石垣島自衛隊配備
2016/04/09
石垣島に自衛隊の配備が計画されている。反対の東京の集まりに参加したことは書いた。石垣市議会には、賛成、反対の請願が行われ、賛成は継続審議になり、反対は却下された。そして、この問題は住民投票にはそぐわない問題だと、市長が発言をしている。つまり、市長や市議会議員の多数はすでに自衛隊配備を認めている。しかし、住民の反対は強いので住民投票は出来ないという事と思わる。建設予定地は於茂登岳東側の農業地帯である。前回行ったときに絵を書いた。素晴らしい場所である。その山麓の3公民館は反対をしている。田んぼやサトウキビ畑があって、川の流れる素晴らしい場所である。石垣島が将来観光立島するのであれば、最も重要な地点になる場所だと感じた。石垣島の魅力が海にあるのは確かであるが、海だけでなく山や川そして田んぼまで素晴らしい島である。この総合性の魅力は八重山随一である。そして、沖縄本島にも琉球弧全体を見てもずば抜けている。石垣島は世界の観光地になりうる人間と自然の共存している島だ。
環境を阻害する自衛隊の配備は石垣島の未来にとって、大きな禍根になるはずである。しかし、自衛隊配備を受け入れるも、拒否するも石垣島民が考えればいいことである。与那国島では自衛隊配備を受け入れた後自衛官が200人来たから、今は7対3位で自衛隊支持になったのだろう。石垣、宮古でミサイル基地が配備ができない場合、与那国にミサイル基地が作られることになるだろう。その時与那国島の旧島民が反対したとしても、自衛官が1000名になっていればもう住民投票はやる前から賛成の結果が出る。宮古や石垣で自衛隊の基地ができるまでは、与那国の自衛隊は島の人に恩恵だけを与えることだろう。御殿場のように迷彩服と装甲車で、闊歩することは当面はないはずだ。石垣島では何故住民投票にそぐわないと言えるのだろうか。それは住民投票を行えば、反対が極めて強いと予想されるからだ。
中国の鎮江市に行ったときホテルの裏山に早朝散歩に行った。朝は4時には目が覚めてしまうので朝食まで時間を持て余す。中国の土壌の状態を知りたいと思って、ホテルの裏山に登った。早朝の散歩をみんなでやっている中国の人も居なくなった。山の尾根をだいぶ歩いた。小高い丘なのだが、日本の樹木の様子とは違う、腐植質のような層がない。急に見晴らしの良い場所に出て見下ろすと何と中国軍の基地の上に出てしまった。その時はヒア汗が出た。もしこの姿が誰かに見られたら、日本のスパイと思われてしまっただろう。冷や汗をかいて引き返した。朝の早い中国ではあるが、まだ薄暗い時間だったので、基地の中には人が見当たらず、見られることはなかった。基地のある島に外国人観光客はダメだろう。石垣のミサイル基地に中国人が観光に来て、自衛隊の基地周辺を散歩していたらスパイ容疑という事になる。中国をめがけて照準の合わされているミサイルの島の中国人観光客はダメだろう。
宮古島にはすでに、不思議な電波塔のような自衛隊の施設があった。それだけでも平和な島の良さが台無しだと思った。自衛隊がもし駐屯したら、島の未来には大きな障害になる。観光客がいなくなるのは簡単なことだ。わずかでも気になる点があれば他の島へ行くだけのことだ。だから、石垣島民の判断である。住民投票を行うのは最低限のことになる。どうしても議会も、市長も自衛隊の是非の住民投票をしないのであれば、市長のリコール運動をする以外にないだろう。市長は誘致の急先鋒である。宮古島市長は受け入れを表明した。石垣市長は、防衛は国の専権事項だから市には意見を述べる権利がないと述べている。近く議会も市長も受け入れを表明すると考えた方が良い。リコールをして市長選挙を行えば、住民投票の代わりになる。自衛隊が来るか来ないかは、石垣島の未来にとって、大きな岐路だ。石垣島を守るためなら、ミサイル基地はない方が安全に決まっている。基地がなければ、わざわざ石垣島を攻撃するはずもない。