2010年3月の気象
これほど不安定な天候は、始めての事であった。自給生活では、お天気しだいと言う事が多いいから、天気の予測を立てることは日常的なことになっている。明日の天気もある。人が集まっての作業の予定は、その時のお天気しだいで作業を変更しながらと言う事が出来ない。しかし、明日ぐらいの天気は以前より予報は精度を増している。しかし、もっと困るのが、大きな季節変化の予測が立たない所である。これが大きく外れる。気象庁ははずれる。私の予測もはずれる。外れが続くと、予測をしても無駄だと言う気になる。ともかく気象庁の記録更新が項目の半分以上に及んでいる。暑いも寒いも、大風も降雨量も、尋常ではない3月であった。これは3月だけでなく、近年当たり前の事になっている。これでは以前の経験を生かして、予測するなど出来る訳がない。一言に天候が荒い。農業には辛い。特に自然に従う、農業では思いもよらないことが、連続して起きる。大変な事である。
先日の大風では養鶏場の屋根がまた飛ばされた。直しても、直しても、飛ばされるので、一部の小屋では鶏を飼っていない。遠からず鶏を辞める予定の小屋なので、廃止に思い切りがついたと言う所でもある。鶏糞を出そうと思っていたが、床が濡れてしまって、取り出すどころでない。これが夏だったら大変な臭いになっていただろう。寒いから、何とか臭わないでいてくれる。10年を過ぎると、屋根のビニールは劣化がひどい。穴をテープで塞ぎ続けて、ビニールをつぎはぎに張って凌いできた。全部変えなければもうだめだ。10年つぎはぎで使ってきたことが、既に限界なのだろう。巻き上げ式の屋根と言うのも、やはり壊れやすい。予定の10年が持ったと言う事で、納得しなければならない。自分の身体の方も、緊急事態に応急処置ができる体力の状態でもない。やはり、良い潮時が来ている。
今一番真剣に予測を立てなければならないのが、お茶摘みの時期である。5月の連休とは決まっているが、お茶摘をしたいが、旅行にも行きたい。早くお茶摘みの時期を決めて欲しいと言う声は、きっとある。4月29日から、5月5日が連休期間。4月中が摘み頃だったとしも何回かある。5月9日辺りが遅い年のようだ。一つを5月1日にして、もう一つを5月5日というのはどうだろうか。1日が早すぎて、あるいは雨でだめなときは8日にする。おおむね早めの生育である。1日にやりたいというのは、3日に「まちなか市場」がある。ここで、新茶を飲んでもらいたいという気持ちがある。それなら、30日に、30キロか60キロだけでもやると言うのもある。精鋭が5人いれば可能である。それなら細かくても頑張って摘めば良い。それにしても先日の寒波で芽がやられたまだ芽が小さかったので、何とかなるのかどうか。この後さらに晩霜来れば・・・心配すればきりがない。
天候の荒さの原因は、大気の変化なのだろか。温暖化というやつが原因なのか。温度変化より、風の強さの方が農業には影響がある。自然に則した農業と言うのでは、コントロールができなくなるかもしれない。稲作でも、天日干しの方が、機械乾燥よりいいというのは、秋の天気が安定していての事だ。苗代で苗を作れば、当然寒波の影響、強風の影響を計算に入れなければならない。よく言われる夏の夜の温度上昇と言うのも、稲を弱らせるだろう。それならいっそう、工場農業と言う事になりかねない。地球全体の自然循環を変えてしまうほど、人間の活動を広げてしまった。まだ間に合うのか、もう無理なのか。心配すればきりがない、が、やれるだけの事をしなければ。