タマネギの発芽

   

燻炭の所だけ先に発芽したセルトレー。9月24日播種1週間の写真。25日になって全体が発芽してきたが、やはりまだ差がある。

今年もタマネギ苗を何とか作ろうと頑張っている。品種はネオアース。播種日が9月17日。18日に畑に設置。畑はそばかすを撒いて2度耕運した。その上に山土とソバ糠とえひめAIで発酵させたものを覆土した。その上に、セルトレー288穴と200穴をしっかりと押しつけて、設置した。設置した後に、またもみ殻燻炭をざっと撒いた。実は時間が遅れて真っ暗な中やった。もみ殻燻炭を撒くことで発芽が良くなり、良い苗になるのではないかと考えているからだ。畑の土をよくするので、燻炭が好きだという事もある。以前から、大豆を苗で作っていた時も、燻炭を使っている。蒔いたポットの上から燻炭を3ミリほど覆っておくと、何故かよい結果を得るような気がしていたのだ。今回もタマネギ苗作りでやってみた。自信がないので、勝手に適当にやっただけだ。自分の所には多めに蒔いておいた。その結果燻炭がまかれた場所だけ早く発芽しているのだ。嬉しい発見だ。こういうことがあるから面白い。

これなどは10ミリぐらい固まって落ちてしまった場所。実験だと思いそのままにしておいた。観察が好きなのだ。そして、嬉しい結果として、厚い燻炭層を突き破り発芽しているのだ。どういうことなのだろうか。4つの可能性が想像できる。1、日光を遮る効果。土だけの場合、浅い覆土だと光がタネにまでわずか透過して当たることもある。すると発芽が遅れる。2、燻炭の上から、水を与えると、燻炭の中を水が通り、種に届く。この時に発芽を促進する微量要素があるのかもしれない。燻炭で水が浄化される。あるいは燻炭が乾燥を抑える。3、燻炭を被せると、地温が上がるので発芽が早まる。4、この間雨も2度降ったので、燻炭を溶かしながら雨も降っていたと考えられる。発芽を促進するというより、種が持っている発芽を抑制する原因が取り除かれるのかもしれない。原因はともかく燻炭の利用は続けることにしたい。

 

苗土の中にも30%ほど燻炭は混ざっている。一日1回は水を撒いているのだが、意外に乾くものだ。

東京に展覧会の準備で行かざる得ないので、蒔くのは夜中か朝暗いうちになる。それでも面白くて忘れるという事はない。種が目を出す姿ほど面白いものはない。命が沸き出でる。という感じがする。子供の頃から鶏を飼っていて、卵を孵化するという事の面白さで、鶏にはまり込んだ。どんどん孵化をしてしまい。藤垈のおじいさんの家でも、東京の家でも、鶏が沢山いることになった。そのまま今日がある。その命が沸き出でる感じが、絵を描くというところにもある。何かが導き出される感じだ。絵にも命がある。自分の中の種が芽を出すのであって、自分が絵画という、あくまで自己表現というような意思的なものとは別のような気が最近はしている。こういうことはネギの発芽とは少し違うとは思うが、自分の中ではどこか繋がっている。

 

 

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