当り屋事件
小田原のイトウヨウカドウ周辺でアタリ屋事件に、知り合いがあってしまった。犯人は30から40歳くらいの男だそうだ。どうも状況が複数犯のようだったと言う事である。その知り合いは、65歳の一見して紳士の人である。立派な乗用車を奥さんと二人で乗っていた。ヨウカドウの前の信号でとまり、ゆっくり進もうとした時、突然ミラーを、ドンと倒した男が現れたそうだ。何だと思い車を止めて、降りると。誰もいない。何が起きたのかと疑問を持ったのだが、良く状況が理解できない。ミラーを直して、再度進み駐車場に入ろうと曲がろうとしたとき、後ろから走ってきて、窓を強くドンドン叩く男がいる。驚いて、車を止めると、窓を叩きながら、何かわめいている。「逃げたな。ひき逃げだ。」こう何度も叫んでいる。恐怖感に包まれる。車から降りる。「あそこで当ったのに、お前は逃げた。」繰り返しわめき散らす。「降りて捜したが、誰もいなかった。捜したのだ。逃げたのではない。」
もちろん聞く耳を持たない。「怪我をしたのなら、病院に行こう。」こう言うと「病院に行くほどではないが、めがねが壊れてしまった。」つるの取れたメガネを差し出す。「このメガネは外国で買った物で、4万円したものだ。どうしてくれるんだ。」「これは4万円はしない、2万5千円だ。」そもそも、どうでもいい議論になる。奥さんが4万円払おう。お金で済むならそのほうがいいと、怖くなって言い出した。その先を当人は語らない。私や回りにいた、全員が「警察に通報しなかったのか。」と聞いたのだが、それにも答えない。言わないからわからないが、警察にも言わず、お金をいくらか多分、2万5千円。取られたのではなかろうか。そのままイトウヨウカドウに行く。何とまるでそっくりの、あたり屋事件が注意するようにと、張り出されていたそうだ。
私は丁度一年前、255号と巡礼街道のぶつかる交差点、ホンダの自動車屋がある前で、当られそうになったことがある。それは37,8歳の、痩せ型、小柄、髪の毛の短い、女性だった。私の車は巡礼街道側から左折してきた。すると横断歩道に女性が立っていた。渡るのかなと、一端車を停車した。すると、ホンダの方へ身体を翻しどこかへ行ってしまうかのように、歩き始めた。なんだ、渡らないのかと思い、車を動かす、と、そのとき、横断歩道にめがけて、走りこもうとする。慌てて、急停車する。この急停車が早かった。一度アクセルにかけた足が、何故か即座にブレーキに入った。これはいつもにない、とっさの幸運だった。その女性は、一メートルほど車の前につんのめる。おっととという感じで、立ち直ると、一目散に、又ホンダの方に逃げ去って行ってしまった。ああ当らないでよかったと、冷や汗が出た。ミラーまで手が届かなかったのだ。
後で思えば、警察にすぐ通報すればよかった。誰もが思うだろう。しかし、振り込め詐欺と同じことだ。相手は犯罪者だ。そうさせないような筋書きを、幾通りにも考えいる。知人の場合、「逃げた。」これが罠だ。「ひき逃げだ。」このわめき声に心理的に巻き込まれてしまったのだろう。そして、犯罪者はさらに新たな心理の隙を突いた、手口を考える。振り返って横断歩道に走りこもうとした時の女性の顔が焼きついている。1年たっても忘れられない、恐怖心がある。あの時当られたら、お金を要求されたら払っていただろう。全く日常とは違う心理に陥ってしまう。背景には暴力団がいる場合が多いい。振り込め詐欺と同じだ。その場で、2万5千円で済んだように見えても、そのあと、怪我が悪化したとか、エスカレートすると考えた方がいい。警察、保険会社に即座に、どのような事故であれ通報する事だ。
昨日の自給作業:たまねぎの準備2時間 累計時間:31時間