稲、セルトレー播種

   

昨年は、4月に入って、苗床が凍りつくという異例の寒波があった。氷点下3度が4月5日にあった。その為苗はダメージを受けた。パオパオや2重トンネルがしてあったのだが生育が遅れた。その1週間後に蒔いたグループは、比べて生育が良かった。今年も昨夜は寒くなったので、気温を確認したが、3度まで下がった。今の所の天候では、去年のようなことはないだろう。昨日は一日かけて、セルトレーに種まきをした。そして苗代に苗を運んで設置した。9時に初めて、5時までかかった。3つのグループを合わせると、288穴を500トレー蒔いたことになる。一日動きまわった。無事終了してホッとしている。今年は苗土を変えてこれがとてもいい感じである。良い苗になりそうで期待している。苗床は2か所で、舟原と欠ノ上である。舟原の水管理は木村さんがやってくれることになっている。欠けの上で苗を育てるのは初めてなので、調子が出るまで苦労しそうだ。

苗土の混合の比率は、山土(赤土)を5:もみ殻クン炭を2:蕎麦がら堆肥を3これを混合して、1週間置いたものを8ミリで振るった。それを1週間置いたものを播種した。苗土は10℃で一貫していた。つくにカビが生えたり、変わった臭いがするようなことはなかった。今までに比べて作業性も良くなった。種籾は3月20日に海水に付けて、その後10℃前後の水に4月13日の朝まで浸してあった。水は毎朝1回変えていた。13日の早朝湧水の水槽に移動。水温は15,5℃これで、15日の早朝まで置いておく。水から上げて、陰干しをして置き9時30分から種蒔き。種によってばらつきはあるが、芽が持ち上がる位を目指した。伸びすぎたものもいくらかあったが、全体でいえば、悪くはなかった。この後の芽の伸び方が重要になる。やはり初期生育は素直にしっかりとした、がっしり苗にしたい。苗の芽が出るのが1週間としてその前にやることを入れる。

セルトレーと苗床の接着と水位の改善のために、土の状態が緩くなってから、もう一度板で押して直したい。これが上手く行けば、水を吸い上げない穴が無くなる。根が苗床に広がるタイミングも早くなるだろう。水は徐々に増やすが、当初は水やりくらいの感じで朝に入れるだけにする。実は試験用に6日早く蒔いて試しているが、昨日の段階では芽が出ていない。山ちゃん田んぼでは、すでに1週間で芽がそろっているという。少し不安になるが、芽出しの状態のように思う。大丈夫だろう。今年こそ、しっかりとした大苗で田植えがしたい。毎年、全くの満足の苗まで出来たという事がまだない。今年こそと思うのだが、大雑把な性格が災いして、数とか、長さとか、どうも失敗する。今年も苗床の長さをすっかり思い違いをして、全く長さが足りなかった。みんなの協力で何とか対応してくれたが。申し訳ない事をした。

今年は舟原の苗床は狭い。いかにもうまく行きそうである。今まで、5畝ぐらいあったので、水管理が難しかった。2か所に分けたことで、大分管理が上手く行きそうである。この点では大いに期待している。舟原田んぼは、管理の中心を木村さんに今年お願いしている。こうして、次の人に管理を体得してもらう事ができれば、技術の伝承にもなる。農の会のグループ田んぼ技術は、20年試行錯誤しながら作り上げてきたものである。それなりの合理性がある。この先、こうした市民参加の田んぼが広がる。広がらないはずがない。その時、どういうやり方がいいのか。先導役になるつもりで集大成したい。田んぼは12回の活動日。一人100キロを越える収穫。経費は1万円前後。これを、どこでも、誰でもできるように。安定させたい。その基本は苗作りだ。良い苗にすることが、絶対条件である。機械田植え用の小さい苗では、なかなか上手くゆかない。

昨日の自給作業:稲種まき7時間 累計時間:17時間

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