2012年市長選の結果
小田原市の市長選は、現職の加藤市長が圧倒的支持で再選された。対立候補の大野氏の政策が30万都市小田原ということに象徴されるように、時代離れしていた。これでは支持したくとも出来ないという人も多かったのではないだろうか。それが低い投票率になった。加藤憲一 41,818 無 現 大野眞一 19,010 無 新 前回の加藤氏の得票数は、44108 票。かなりの票が減っている。しかし、対立候補に対して言えば、2倍以上の得票だから、選挙としては明らかな加藤氏の圧勝というところだろう。この間本人も発言しているし、又周りからの期待も加藤市長が4年間準備してきた、市民参加の形を具体的にどこまで進められるかにかかっている。中途になっている懸案事項も、結論を出さなければならない。それが2期目を支持した市民の共通の思いではないだろうか。
今回の対立候補の大野氏は市議としての実績が長く。小田原の旧来の勢力を代表しているはずであったが、充分な支持は得られていない。つまり、本来の小田原保守層は現状を静観しているというのが、実態ではなかろうか。今度の4年で何としても成果を出すように、市民参加を求められた市民は、その力を発揮しなければならない。また、行政職員はいよいよ変わると思われる。今回大野議員を担ぎ出したそもそもが市行政職員の幹部であるという噂を聞いたことがある。ありそうなことだ。しかし、もうそういう市の幹部職員は定年というサイクルである。いよいよ、加藤市政に対して、市の職員も本気で動き出す事になるだろう。市の職員の汚職問題が何度も出た。どこからかの内部告発的な文章もあちこちに回るようだ。いずれにしろ、もう一度加藤市長に機会を与えることで、心機一転して小田原を変えて欲しいというのが、市民の出した結論だと思う。
地下街の問題などでは、大野氏の提案した政策の方が可能性がある。つまり商業施設と言っても、様々である。いわゆる商店を作るような時代ではない。商店を作れば必ず失敗する。むしろ、カルチャーセンター的な施設。スポーツジムのような施設。デイケアーセンターのようなものもありうる。成功している駅そば施設を十分に研究してみることだ。商店にこだわるとするならば、元経営コンサルをしていたという、時代を読むセンスが疑われる。市民会館についても、あの場所に作るものは、何も急ぐ必要はない。これも大野氏が主張するように、広域的な施設との連携が必要である。南足柄も大規模ホール施設を持て余している。街中の活性化と大ホールとを結び付けること自体が、おかしい。充分空間の採れる場所にホールは考えるにして、お城のそばに相応しい、町を活性化する施設を作る方が価値がある。現在本当の意味では美術作品の展示スペースがない。この事を含めて、改めて場所を模索した方がいい。私は文教地区として、競輪場跡地がふさわしいと考えている。
市議補選では大川氏が当選した。若い世代に変わったという意味では良かった。私としては、原発反対という意味で、檜山氏を支持したので残念であった。それにしても若い女性で議員を目指す人は居ないものか。可能性を感じる人は沢山いる。いつまでも檜山さんではないということが結果に現われてしまった。新しい人を見つけられないという所に、まだまだ小田原の限界がある。他所の街の市議には、30代の女性はいくらでもいる。小田原でも次の選挙ではそう言う人の立候補を期待する。