のくせに、国という枠組みを持っていない。安倍氏は鵺だから、実にご都合主義だ。安倍氏の口ぶりでは労働力不足なので、ロボットを導入するという意識と同じなのだ。人間ではなく、労働力で済ませると考えている。都合よく利用して、5年経って日本の社会に入り込みそうになれば追い返す。5年経って大丈夫そうな人材だけは、受け入れを延す。こんな扱いはまさにロボット意識である。これで済まないのが人間である。日本という国の在り方にかかわる、非人道的な問題がある。日本人は気づかず、人種差別をしているが、人間すべてを同等のものであるという意識を普通に持つ人々だ。

仕事とは何か。働くという事は何か。そこには暮らしがあるはずだ。人間の生きるという姿がある。人間が良い仕事をするという事には、その仕事に命をこめる喜びがなければならない。そういう本当の仕事部分を日本人は行い。単純労働を外国人労働者がこなす。それが都合が良いという事に日本社会がなってきている。嫌な社会が産まれそうではないか。差別の社会ではないか。格差社会の下の階層のさらに下に新しい階層が生まれる。日本人にはなれない人間外という階層を設けようという事ではないのか。日本人の下層の方がましだと言いたいのか。分断社会が近づいている。まだ今の日本は良い国だと言える。善良な人々が、排除はされない領域が残っている。自給生活者が居場所がある世界が残っている。世界で台頭している、一国主義の普通の国にはなってもらいたくない。

経済戦争中の日本は日本の経済の為であれば、何でもありである。なりふり構わず国家資本主義に進もうといしている。明治日本帝国が植民地をやったように、外国人労働者の使い捨てをしようという事だろう。植民地時代の徴用工問題では、日本人以上に過酷な仕事を押し付けた。同じようなことが起きないであろうか。民族間の問題は簡単なことではない。日本は都合の良い労働力を想定して受け入れようとしている。しかし、いま世界で起きている不法移民問題は、世界経済の格差の深刻化で崩壊しかかった国から追われるように脱出している人々の問題である。その国にとどまっていたとして暮らすことができない。脱出してボートピープルになって死んでしまうかもしれない。それでも逃げ出す以外にないという深刻な事態が世界の各地で起こり始めている。こうした移民圧力がある中で、日本だけ都合の良い、優良で、勤勉な労働力の受け入れで済むはずがない。そうした甘い空想は想定外の事態で破たんする。労働力を受け入れるというのであれば、移民を受け入れる体制の整備が必要なのだ。

韓国では外国人労働者が5%ぐらいいる。フランスで6%だ。このやり方をまねてやろうというのが、アベ政権の考えと思われる。韓国でも問題は多発している。韓国では外国人労働者を希望する中小の企業は、まず韓国人の募集をする。それで人が来ないときには外国人を希望するという事らしい。ところが新卒の大学生の10%が就職できないでいる。中国や韓国では分断がすでに起きている。日本人がやらない日本人の食糧を作る仕事。外国人が日本を支えるという構造が嫌だ。日本の甘い社会が世界の寒風に晒される。まず、その前にやることがある。日本の地方消滅はどうするのか。人口減少問題にどう対処するのか。食糧自給はどうするのか。アジアの一国としてどういう外交を展開するのか。日本という国をどういう方向に進めるのか。アベ政権の目指す明治帝国主義日本に戻ることで良いはずがない。明治日本が世界に対して無知なあまり、アジア諸国を軽視するという愚かな外交政策をとった。遅れたアジアを日本が救済するというような驕りである。外国からくる労働者を、アベ政権は把握できていない。

 

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